第4話 魔法文明に宗教は萌芽するのか、また両立し得るのか?

ふと、なーろっぱ的な異世界でも宗教って発明されるのかなと思いました。

現実の世界と同じくなーろっぱに登場する宗教組織は、大抵強い権力を持っていますよね。


何故でしょうか?

単純に現実でも強い権力を持ったのだから

異世界で持ってもおかしくないと考えるのもありでしょう。


今回はそこらへんをちょっくら掘り下げてみる次第です。


注意。

自分の宗教観は浅いのと思い込みが多いので

この人なんか言ってるわ~~ぐらいに思ってください。


世界三大宗教ありますよね。

でもこれらって信仰や宗教の発生から見たら後発組なんですよ。


じゃあ先発組はどんな奴らかって言いますと

自然崇拝から始まるシャーマニズム、アニミズムなどがそれにあたると思います。

(これらを原始宗教、起源ではないと主張する説も多いです。自分は自然崇拝が宗教の発端だと考えていますが)


古代の生活の中で雷、地震、雨なんかは特に自分たちの生活に直結するので必死だったでしょうね。


誰が雨を降らせているんだ、何で降らせているんだ。

雷が鳴るのは誰かが怒っているからなのかと。

だから人智の及ばぬ自然現象に対して神格化し崇拝すると。


ここで話を異世界に進めましょう。

彼ら、なーろっぱ人は魔法を持っています。

いつから体得したのか、その規模はどれくらいだったのか、定かではありませんが。

ここでは石器時代ぐらいで、簡単な四元素魔法や身体の一部強化ぐらいはできたと仮定しましょう。


そうすると、彼らに一つの考え方、自意識が芽生えるのではないでしょうか。

自らの自負と自然の矮小化です。


地球では自然現象に対してはもうやり過ごすしかありませんでした。(今でも地震・台風なんかはそうですが)でも、なーろっぱ人は自分で着火するわ水を生み出すわ、神の御技である神鳴りならぬライトニングボルトしだすわけです。


つまり、自然への依存が地球人より少ないわけです(こっそりはぶられる地属性さん(´;ω;`)ブワッ)


宗教が信じられ定着するには、条件が悪いことを説明させていただきました。

そんな異世界でどのようにして宗教を興すのか。ただし、異世界では宗教を定着させるのは難しいでしょう。初転法輪する難易度ハードコアって感じがしますね。(初転法輪はお釈迦様が始めて行った説法が成功した出来事のことです)


たとえばお釈迦様にしろイエス・キリストにしろ、教えの中で正当性を出すために様々な奇跡がでてきますよね。それを神の実在証明と言いますか、神は俺の味方なんやで? お前らの考え方違ってるやで?といいますか。


なーろっぱでも、原住民が神様はおるかもしれんけど、神の代理人でもないしお前が正しい保証ないやろと詰め寄ってきます。しかも、上で挙げたようにただの一般人が魔法ピカピカーしてきますからね。説得する難易度は半端なものではないでしょう。(ここに関しては全員が大なり小なり魔法が発動できるのか、それとも一部だけができるのかで微妙に変わってきます)


というわけで、どのように原住民を丸め込むかが大切なわけですが、魔法は神様からの授かりものなんだと、だから正しい使い方をしなきゃならないし、間違った使い方をしていたら、神様に取り上げられるかもしれない。


そうやって地獄に落ちるぞ=魔法を取り上げられるぞ路線で訴えるのが王道ではないでしょうか。他にライバル宗教があれば、それより戒律をゆるくしたりとかですね。それでも地球より難しいことはいうまでもないでしょう。


そうしてある程度集団として成熟し始めたら、史実よろしく国教として領主やら国王に認定させたりとか始めるでしょう。

さらに、なろうで頻発されてる設定を使うならば

聖女・勇者認定機関みたいな立ち位置を確立していきますかね。


これは何も魔王や強大な敵を必要とするわけではありません。

魔法が強大な人間なら、神の恩寵を色濃く授かった人間として、祀り上げてもよいわけです。偶像化ですね。


でもそんなことしてたら国から弾圧される予感してきました。というか魔法の普及率高かったら、住民の幸福度が高くて説法しても受け入れられなさそう。運が悪ければ説法中にファイヤーボールされそう。


うーん……異世界で宗教の創始者はかなりしんどそうですね。

というわけで、結論としてはなーろっぱでは宗教が発明されても地球ほど権力を持ったり権勢を誇ることはないのではないでしょうか。

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