第79話 商品登録完了!

水が湧き出てくるシリーズ。


・洗濯や掃除の場に合わせて桶の多種サイズ展開

・金属素材でお鍋を作って台所や飲食店で使用

・冒険者の飲水用に水筒みたいな形で小型の物

・陶器でお湯も出るようにした浴槽タイプ

・下水道整備が整えば水洗トイレとしても良いかも

・魔法陣を書いた素材の上にシャワーヘッドをつければシャワーも出来るし、シャワーヘッドみたいのを平たくして逆さまに付けたら農業の水やりも楽になるスプリンクラーみたいのになる


とりあえず今思いついた物を分かりやすい様に絵も描きながら紙に書いていく。


「すごいなぁ。そんなアイディアがいくつも。」


エドガーさんが感心しているけど、前の世界であった物や、うろ覚えの知識とかを使っているだけなのでそんなに褒められたもんじゃないんですよねぇ。


一通り書き終わったところにイルマさんが戻って来た。


「ギルマスから許可を取ったから、近隣の街や村から使用しなくなった金属素材を集めて来ることになったわ。表向きはアリーシャの従魔バロがゴミ処理を出来るから、処理出来ていない物を引き取って代わりに処理しますって事にしてね。この方法が上手くいったら他の街にも技術提供として発表するわ。サクラちゃんのアイディアを取られでもしたら大変だもの!」


「こちらも登録は完了したぞ。すでに幾つかのアイディアも提出してもらった。後は物が作れたら確認して正式に登録完了になる。アイディアだけでも商品登録は大事だぞ。権利手数料や利用料は馬鹿に出来ない稼ぎになる。これからも何かアイディアが浮かんだら商業ギルドに遠慮なく来てくれ。」


ポール夫妻が良い笑顔でサムズアップする。


息ピッタリな夫妻だね。すてき!羨ましい!


「これからもお二人にはお世話になると思いますのでよろしくお願いします。早速ですがポーションの買取をお願いしたいです!」


私が2人に頭を下げて言うとイルマさんが笑いながら了解よ!と答えてくれた。




エドガーさんは何かあったらまた商業ギルドで待っているからと言いながら、お仕事に戻って行った。


買取をお願いしたポーションは瓶をシンプルな作りにした下級ポーション20本。


「下級ポーションだけれど中級かってくらいの高品質だから通常3銅貨のところ6銅貨で買い取るわ。20本で金貨1枚と銀貨2枚よ。」


「はい。ありがとうございます!」


買取金額を受けっ取ってイルマさんにお礼を言ったら冒険者ギルドを後にする。


屋台で昼食を済ませたらまた町の外の森へ。


今度はスライムの沼に行ってスライム討伐。


死の森で討伐したスライムの素材は沢山有るけど、この森で取れるスライムの素材が同じ様に使えるかが分からないのでそれを調べるためだ。


この町で使う魔道具に死の森の素材がないと出来ないというのは駄目だろうし、ほっといても増えるし、簡単に倒せる魔物の素材で作れるものが有るなら経済的にも良いんでない?

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