第61話 クラフト・採取タイム

死の森の拠点で夕飯を食べたら、寝るのにはまだ早いのでまた必要な物のクラフトタイム!


因みにマリモは8本の自分の足を器用に使って布を編み編み中。


「じゃあ、モモ、ヴィミエナ、ヴィヴィ、暗いから気をつけて行ってきてね!麻袋はマジックバックに入れて有るからよろしくね!」


『ぷりゅ!』


『みゃうん』


『大丈夫だ。気をつけて行ってくる。』


私のクラフトタイムの間にこの3匹にはお使いをお願いした。というか、進んで行くと言ってくれた。


何処に行くか、それはパン作りで採取分の全てを使ってしまったグレプの実の採取。


夕飯に食べたパンが気に入ったらしく、材料が有ればもっといろんな種類のパンを作れると言ったらこれから取りに行くと…。


一緒に行こうかと思ったけど、


『明日、町に戻ったらまた魔法をガンガンは使えなくなるであろう?採取なら我らでも手伝えるからサクラは我らに出来ないクラフトで作ろうとしている物を作っておくと良い。』


と言ってくれたので、お言葉に甘える事にした。


グレプを匂いで探すのがヴィミエナ、見つけたグレプを採取するのがモモの役割。


ヴィヴィは夜の森の歩き方訓練として付いて行くみたい。


『きゅきゅ ー私も行くのー』


と、3匹にクロリスちゃんも付いて行った。


この森の精霊であるクロリスちゃんも一緒なら安心だね!


私はというと、森の木からワイン樽みたいな形の樽をクラフト。それもなかなかに大量に。


木の皮や蔦を使ってカゴも色々な大きさで10個程。


食材を保存しておくための入れ物も。




出来た樽を持って来たのはそうジャイアントゴートのところ!


ミルクを分けてもらいに!


料理にも使っているし、結構すぐに無くなっちゃうのよねぇ。

美味しいし!


ジャイアントゴートのミルクは本来高級品みたいで、町では売って無かったからね。


朝ぶりに会ったジャイアントゴートの子供にしょうがないなみたいな顔はされたけど、乳搾りのスペースは譲ってくれた。


しかも自分が飲み終わってからも私に付き合ってまだ飲んでますよアピールを親にしてくれている。


ありがとうをジャイアントゴートの子供達に伝えたら首周りをワシワシと撫で回してから川へ移動。


ここでは砂を集めて瓶を作る。


パン作りで使う天然酵母を作る為のものと、売る用のポーションの瓶。


ポーション用はシンプルにしないと買い取って貰えないみたいだったから、ギルドで見せてもらった下級ポーションの瓶を参考に細長い形の瓶を数十本。


その後はモモに教えてもらった薬草の群生地へ行って、今日買い取ってもらった分を補充しつつ採取をしっかりと!


暗い森の中も隠密と転移で危なげなく移動出来るありがたさよ…。

灯りも加護である狐火のおかげで困らないしね!


ついつい採取に熱中しちゃったらしく、だいぶ時間も経っちゃったので拠点に戻るとみんなも帰って来ていた。


『ぷりゅりゅ!』


『フシュシュー』


『みゃみゃ』


『おかえりサクラ。』


『きゅきゅ ーおかえりー』





モフモフ達のおかえりコールの破壊力半端なくかわえぇ!!

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