第55話 お買い物
冒険者登録も済み、イルマさんから泊まれる宿の情報を聞く。
「申し訳無いけれど、この町にケオトートティーガと泊まれる程大きな宿が無いわね。だから街の奥に有るキャンプ地に行くのはどう?町の中で野営をすると思ってもらえれば良いかしら?監視官がいるから見張りがいらないのが良いところね!料金もかからないから入口で使用登録をすれば使えるわよ!」
本来このキャンプ地は宿代を払うのもキツい新人冒険者用に領主の好意で無料で開放されている土地らしい。敷地内でテントを張って寝泊まり出来る場所だそうだ。
宿の宿泊費はさっきの買取金額で払えるけれど、ヴィミエナが入れる程の宿が無いなら仕方ない。宿泊場所はそこにしよう!
「ありがとうございました!夕飯の買い物をしたら行ってみます!」
イルマさんにお礼を言って冒険者ギルドを後にする。
お勉強会をしたため時間が結構たってしまったので、この後は買い物をしたら宿泊の準備をしてゆっくりするつもりだ。
そして訪れたのがイルマさんに聞いておいたマーケット街。
食材や雑貨などのお店が一堂に会する通りなんだそう。
小さい町といえマーケット街は結構な賑わいだ。
早速レッツお買い物!!
なんせこの世界に来て初めてのお買い物!どんな物が有るかワクワクするよね!
まずは食材をチェック!
ここでは短めな大根?ダイコーンとじゃが芋であろうぽていも。
どう見ても人参なキャロジン。
玉葱であろうオニオーンは1個が直径20cm位と大きい!
ニンニクのガリ、ニンニクなのにガリってちょっとややこしい。ガーリックからきてるのかな?
生姜はというとジーンジャー。
謎なネーミングだけど、久しぶりのしっかり野菜にテンションが上がる!
鑑定で調べたら味は元の世界の物とほぼ変わらないみたいだし、変な寄生虫とか菌とかの心配も無いと出たから良かった!
なんせ死の森では野菜変わりに野草しか食べれなかったからね。
しかも安い!どの野菜も値段が数十円!
と言う訳でダイコーン10本、ぽていも30個、キャロジン15本、オニオーン20個、ガリとジーンジャーは3個で1セットだったのでそれを3個ずつ。
これだけ買っても2銀貨と4銅貨と2鉄貨。元の世界の金額なら2,420円程だ。
安い理由は俗に言う、規格外商品を沢山仕入れているかららしい。
美味しければ形は気にしない私には全くの無問題!だって切ってしまえば元の形なんてわからないもん!
次は小麦粉。
全粒粉は小さい袋の方を1つ。白い小麦粉は大袋で1つ。大きい袋は1袋25Kgもあったけど買いました!
残念ながらお米は無いみたいだったので主食用にこれは必要だもん!
締めて4銀貨。2種類買ってこの値段は元の世界に比べたらかなりお得なのでは!
次は乳製品と卵。バターと卵をそれぞれ中鍋いっぱい位の量を買っても1銀貨!
採取したものを入れる為の麻袋もサイズ別に幾つか買っておく。
死の森ではそのままアイテムボックスやマジックバックに入れてたけど、買い取ってもらうのにそのまま出すよりは袋などに入れて持って行った方が良いというイルマさんのアドバイスだ。
因みにこの買い物中は、死の森の木の蔓を編んで作ったカゴを持って行動中。
小麦粉は流石にアイテムボックスに入れたけれど、他の買い物した商品はその場でマジックバックに入れずにカゴに入れて貰っている。
イルマさんにも言われたので人前でバンバンとマジックバックを使わないように気をつけてます!
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