第133話 チーボアイ3階層
猛烈にカレーライスを食べたい!!と思った翌日の朝。
ヴィミエナ達にマジックバック仕様のカゴを担いでもらい、自分自身も女神様に貰ったリュック型のマジックバックを背負ってその上にテントを括り付け、腰カゴも着けてダンジョン・チーボアイの入口前に来ている。
「今回は荷物が多いな?」
相変わらず3度見程された後、ダンジョン入口の衛兵に話しかけられた。
「今回は泊まり込みで下階層まで行きたいなと思って!」
本来ならアイテムボックスにテントもバックも入れたままで動けるのだが泊まり込みでダンジョンに潜るのに手ぶらだと怪しまれるだろうからとこのスタイルなのだ。
中に入ったらアイテムボックスにしまうけど!
「そうか。どれくらいの予定だ?」
「7〜10日の予定です。」
「そうか。許可証をここにかざしてくれ。登録しておく。」
六角形のタイルみたいな物に許可証をかざすと、ぽーんっと音がしてタイルの様な物が黄色く光った。
泊まり込みで入る冒険者や商人はどれくらいの予定かを入口で伝えておく事で、帰りが遅いと何かあったのかもしれないと捜索隊が出たりするらしい。
まぁ、冒険者は基本的に自己責任だが商人は採取を任せた者が帰らなかったら商売に支障をきたしてしまうのでお金を払ってでも捜索隊を出す事があるのだそう。
泊まり込みをする事をダンジョンの入口で登録したらいざ出発!
1,2階層は前回来ているのでまずは3階層を目指す。ヴィミエナに乗せて貰ったらあっという間だ。
途中3階層に降りる為の階段付近にもやしとニラが生っていたのでこれは全力で採取した。
同じ階層でも場所によって生えている食材が変わるみたい。
そしてたどり着いた3階層は…これまたお野菜パラダイス!!
ダイコーン・キャロジン・ぽていもオニオーンに加え、さつま芋(サツマーイモ)・ゴボウ(ゴーボン)・かぼちゃ(かぼ)・長芋(とろろ芋)・里芋(ネト芋)・ナス(ナンス)・トマト(レッドマ)を新たにお迎えしました!!
これで一気に料理の幅が広がるねぇ。
きんぴらに揚げびたし、大学芋、お芋ごとにコロッケを作っても良いしトマトもとい、レッドマで水煮も作ろう!
従魔の皆にも手伝って貰ってマジックバックカゴの容量いっぱいまで採取してまわる。
『みゃみゃー』
「いっぱい取れたね〜。」
『わふぅ?』
「そう。これは全部美味しいご飯になるんだよ〜シリウス。後で料理するから待っててね!」
『わふ!』
『みゃうん!』
ルンルンとお尻を振りながらカゴを担いで歩くシリウスとヴィヴィのかわいさよ!
その姿を目を細めて見守っているお母さんモードのヴィミエナもめっちゃかわいい!!
『美味い物の為にもまずは沢山の食材を見つけねばな』
「そうだね!食材が多ければそれだけ料理の幅が広がるし、まだ後7階層残っているからね!美味しい物を沢山手に入れに行こー!えいえいおー!!」
『みゃー!』
『わふー!』
『ぷりゅー!』
『フシュー!』
『おー!で良いのか?』
「大丈夫、おーであってるよヴィミエナ!」
さあ、沢山食材を手に入れて皆に喜んでもらえるように美味しいもの沢山作らないとね!!
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