第36話 デジャヴ
素材集めや食料採取もしっかりとやっている。
最近は新たに綿の花を見つけた。その名もフラフィフィー。
これを摂取して魔法で糸にする。
狩りではブラックグースという鳥型魔物を発見。
ガチョウって名前ついてるけどデカイ。兎に角デカイ!見上げるその高さ約3m。
群れに襲われたので返り討ちにして羽毛とフェザーをゲット!
これで布があれば枕と掛布団作れる!その為にはフラフィーフィーが大量に必要になる。糸から布を織るには結構な量いるよなぁ。布は次行く街に売ってるかなぁ?
さて今日はヴィヴィの新たな獲物探しをしています。
ヴィヴィの気配察知や気配の消し方の練習でもあるので隠密はかけずに散策。
ヴィミエナママの子育ては意外と豪快で、多少の怖い思いや悔しい思いは体験させながら狩りを学ばせているようだ。
それで先日ブラックグースの群れに襲われたんだけど…ヴィヴィのためだし何かあっても女神様達に貰ったアルカナジャベリンとラルジュナサイズで大体の魔物は倒せるので問題なし!
死の森は基本大きいサイズの魔物が多いので今は比較的小さめな虫型か植物型の魔物がいないかと探している所。
『みゃう〜』
『気になるなら気配を消して近づいてみなさい。自分で倒すのは無理だと思う相手ならば母が変わろう。』
ヴィヴィが気にしている獲物を私も気配察知で探ってみると、どうやら小型の魔物らしい。1匹を囲む様に4匹の魔物の気配…。
なんかデジャヴ感。
『みゃうみゃう』
『クロスアラネアか1匹だけ色が違うようだが』
『ぷりゅりゅ』
「おう、やっぱりデジャヴ〜。」
クロスアラネアは黒色をした丸っこい小さめな蜘蛛の魔物。
蜘蛛なのだがモサモサとした毛が生えており、痛く無い毬栗みたいな感じ。
そんな黒色のクロスアラネア4匹に囲まれている綺麗な緑色のクロスアラネアが1匹。
『みゃうみゃみゃうみゃう』
『ぷりゅ!ぷりゅりゅぷりゅ!』
『モモとおんなじ助ける』『助ける!悪いのやっつける!』だそうです。
モモから私との出会いの話なんかを聞いていたヴィヴィはこの状況がモモのブルースライムに攻撃されていた話と似ていたため気になったようだ。
「とりあえず周りのクロスアラネアをなんとかしてあの緑色の子に話を聞いてみようか?」
ヴィヴィとモモが気になっているみたいなのでクロスアラネア達に近づいてみる。
周りのクロスアラネアがこちらに気づき攻撃体制に入ったと思った瞬間、ヴィミエナが1匹のクロスアラネアに平手(肉球)打ちをお見舞い。
結構な距離飛んでいったけど大丈夫かな?
他のクロスアラネアもモモのゼリーアタックとヴィヴィの尻尾アタックで飛んでいった。最後の1匹は…逃げました!
邪魔な黒色のクロスアラネアがみんな居なくなったので、改めて緑色のクロスアラネアに向き直る。
あ、緑色のクロスアラネアがめっちゃ怖がってる。
さて、話はちゃんと聞けるかな?
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