第43話 旅立ちの準備

精霊であるクロリスちゃんと契約し、ヴィミエナの通訳なしでも意思疎通が出来るようになったので改めてこれからの旅の予定をクロリスちゃんに報告。


そしてこの拠点をくれたお礼と仲良くなった記念にという事で、クロリスちゃんがいつでもこの拠点で快適に過ごせる様に、マリモの編んだ糸を使ってハンモックを作り贈呈。


たいそうお気に召して頂けた様で、ハンモックに揺れながらくつろぎモードな現在です。


コツメカワウソがハンモックでくつろぐ姿の尊いこと…。


気持ち良さそうだし、今度自分用のハンモックも作ろう!



ハンモックでくつろぐクロリスちゃんを横目に私達はこの森を出る準備だ。


転移があるからすぐに帰って来れるけど何事も備えあれば憂いなしって事で!


準備はこの森でしか取れない物の採取と狩りを優先。

美味しかった木の実や果物。野草にキノコ。


モモが案内してくれた薬草が生い茂る場所にも行き、ここでしか取れない高品種の薬草もしっかり採取。


魔物素材も忘れずに!


万能アイテム各種カラースライムに、防水素材にはもってこいのワームとブラックリザードの皮。


クイーンビーの高級蜂蜜に豚、猪、鹿、鳥、兎、蛙、蜥蜴の各高級魔物肉の数々。


ヴィヴィの乳離れは終わっているけれど、ジャイアントゴートのミルクも取れるだけ。


乳搾り中、隣でミルクを飲んでる仲良くなった子供ジャイアントゴートには旅立つ挨拶もしてきた。


ポーション類も数をしっかり確保。


これは街で売れれば金策にもなるし、もしもの時の為にも大事!


ヴィミエナとヴィヴィを助けた時に倒したコカトリスの石化袋で緑ポーションもしっかり確保出来た。


これで全カラーのポーションも準備完了。


女神様達に貰った時間経過なしの容量無限アイテムボックスとマジックバックのおかげでこれらのアイテムが腐る事も劣化する事も無いのは本当に助かる!


マジックバックといえば、私が魔法上達の為の練習で作っていた物とは別に各従魔とクロリスちゃんの為に改めて5個作った。


それぞれが気に入った魔物の革で作り、従魔達はお揃いで作ったアクセサリーに取り付けクロリスちゃんは背負えるリュック型にしてあげた。


このアイテムボックスは自分のお気に入りの物をそれぞれ入れられる用のマジックバックだ。


もしもの時の為に各種ポーションだけは全員共通で入れておいてもらったけど。



森を出た後の移動方法も話合い。

人前で余り転移を使わない方が良いだろうけど私の歩きに合わせてたんじゃ時間がかかる。


で、森を出た後はヴィミエナが背中に乗せてくれる事になった。


モフモフの背中に乗って旅をするとか幸せすぎる!


乗りやすいように乗馬の時の鞍に似せた物もクラフトで作っておいた。


これを時間と時空魔法で瞬時に着脱出来るようにしたアイテムをヴィミエナの首輪に取り付けた。


形は虎ちゃん型。


レッドスネイクの革で作ってあるので統一感はあるし良いでしょ?!かわいいは大事!



そんなこんなで準備をする事2日。

今度はノベルディアンの街みたいな事が起きないように願おう!!


「女神様達、遂に死の森抜けますよ〜!じゃあ、行ってきますクロリスちゃん!みんな行くよ〜!」


いよいよ死の森を抜けて新しい街に向けて出発だ!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る