第35話 ヴィヴィの離乳食
新たな街に行く為の関所を探して森散策の日々。
ようやく気配察知の地図の端にそれらしき物が確認出来た。
早速関所へ転移!と言う訳にはいかず、現在私達はまだ死の森の拠点を中心に狩りや採取、物作りをしながら過ごしている。
というのもヴィヴィのミルク離れが始まりそうなのだ。
通常ケオトートティーガはミルク離れが始まる頃から大人の狩りに着いて行き、森の歩き方や狩りの仕方等を覚える。
また強い魔物は魔素と言われる強い魔力を引き出す物質を体内に多く含んでおり、これを摂取する事でより強くなれるのだそうだ。
死の森には強い魔物が沢山いるのでそのお肉を食べるのが強靭な肉体を手に入れるのには良いらしい。
なのでもう少しこの森に留まり、ヴィヴィに生肉を細かく刻んだ物をジャイアントゴートのミルクに浸した離乳食を作る。
最初は癖の少ないお肉にして慣れてきたら魔素を多く含む魔物のお肉に変えていきヴィヴィの身体能力の底上げを図る。
因みにこの魔素を多く含む魔物のお肉、人間が食べても魔力の底上げや体力アップの効果があるそうだ。それもありこの森の魔物はお肉も高値で取引されている。
食いしん坊でお転婆なヴィヴィは離乳食を嫌がる事なく、口の周りをよごしながらモグモグと沢山食べているので乳離れは順調にいきそうだ。
『みゃうみゃみゃみゃう』
ママ達と同じのが食べられる様になる。お揃い。
だそうです!
かわええなぁ。口の周りはちゃんとクリーンの魔法で綺麗にしてあげました!
狩りの練習も始めている。ヴィヴィの初狩りの相手はスライム。
まだ柴犬位のサイズのヴィヴィの為にヴィミエナママが前足で1匹のスライムを押さえつけ、それをヴィヴィが狩るというスタイル。
自分と相手の力量の図り方や一撃必殺の大切さ等、ヴィミエナママの狩り講座実践編だ。
カラースライムの素材は使い道が沢山あるので私はヴィヴィが倒したスライムをひたすらモモと回収。
倒されたのがブルースライムだとモモが体当たりをしていたので、始めて会った時にブルースライムに襲われていたの地味に根に持っているんだなぁと笑ってしまったのはモモにはナイショだ。
そんな生活を2週間程。死の森に送られてから1ヶ月近く過ぎたって事になる。
もう正直この森でも全然生活出来てます!
でも目標はこの世界を旅する事だからちゃんと街探しもするよ!
急ぐ必要も無いからのんびりしているけど!
離乳食にしてからヴィヴィの身体は丸みが減り、少しシュッとした感じになった。
スライム単体ならもう自分だけでも狩れる様になっている。
因みにヴィヴィが初めて1匹で倒したスライムは素材として使わずに記念にとっておく事にした。
額があるなら飾りたい所だわ!
親バカ?それが何かな?
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