第52話 素材売却は
無事に冒険者登録する事が出来た!
目的のひとつは無事に達成!次は金策!
「あの登録して早速なんですけど、魔物の素材とかって買い取って貰う事は出来ますか?あと、この子達と泊まれる宿とかあれば教えてもらいたいです。」
ギルマスとイルマさんに聞いてみる。
「魔物の素材は死の森のだよな?悪いがこんな小さい町だからないっぺんに買い取れる程の資金がない。何をどれだけ売れるかここに書き出してくれんか?」
紙を渡されたので 売れる物を書き出して行く。
オークキング8匹。キングジャイアントボア3匹と牙15匹分。キングツリーディア1匹と角3匹分。キングアント15匹。ワーム2匹。コカトリスの羽と嘴など。
「すごい素材ばかりだな。というかこんなに売って大丈夫なのか?」
「まだまだ沢山あるの大丈夫ですよ?でも、食べられるお肉はこの子達のご飯になるのでこちらで引き取りたいです。あと、素材ではないけどアボの実にキノコ、レーモの実にグレプにママンゴもあります。」
「ママンゴ?!死の森の天然ものよね?栽培している物が王都では出回ってるんだけど、天然物にはやっぱり敵わないのよねぇ。」
イルマさんがうっとりとした顔で言う。
この世界、栽培事業はあるんだね。こういう会話からこの世界の事を知っていくのは大事!
あと、ママンゴが美味しいのは本当!
甘くて濃厚でジューシーと3拍子揃った美味しさです!
「これだけの量となると買うものは領主に相談してからになるな。手紙を出すから返事が来るまで待って貰って良いか?」
「わかりました。そうだ!ポーション類も買い取って貰えたりします?」
「ポーションは普通の街なら薬師ギルドでの取り扱いだけど、この町は小さいから兼務でここ、冒険者ギルドで受け付けるわよ!」
「じゃあ、このポーションも査定お願いします。」
イルマさんに死の森の薬草で作ったポーションを渡す。
青い色ガラスに透明な桜の花の形をした蓋が付いている物だ。
「これはまた綺麗なガラス瓶ねぇ。色ガラスの色も鮮やかだし、お花の形の蓋が繊細ねぇ。この瓶だけで相当な価値になりそうね。」
「そのポーションも儂が預かる。それも領主に報告案件じゃ。」
ポーションもすぐに売れないらしい。これ、買取してもらえる物が無いのでは?!
売上金で食材買ったり宿の宿泊費出そうと思ってるのに!
「ヘルマンさん、それじゃあサクラちゃんの収入が全く無くなるわよ?サクラちゃん、薬草は有る?有ればこの台に出してもらえる?5本1組で買取るわ。後、キノコも常時依頼の物だから買取るれるわよ。大量には無理かもだけれど。」
苦笑いでイルマさんに言われる。大量に持ってる事バレてるなぁこれ。
まあ、マジックバックからポーション出したしな。
これ、普通のバックも持ってた方が良いやつか?!
「ありがとうございます。せっかくならこの町の屋台とかで食事もしたいですし、買い取って貰えると助かります。とりあえず薬草とキノコ出しますね!モモは薬草を5本に纏めるの手伝ってくれる?」
『ぷりゅ!』
とりあえず多すぎない位の量を用意された台に出してみる。
多く無いと思ったけどギルマスとイルマさんにはやっぱり驚かれた。
とりあえず、常識的量を探ることから始めないとかも!!
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