第7話 エッセイで語る、なろうで王道が流行らない理由、なろう系が受ける理由。
なろうが書籍化のみならずアニメ化、漫画化、映画化されるようになって幾星霜。
それでも新興勢力がゆえか、世間ではまだまだなろう系の何が面白いのかが分からないという声に満ちあふれています。そこで作者なりの考えや思ったことを語ってみました。
とはいいつつも、なろうの面白さの要素は多々あるので
一つに断定することはもはや不可能です。
主客転倒や下克上の面白さ
圧倒的な実力で相手を制圧
只管こつこつと積み上げる
様々な立場や身分での生活
変わらぬなろう特有の世界
色々ありますね。
なので、一般には少なくて
なろうに、あふれている要素を取り上げていきます。
王道は人気が出にくく、それは人気が出やすい。
それとはなにか。
――逆張りです。
ここで一つ注意があります。
よく勘違いされているのですが、なろうで言う逆張りとは通常の括りでの逆張りとは別物です。王道に対する逆張り? 人とは違う天邪鬼な逆張り? 人気、流行に逆らう逆張り?
いいえ、自分が考えてみたところ
なろうの逆張りとは集合知に対する逆張りです。
集合知とは今まで行われてきた創作物での知識や体験の蓄積です。
ゲームや漫画、アニメなどを含めて考えて見ましょう。
よくある村や町、国が敵対者、魔王や他国に滅ぼされる展開。
そして、主人公は人々の無念を晴らすべく、かたき討ちの旅にでます。
そうでなくとも立ち寄った集落が滅ぼされているなどなど。
皆さんはこれらの展開をどれほど見たことありますか?
軽く数えて見ましょう。
ドラクエ1~5は網羅してますね。
FFもサガもテイルズにも、そのほか大小様々なメーカーで行われてきた展開です。
足していくとゲームだけでもかなりの年齢層・プレイヤー層にあたりますね。
ほかの漫画なども加味すれば、さらに増えていくことでしょう。
その結果、主人公を操作したプレイヤー達は、
主人公の両親、恋人、兄弟、親類が力及ばず殺害される。
無辜の村人も無残に惨殺され、事によれば辱めを受けたやも。
という体験というか人によっては、トラウマを植えつけられてしまったのです。
しかし、作者を含めた諦めの悪いプレイヤーたちはこう思ったはずです。
ああ、主人公のLvが99だったら・・・と。
そういった方や共感者がいるのは実際のゲームでの
『負け展開を勝ってみた』という動画や再生数を見ればわかりますね。
ですが、残念ながら
実際にLvを99にしても待っているのは負けた場合と同じ展開です。
サービス精神にあふれたメーカーなら
セリフが変わったり、特別なアイテムを入手するなど
プレイヤーの努力に応えてくれるでしょう。
「やるな……だが、その程度の攻撃では俺は倒せん」
みたいな感じで。それでも負け展開は変わらないんですけどね。
それ以外にも主人公以外のキャラが強敵と戦って死んでしまうシーンなどがありますよね。
ドラクエⅤのあの人や、ドラクエⅢのあの人。
FFⅤのあの人、FFⅣのあの人。
彼らはyoutubeなどでどこまでのボスと戦えるか動画化されていたり
死なないように強敵を撃破する動画などが上げられたりしています。
さらにドラクエⅢの人は同じく勇名を馳せたあの人物と合流できていたら魔王を倒せていたのか?と今でも話題にされます。
そんなIF、もしもが動画化されており普通に数百万回再生されているものがあるので負け展開を覆す人気さが伺えますね。まるで彼らの死を否定し、助けたいといわんばかりです。まあ、好奇心によるものもあるでしょうが。
他には、成すすべもなく魔物や軍隊に村が焼き払われる場合とかでも
もし、村にLv99の村人がいたら・・・と考える人がいるのではないでしょうか?
あるいは村が滅ぼされる展開を知った村人がいたら、どう覆すか?
それが、なろうと何の関係があるのか?
なろうにおけるチートはそういった長年堆積していた欝展開を打破するための設定でもあるということです。
だからみんなに刺さるのです。もちろんそれ以外の楽しみがあることを否定しませんが。実際に王道で人気な作品もありますし。ただ、読者としては王道作品はなろう外で読んで、逆にこのエッセイでいう逆張り作品はなろう外では少ないので王道作品がなろうでは受けづらいのではないかと思う次第ですね。
ちょっと御題からずれますが作者は中国や韓国の後宮を取り扱ったもの、女主人公がしこたまいじめられるドアマット系のテンプレに出てくる陰謀めぐらせる奴に対して通りすがりのマウンテンゴリラが「じゃかあしいわ!!」とものすごい勢いで平手打ちしてカメラ外にはたき出してくれたらなあ、とかよく思ってます。
では色々語ったところで当エッセイは以上となります。
\説得力あるエッセイとして評価されるといいなあ・・・ウホ
 ̄ヽ、 _ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
`'ー '´
○
O
,r"´⌒`゛`ヽ
/ , -‐- !、
/ {,}f -‐- ,,,__、) と思うゴリラ(作者)であった
/ / .r'~"''‐--、)
,r''"´⌒ヽ{ ヽ (・)ハ(・)}、
/ \ (⊂`-'つ)i-、
`}. (__,,ノヽ_ノ,ノ \
l `-" ,ノ ヽ
} 、、___,j'' l
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