第42話 精霊の名付け

私達が名前で呼び合っているのが羨ましいらしいライトブルーのコツメカワウソさん。



『森のニンフよ、名が欲しいならサクラに付けて貰ってはどうだ?我らは、サクラに良い意味を持つ名を付けて貰ったぞ』


『きゅきゅうぅ』


なんかヴィミエナとライトブルーのコツメカワウソさんで話進めているけど?!

精霊って名前ないのかしら?というか、私が付けて良いもんなのか?


良い意味の名ってヴィヴィは元から名前持ちだったから私が付けた訳じゃないからね!


ヴィミエナの名前もちょっと厨二病感出しちゃった感じだし、マリモには懐かしい関係って花言葉あるけど、完全に見た目で付けた所あるし、モモも私がピンクの花の名前だからお揃いでピンクの花の名前にしたんだし!


まぁ、桃の花の花言葉にはチャーミング、天下無敵って言うのがあるからモモにピッタリだとは思ってるけど!


『サクラ。森のニンフに何か良い名を付けてやってくれ。』


『きゅっきゅきゅう!』


なんか名前つける事決定らしい?!


確かにライトブルーのコツメカワウソさんって長いけど!


「うーん。森のニンフさんでしょう?お花が凄く好きみたいだし…クロリスちゃんはどう?」


『きゅ?』


「クロリスって言うのは私の元いた世界では花と春を司る女神様の名前なんだけど、あなたはお花が好きみたいだし、あなたが案内してくれこの拠点は春みたいな陽気の場所だし合うかなぁと思ったんだけどどうだろう?」


『花と春の女神の名か。良い名前ではないか?』


『きゅきゅきゅう〜!』


「おぉ!何!左手首が光ってる?!」


ライトブルーのコツメカワウソさんにクロリスという名前を付けたら私の左手首が光を放ち、束ね熨斗の文様が左手首を中心に手の甲と前腕部にかかる位のなかなかに大きいサイズで現れた。


なに?何この文様は!とりあえず鑑定さんヘルプミー!



【精霊印】


大クラスの精霊と契約する事で現れる印。契約した精霊の力、タイプによって変化する。精霊の声を聞き、離れていても意思疎通が出来る様になる。また契約した精霊の眷属である妖精の声を聞き力を借りることも出来る様になる。この印を持つ者は精霊に触れることも可能になる。


[ 備考 ]

女神ティアデルの加護もあるので是非に色んな精霊や妖精と仲良くなろう!


鑑定さんの表示が何故話しかけてくれてる風なのかは謎なんだけれど…兎に角、この印は精霊と契約すると現れる印。


って事はクロリスちゃんと契約したってこと?!


しかもサイズは小さいけど大クラスの精霊だったのねクロリスちゃん。


「契約状態になっちゃってるんだけどクロリスちゃんは良いの?というか精霊と契約なんて出来るものなのね?」


『きゅきゅきゅう!きゅきゅう! ー 仲良し嬉しい!離れていても一緒!ー』


おぉ!クロリスちゃんの声というか気持ちみたいのが頭の中に響いてくる。




精霊と契約なんてまたすごそうな事になっちゃったけど、クロリスちゃんがそんな風に思ってくれていたのが知れて私も嬉しいな!


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