第119話 食材ダンジョン・チーボアイ
翌日、キャロジンとイチジクのサラダとキングトードのケチャップマヨ焼きを白パンに挟んだものを朝ご飯に食べたらダンジョンに行く支度をする。
因みに女神様達が持たせてくれたばあちゃんの調味料セットには、砂糖、塩、酢、醤油、ばあちゃん手作りの麦・豆・米味噌各種。胡椒、みりん、コンソメの素、和風ダシ、鶏ガラスープの素、ケチャップ、ソース、マヨネーズ、塩麹、めんつゆ。豆板醤、甜麺醤、自家製食べるラー油。
油も充実していて、サラダ油にゴマ油、オリーブオイルに米油が入っていた。
料理酒も有る。まず普通の日本酒、それとワイン煮とかで使ってた赤・白ワイン。
ばあちゃんがフランベに使ってたブランデー。
フランベがハイカラだと一時期ハマってたんだよねぇ。
きゃあきゃあ言いながら作ってたばあちゃんは可愛かったのよ。
ハイカラ繋がりでもうひとつ、バルサミコ酢も入っていた。
これも、料理にバルサミコ酢を使ったなんて洒落てるだろう?と近所のばあちゃん仲間に話して楽しそうだったねぇ。
山奥のど田舎でバルサミコ酢買って行く人はいなかったけどね。
うちの商店で売れない物のひとつだったかも。
因みに私は餃子をバルサミコ酢につけて食べるの好きだけどなぁ。
バルサミコ酢ってお肉と相性抜群だよねぇ。
それからビール煮で使用していたビールと、お酒じゃ無いけどコーラ煮で使っていたからか、コーラまで入っていたのには驚いた!
これらは普通に飲み物としても頂けるので有り難い。どちらも瓶に入っているのがばあちゃん仕様っぽくて懐かしい。
調味料ではない気がする物も幾つか入っているけど、女神様のご厚意なので有り難く頂いている。
そして…何故か入っているハブ酒ー!!
確かに爺ちゃんの好物で良く裏山でハブ捕まえては作ってたけど!
私は見た目的にアウトで飲めた事ないのよ…。
なんなら料理に使う事もないですが?!何故入っているのでしょう?
とりあえず入っているのだから有り難く貰ってはおくけれど。
使う機会は無さそうだなぁ…。
気を取り直して食材ダンジョンチーボアイへ!
入口の衛兵に3度見くらいされたけど、ダンジョンへの入場許可証を提示して中に入る。
1階には魔物は出ないと言われているけど、うちの子達がダンジョンの魔物だと間違われないように皆にカゴを背負って貰っている。
ヴィミエナには鞍もつけてもらい、その左右に木の皮を編んで作られた腰カゴをつけている。
山菜取りとかに使う竹カゴを竹が無かったから木の皮で代用したのだ。
これが昨晩作っていたカゴ型のマジックバック。
容量は無限じゃ無いけど、練習の成果か中々の収納容量は有る。
「おぉ、広ーい!これがダンジョンかぁ。」
入るとそこは広大な平原。そのあちこちに食材であろう植物が生えている。
テンションが上がるのを抑えつつダンジョンの食材を採取して回る。
この階には大豆に枝豆、ひよこ豆に小豆と豆類が中心のようだった。
大豆が有るなら豆腐とか作れないかな?豆乳も良いよね!枝豆はずんだ餡に出来るし、小豆で餡子も作れる!ひよこ豆は煮てスープとかでも良いけど黄身餡も良いよねぇ。
鑑定さんを駆使しつつ沢山採取!
『ぷりゅりゅ』
『みゃうん』
『フシュシュ』
『わふぅ』
ヴィヴィの背負いカゴにはモモが、シリウスの背負いカゴにはマリモが採取した物を入れている。なんともかわいらしい光景で眼福過ぎる。
ダンジョンをだいぶ進むと今度は一面黄金色の平原が現れた。
これはすべて麦に分類される物みたい。加工前の麦の見た目は元の世界とそっくりで
小麦、大麦、ライ麦なんかがエリア別に生い茂っている。
パンは主食として大活躍してくれているから小麦は沢山刈って行こう!
大麦も麦茶の為に確保しておきたいなぁ。
あぁ、まだ1階なのに食材ダンジョン、既に楽しすぎる!!
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