第134話 チーボアイ4階層・キノコ祭からの!
3階層で野菜を沢山採取した後は4階層へ移動。
気配察知マップとヴィミエナの足の速さのおかげでさくっと移動が出来るのが有り難い。
「4階層はキノコ祭だー!」
4階層は一見、木が生い茂る森だ。でもよーく見るとその木にキノコが生えている。
木ごとに生えているキノコの種類が違うけれど、この世界のキノコは全部木に生えるのかな?
出会えたキノコは椎茸(しし茸)・しめじ(しめーじ)・舞茸(マイマイ茸)・えのき茸(ののき)・マッシュルーム(マッシュ茸)・なめこ(なめっこ)・エリンギ(エリンギ茸)
「わぁぁ。これでキノコのバター醤油炒めとか、なめ茸とか肉詰めとか!!あぁ、作りたい物が増える〜!」
『嬉しい悲鳴とやらだな』
「確かに!ヴィミエナも楽しみにしててよぉ!」
『うむ。サクラが作るご飯はいつも楽しみにしているぞ』
何そのかわいい発言!嬉しくてヴィミエナに抱きついたら他の従魔にも突進され、暫しモフぷにタイムになってしまった。
まぁ、急いでないし全然大丈夫!
皆をひと通りモフり、ぷにり倒したら採取を再開。
キノコを沢山採取し終える頃には日が傾き始めていた。
そう…日が傾き始めたのよ!ダンジョン内なのに!
採取中に会った、商人から採取依頼されたという冒険者に話を聞いたら、チーボアイはダンジョン外と同じ時間に日が昇り、同じ時間に日が沈むという。
天気は反映されないが日の出、日の入りはソルシャンの街と全く同じ時間に起きるらしい。
「まぁ、詳しいことはわかっちゃいないんだがな。ダンジョンの謎のひとつだ。」
とのこと。
因みにこの冒険者さんはヴィヴィ達を見て破顔していたので私の中では良い人認定です!
そんなこんなで日が沈む前に寝床になる所を見つけようと歩いていたらキノコ森を抜けた。
そして広めの開けた場所が現れ、ここで一晩過ごすのであろう人達がテントを建てたり食事の用意をし始めたりしていたのだが…見つけてしまった!!
開けた場所の先はまた木が生い茂る森になっているのだが私の鑑定さんが告げている…
米があるーー!!!
叫びそうになったのをこらえた私偉い!!
じゃなくて、何故?何故に米が木になっている?!
【 米の実 】 (食用可)
木に実る食物。
大きな実を割ると中から小粒の実が出てくる。
殻を剥いて炊けば美味しい。
木に実っているのは兎も角、元の世界の米と食べ方は変わらないので精米して美味しく炊いて食べよう!
【 備考 】
この世界では家畜の餌として使われる事が多く余り人気がない。
自領で取れた米の実を孤児院に寄付と言って渡し、小麦の寄付をしらばっくれる領主もいるのだとか。
美味しい食べ方を知らないって可哀想よね。
相変わらずの会話口調な鑑定さんも気になるけれど、とりあえずその領主はタンスの角に足の小指でもぶつけて悶絶でもすれば良いと思うんです!
できれば両足の小指をぶつければ良いと思います!!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます