第66話 テイマーの現状②
「一般的には自分よりも強い魔物はテイム出来ないと言われているわ。言葉が話せるヴィミエナちゃんはともかく、普通の魔物と会話は出来ないでしょう?だから相手よりも強いところを証明する意味で大体は力で屈服させてテイムするのよ?」
力で押さえつけて従わせるかぁ。それは魔物側からしたら信頼関係築いていくのは抵抗あるかもなぁ。
『我はサクラに助けて貰った恩が有る。群れに戻るつもりもないからサクラと共に行かせてくれと頼んで契約したから屈服もなにもされていないぞ?』
そうなの?と一瞬驚いたイルマさんだけど、なんで私がヴィミエナを屈服させたと思っているんですかイルマさん?!!
イルマさんの中で私はヤバい奴認定?いや、SSランク魔物のケオトートティーガと仲良くしてたらそりゃ一般的にはヤバい奴だろうけれどもっ?!
それとも冒険者登録した時にこっちのスキルとか称号が見えたからか?!
確かに女神様達に頂いたスキルとかはめちゃくちゃチートだもんな…。
『それにサクラは我らに何かを無理強いする事もない。寧ろ、戦いが苦手なマリモには戦闘を強要しないし、我の子育ても優先してくれていた。』
「従う魔物で従魔とは言うけど私はみんなを、従え!て扱いする気はないしなぁ。もちろんお願いをする事とかは有るけど、嫌なら無理にやれとまでは言わないし。私にとってこの子達は家族ですからね!仲良く楽しく旅をしたいじゃないですか!」
「仲良く楽しくねぇ。サクラちゃん。今度、この町に居るテイマースキルを持つ子を見てもらっても良いかしら?私からの指名依頼として依頼を出すから!あなたの意見を聞けると嬉しいのだけれど。」
何かを考え込んでいたイルマさんが閃いた様に言う。
面倒ごとじゃないなら良いんですけど?
「面倒ごとじゃないと信じてますからね?イルマさん!」
「大丈夫よ。まだ未成年の子なんだけど、テイマーとして仕事をすると言っている子がいてね。取り敢えず見てくれるだけで良いの。そして、先輩テイマーとしてどう見えるかを素直に教えてくれれば依頼は達成よ。日にちはまた改めて決めてお願いするわ!」
まぁ、それなら良いかな?
依頼なら収入にもなるし、他にどんなテイマーが居るのかも正直気になるしねぇ。
「さあ、すっかり話が逸れてしまったけど、依頼受注だったわよね?じゃあ、この持ってきた依頼書全て受理して大丈夫ね。各場所の近くの店や家の人に、下水までの扉の番をしてもらっているから、依頼の達成判断はその人達に頼んで、終了のサインを貰ってきてね。ゴミ処理場には責任者が居るから、詳しい事はその人に聞いてちょうだい。」
テイマーの話をしていてすっかり後回しになっていた依頼受注の処理をしてもらう。
さあ、初依頼をこなしに行くぞ!
※主人公であるサクラは自分のスキルや称号が女神様達のお力により他の人には平凡値くらいに見えるようになっていることに気づいていません^_^;
女神様ー教えてあげて!
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