第154話 お楽しみの調理器具!
朝起きたらサラダとパンにスクランブルエッグとチーズ、ジャムを数種類用意して朝ご飯。私が朝ご飯の準備をしてる間、ヴィヴィとシリウス、モモは雪の中を駆け回って遊んでいた。
元気で可愛らしくてよろしい!
ヴァルカンさんの所に調理器具を取りに行くまでの時間は死の森へ転移してログハウスの為に木材調達。
その間もヴィヴィ達は雪の積もったキャンプ地を走り回って遊んでいたみたい。
戻ったらとっても良い笑顔で迎えてくれた。雪まみれで(笑)
お昼前にはヴァルカンさんの所へ向かう。調理器具楽しみだなぁ。
「こんにちはー。頼んでいた調理器具は出来てますか?」
「あら、いらっしゃーい。出来てますよー。今持って来るわねー。」
店の奥から顔を出したソアレさんが、あなたーサクラさん来たわよーと大きな声でヴァルカンさんを呼びながらケーキ型やザル、泡立て器やトングを台の上に並べていく。
おぉ、見た目は完璧!後は性能だね。
ヴァルカンさんが運んできてくれたグリルオーブン付きのコンロとBBQコンロはなかなかのサイズだけれどこちらも見た目は注文通りの出来栄えだ。
「見た目は大丈夫じゃろうが、使い勝手は儂には分からんから使ってみて気になるところがあれば言ってくれ。」
「お二人は昼食食べましたか?」
「いいえ。まだよ?」
「じゃあ、使い心地を試すためにも一緒にお昼ご飯にしませんか?」
ということで…
「さぁ、じゃんじゃん焼きますよー!」
BBQ祭のスタートです!
串焼き用の串は長さ大きさ共に良い感じ。持ち手の部分には火傷防止と持ちやすさのための持ち手もついてて使いやすい。
ザルもトングも使いやすいし、ピーラーも使い心地が良いし、泡立て器もケーキ生地を混ぜるのに使ったけれどしっかりとしていて混ぜやすい。
2種類のコンロも良い感じ!
オーブン機能がついているコンロはスープを温めながらパンを焼くこともできるし、オーブンは大きなお肉の塊も入るサイズなので特大サイズのローストミノタウロスも焼いた。
燻製機も良い感じで機能してくれて、美味しそうなベーコンとソーセージが出来上がりそう!
燻製機で使う木材チップは死の森で調達しておいたんだけれど、なかなかに良い香りで良き!
BBQコンロは蓋もつけてもらっているので串焼きにした食材を焼くことも出来るし、こちらでお肉の塊をローストしても良いと思う。
オーブンで焼くのと炭火で焼くのとでも結構味変わるもんなぁ。
どっちも美味しいのは変わらないけれど!
「こんなに豪華な食材が沢山…。本当に食べて良いの?」
「もちろんどうぞ!お二人に作ってもらった物がどれだけ美味しい物を作れる道具なのか、しっかりと知ってもらわないと!」
そしてBBQならこれも外せないよねぇ。ビール!!
ビール煮作っていたばあちゃんと、それを調味料セットに入れてくれた女神様には本当に感謝!!
これの為に作ったんだから木樽型のジョッキ!
某、狩りゲームや異世界アニメの酒場で出てくるあれ!ちょっと憧れだったんだよねぇ。
「良かったらお二人もビーじゃあなかった、エールいかがですか?氷でキンキンに冷やすのが私のおすすめなんですけど。」
こっちの世界ではビールに似たエールが主流みたいなんだけど、私には苦味が強すぎてシュワシュワ感が足りないので元の世界のビールの方が美味しくて好き!
ヴァルカンさんとソアレさんにもビールを出してみたら、
「?!!!」
二人とも目を見開いて止まってしまった…。
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