第141話 モモの能力
擬態の出来る豚、メガポルコのお肉を求めてチーボアイの8階層を巡り巡る。
『ぷっぷりゅー!』
『ブモフォ?!』
もはやモモの独断場と化している。
「相変わらず全然気配察知に引っかからない…モモは何でわかるんだろう?」
『み"ゃ?』
『わふぅ?』
『我にもさっぱり分からん』
気配察知に引っかからない魔物の居場所をモモは迷うことなく当てている。
モモが擬態を解いたメガポルコを他の皆が倒していくという流れ作業で現在33匹目のメガポルコ肉をゲット。
半日近く探して歩いていたのが嘘のよう…。
『ぷりゅー!』
「ありがとうモモ。おかげでメガポルコのお肉が沢山手に入ったよ〜。」
セーフティーエリアにテントをはり、頑張ったモモを抱き上げて撫でる。
「モモのおかげでメガポルコのお肉をこれだけ確保出来たから、8階層散策はこれにて終了!明日は9階層に行こうねぇ。9階層ではビッグカウのミルクを手に入れられると良いんだけどなぁ。」
ビッグカウはレアな上にドロップするのがお肉かミルクかは運だからなぁ。
まず会えるかの勝負だしね。
『結局モモがメガポルコを見つけられた理由は分からなかったな。』
「確かに!モモは何で分かったの?」
『ぷりゅりゅぷりゅ?』
「メガポルコが居る場所がキラキラして見えた?」
どういうこった?
何でもダンジョン内を歩いていたら壁がキラキラして見える場所があって、何となく何か居る気がしたのだとか。
「何か変な物食べた訳じゃないし何だろう?ちょっと心配だし鑑定して見てみようか?」
と言う訳でモモを久しぶりに鑑定してみた。
ピンクスライム
【名前】 モモ
【種族】スライム(変異種)
【年齢・性別】 0歳 (♀)
【レベル】 18
【体力】 300
【魔力】 200
【攻撃力】 200
【防御力】 300
【弱点】 核
生まれて数カ月の珍しい変異種のスライム。変異種はレアモンスターと言われている。
普通のスライムより全体的に能力は高い。
成長すると使用可能なレアスキルが増えることもある。
【 スキル 】
巨大化
消化液
レアリティキャッチ
【 称号 】
血抜きマスター
血抜きマスターの称号…確かに森で狩った魔物はいつもモモが血抜きしてくれていたし、最近は以前にも増して早くなっているけど。
それより、レアリティキャッチってスキル何?!
以前は無かったスキルだけど?!
珍しい・希少をキャッチ…
絶対にこのスキルが原因だ!!
「モモがレアリティキャッチっていう新しいスキルを使える様になってる。」
『レアリティキャッチ?』
「希少で珍しい物を捕えるって意味のあるスキル。」
『ではそれがメガポルコを見つけられた理由か?そうだとするなら9階層でもビッグカウを見つけてもらえるかもしれないな。』
「そうなのかも?9階層でもモモに試してもらおうか?ビッグカウもキラキラして見えるのかはわからないけど…。」
明日もモモに頑張ってもらう事になりそうだけれど、残り2階層分どんな食材をゲット出来るか楽しみだなぁ。
新たなスキル獲得に魔法攻撃能力の向上など、我が子達の成長に顔がニヤけるのをこらえながら私は眠りについた。
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