第78話 商業ギルド登録

商業ギルドの登録用紙に必要事項を記入中。


商業ギルドとは国を超えて使用できる組織で、ランクは


アイアン…背負子クラスの荷量で店舗を持たず行商を行う行商人

ブロンズ…荷馬車や屋台持ちクラスの行商人

シルバー…街に有る青果店や服、雑貨屋等の個人商店持ちクラスの商人

プラチナ…数店舗経営しているような小規模商会

ゴールド…街をまたいで幾つかの店舗を経営している中規模商会

ミスリル…各地に多数の店舗、取引先を持つ大規模商会


に分かれているそうだ。各クラスで登録料金と、年会費、税金が変わり登録料金は登録時に税金は登録から1年の間に払うというがルールだそうだ。


払った税金を各地へ納めることで入国税なんかの免除にあてられ商売をしやすいようにしているそう。冒険者ギルドは依頼達成時に貰える報酬が既に手数料を引いた額になっているけど、商業ギルドは依頼が有る訳ではないので税金として調整しているのだそう。


また、商業ギルドでは新しい商品を開発するとその商品の権利を申請する事が出来る。他の人が登録された商品を使う場合に、使用料が登録者に払われる事になるそうだ。


私は店舗も荷馬車も持たないので、アイアンで登録。


登録料金は5銀貨。年会費は2金貨。


「カードを無くすと再発行に手数料がかかる。ランクは後で変える事も可能だ。最初は小さい商売が段々と大きい物になっていくことなんて珍しくないからな。違法取引等をした場合は有無を言わさず除名処分になる。商売の他にも新しい魔道具の開発や便利な道具、新しい料理なんかを開発したらその商品登録をする事でレシピや設計図の使用料が入って来るんだ。」


登録用紙に書き込んでる間にエドガーさんが商業ギルドの説明をしてくれた。


発行されたカードに血を一滴垂らして登録は完了。ついでに口座も作って貰った。


というか、これからも色々開発しそうだから口座も作りなさいと言われてしまいました。




早速、水が湧き出てくる桶と下水道に作るろ過装置みたいな物の登録をしてもらった。


「この水が湧き出てくる桶は、サイズを変えて作れれば洗濯場などにももってこいになるのか。」


「サイズは全然変えられますよ!大きくも小さくも!今回は木材で作ったから桶ですけど、金属で作ればお鍋とかにも出来ますし、陶器で作ればお風呂とかにもなると思います!火の魔石をつけてお湯も出るようにすれば凄く便利になるんじゃ?!」


お風呂入りたい!!

クリーンの魔法で綺麗になってるけど湯船に浸かるのはまた別物だもの!死の森の拠点に作れるかな?でも陶器が無いからバスタブはとりあえず木かなぁ。


「ちょ、ちょっと待ってくれ、この水が湧き出てくる桶から派生させて作ろうとしている物をとりあえずここに全部書き出してくれ!」


エドガーさんが慌てて私の前に筆ペンと山のような紙を置いた。


流石にこんな山のような紙を使うほどの案は無いですよ?


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