第125話 買取金額
「アニュラさん、こんにちは〜。」
「おぉ、来たのぉ。何やら大量のようじゃの。2階層まで潜ったのかい?」
「2階層は入ってすぐくらいの場所だけですけど、どんな食材が有るかどうしても気になってしまって…。」
従魔の皆が背負うカゴを見てアニュラさんが笑っている。
だって気になったんだもんしょうがないじゃない?なんなら3階層にも行きたかったよ!
「刈り取った物も翌日には戻るからの。そんなに焦って収穫せずとも大丈夫じゃぞ?それに少なくとも2ヶ月はこの街に滞在するんじゃろ?」
「そうなんですけども!楽しみすぎちゃってつい…。」
「まぁ、1階から6階までは魔物が出んからマジックバックを持った商人なんかは泊まりで採取する者もおるし、7階以降も魔物が出ないセーフティーエリア内で寝泊りしながらレアを狙う者もおるからのぉ。時間が大丈夫な時にサクラ殿も泊りがけでダンジョンに潜ればよかろうよ。」
「へぇ。泊まりで採取かぁ。今度時間をしっかりと作って皆で潜ろうね!」
『ぷりゅ!』
『みゃっ!』
『フシュ!』
『わふ!』
『チーボアイにしか出ない肉とミルクも沢山確保しよう。』
皆もやる気十分の様だね。美味しい物食べれるのはやっぱり良いよねぇ。
「その為には色々と入用になるじゃろうから昨日買取に出してくれた物の買取金を受け取っておいき。まずはお肉を先に戻そうねぇ。」
そう言ってアニュラさんはマジックバックからクリムゾンキングベアとアウルベアとレッドスネイクのお肉の塊を台に出し始めたので、それをそのまま私のアイテムボックスにしまっていく。
「さて、内訳の前にまずは合計金額じゃが、金貨660枚じゃ。薬草はまとめて金貨1枚。石化袋が1つ金貨5枚。アウルベアは肝と皮と羽を買い取って1匹金貨4枚。8匹分だから金貨32枚じゃ。レッドスネイクは肝と皮と牙を買い取って1匹金貨90枚。5匹分で金貨450枚。クリムゾンキングベアは肝と皮と爪を買い取って金貨200枚じゃ。解体費用として金貨1枚と銀貨5枚を差し引かせて貰って金貨686枚と銀貨5枚の支払いじゃ。確認を頼むぞ。」
「金貨686枚と銀貨5枚…。また大金が…。」
「何を驚いておる。来週も頼むぞえ。」
「来週もですか?!」
「うむ。レッドスネイクだけでも毎週5匹ずつ売りに来て貰えると助かるのぉ。チーボアイに出るオークキングやミノタウロスの肉は絶品じゃが、その分強敵じゃからなぁ。7階以降は怪我をする者も多いんじゃよ。」
そうなんだ。オークキングのお肉は死の森のやつがアイテムボックスにいっぱい入っているとは言いづらいな。
しかし、5匹で買取金額が金貨450枚のレッドスネイクを毎週売りに来ればこの街に居る2ヶ月で…お、恐ろしい額になるぞ?!!
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