第124話 チーボアイの2階層
ジン君達を見送ったら気配察知で小麦平原に人が居ないかを確認。
朝一番で来たからか、まだまだ人は少ないのでこの辺りには他の人が居ない。
「良し、まだ時間が有るから2階にもちょこっと行きたいし、人が居ないからいっぺんに小麦を刈ろう!皆下がっていてね!」
風魔法で作ったカッターで小麦をいっぺんに刈ると皆で競争しながらマジックバックになっているカゴに入れていく。
『ぷりゅー』
『みゃー』
『フシュシュー』
『わふ!』
おチビちゃん達はカゴに入れる者とカゴを背負った者とでチームを組み、競う様に入れていく。
『楽しそうだな。』
「良いことだね。」
ヴィミエナと笑い合いながらも小麦をマジックバックに入れていく。
あっという間に収納し終えたら次の階層への階段へ向かう。場所は気配察知のマップで見つけてあるので迷う事もない。
便利だね気配察知マップ!!
2階層に降りると、そこには葉物野菜が広がっていた。
「おぉ!キャベツにレタスにほうれん草!白菜にチンゲン菜に水菜、葉物じゃないけどブロッコリーとネギも有る〜!!」
『嬉しそうだなサクラ。』
「これが喜ばずに要られますか!皆もあんまり離れない様にしつつ、どれでも、どれだけでも良いから採取して!!」
2階層にはまばらだけれど人が居たので離れないようにしながら、マジックバックの事もバレない様に気をつけつつ採取する。
キャベツに似たキャベタ…木になってるのが違和感ー!
レタスはレッタス。
白菜はハクナ。
ほうれん草はほほれんそ。
チンゲン菜はそのままチンゲン菜。
水菜はみずなっぱ。
ネギはネギー。
これらは元の世界の生り方とほぼ変わらない。
ブロッコリーであるブロコは1株に集まって沢山なっているので巨大な花の様に見える。
これらの野菜に隠れるように紫蘇であるシーソー。
唐辛子のトンカラシがなっている。
ネーミングセンスと生え方にツッコむのはやめて、せっせと収穫。
そろそろ良い時間かな?午後に薬師ギルドに行く約束をしているのでそろそろダンジョンから出ないといけない。
その前にカモフラージュ!
従魔の持ってくれているカゴにザルの様な蓋を付けて、その上にキャベタやブロコを山積みにして、あたかもカゴいっぱいに収穫した感を出す。この時蓋はカゴの縁よりちょっと低い物にするとより山積み感が出て良い。
「じゃあ皆、帰ろうか!」
気配察知マップを頼りに迷わずダンジョンの入口に戻る。ここは入口、出口が同じで入る時も出る時も此処を通らないといけない。
ダンジョンから出たら衛兵にまた3度見くらいされたけど気にせずに歩きだす。
さあて、アニュラさんに買い取って貰える素材はいくらになっているかなぁ。
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