第126話 求む調理器具!!

有り難い事に、ソルシャンの街にいる間の定期収入が決まった。


これで、不安材料はなくなった事だし、めいいっぱいチーボアイを楽しまねば!!


「アニュラさん。この街で調理器具を売っているお店って有りますか?もしくは、オーダーメイドしてくれる職人さんとかって居たりしますかね?」


「調理器具かい?マーケット通りに幾つか店があるぞ。オーダーメイドとなると職人通りの鍛冶職人の者に頼むしか無いが職人達は頑固者が多い故、頼みを聞いてくれるかは分からんぞ?」


「ありがとうございます。なんとかならないか交渉はしてみます。」


「新しい物を作ったならその時は此処に持っておいでぇ。商業ギルドへの登録はイルマに頼んであちらの町でしてもらうと良い。手続きに必要な書類やらなんやらもこちらで用意するから心配はいらんぞ。」


おぉ!それは助かるなぁ。新しい物の商品登録はしないとメリアさんに怒られちゃうけど、此処ソルシャンの商業ギルドにはあんまり近づきたくないしねぇ。




アニュラさんに詳しくマーケットや職人通りの事を聞いてお礼を言ったら、早速マーケット通りの調理器具を売ってるお店を探して回る。


お店は3軒。置いてある商品に違いは余り無いけれど、店主の感じは三者三様だったので、1番感じの良いおじちゃんのお店で大量に購入したよ。


同じ買うなら押し売りしようとする店主の所より、人の事を馬鹿にした態度で接客する店主のお店より、ちょっとオドオドしているけれど商品の説明もサイズや数の確認も丁寧で一生懸命な人の良さそうなおじちゃんから買った方が気分も良いからね。


買った物は、寸胴鍋10個。特大サイズフライパン3つ。お店で1番大きいボール20個。他にもサイズ違いのボールを数種類5個から10個ずつ。お玉にフライ返しも2,3個買い足しておいた。


合計金額は金貨20枚は超えちゃったけど、これは必要経費!むしろ、これだけ買ってこの値段なのは安いくらいな気もする。


これで作り置きや下ごしらえ状態で大量にご飯をストックしておける!


「こんなに大量にご購入頂きましてありがとうございました。」


「いえ、こちらこそ良い買い物が出来ました。ありがとうございます。」


深々と頭を下げる店主さんにお礼を言って今度は職人通りへ。

ここではオーダーメイドで調理器具を作ってくれる職人さんを探す。


お願いしたい調理器具はバーベキューコンロ。

3〜4口のバーナー口数とグリルオーブン機能の付いたガスコンロ的なやつ。

蒸し器に燻製機。

挽き肉料理も作りたいからミートチョッパー。

色んなサイズのザルに泡立て器とトング、BBQ用の串におろし金も!

ピーラーにケーキ型にクッキーを焼いたりする為の鉄板も数枚欲しいし、食パン型は絶対に欲しい!!


此等を作ってくれる腕利き職人さんよいらっしゃーい!!

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