第25話 2匹の鑑定
助けた親子虎の鑑定をする。まずは母親の方から。
【名前】 ついていない
【種族】 ケオトートティーガ (食用不可)
【年齢・性別】 120歳 (♀)
【レベル】 250
【体力】 15000
【魔力】 9999
【攻撃力】 9999
【防御力】 9999
【 スキル 】
風魔法
身体強化
死の森に住む上位魔物。上位魔物はレベル上限が高くそのMAXは1000。白い死神と呼ばれ森で会えば生きて帰れないと言われている。高い知能を持ち強靭な牙と爪の攻撃は勿論、強力な風魔法攻撃をする。
白い死神って呼ばれてるんだ。しかも人間ではMAX100のレベルが上位魔物は1000。
そりゃあ会えば生きて帰れないと言われるよね。レベルが違いすぎるじゃん…。
お次は本命の黒い虎の子の鑑定。私の推理が間違ってなければこの子は多分…。
【名前】 ヴィヴィ
【種族】 クイーンケオトートティーガ(レア変異種) (食用不可)
【年齢・性別】 0歳 (♀)
【レベル】 1
【体力】 300
【魔力】 50
【攻撃力】 50
【防御力】 50
【 スキル 】
風魔法
土魔法
闇魔法
身体強化
物理・魔法攻撃耐性
【 状態異常 】
現在栄養不足の傾向あり
ケオトートティーガのレア変異種。名前を持つネームド個体は極めてレアで強さは桁違いと言われている。
全てにおいて同族より高い能力値を持ち、種族名の頭にクイーンのつく個体は種族の安寧と繁栄をもたらすと言われている。
全生物の中でも使える者の少ない闇魔法を持っておりレベルを上げれば重力・空間魔法を使える様になる。
現在は幼いためまだその能力値は低いが成長すれば桁違いの力を発揮するだろう。
やっぱり!色が珍しい子は変異種個体!
しかも名前持ちのレア変異種?!変異種自体が珍しいみたいなのに更にレアってすごいな…。
「お子さんはクイーンケオトートティーガっていうレア変異種個体なんだって!!普通の変異種より更に珍しいみたいだけど大きくなったら凄く強くなるみたいだよ!しかもヴィヴィって名前がついてるって!お母さんの方は名前ついていないになっているけど…」
『我らは名で呼び合う習慣が無いから特に名は持っていないのだが、この子がヴィヴィという名前持ちのレア変異種…ネームド個体というやつか。そうかこの子が。』
「クイーンって種族名につく子は全てにおいて同族より高い能力値を持ち、種族の安寧と繁栄をもたらすと言われているなんだって!あなたの子はすごい子なのね!」
『すごい子か。我が長には黒くて不吉と言われてしまったがな。』
「この世界では黒は不吉って思われてるのかな?私の住んでた所では黒い虎はいないけど、黒豹は強いし狩りは狙った獲物は逃さないみたいなイメージだから、夢や目標、理想を掴む象徴みたいに言われる事もあるし、うちの田舎では黒猫は幸せを運んでくるって言わる事があったし、黒にも幸せのイメージあるけどなぁ。まあ、黒いってだけで将来有望な子を捨てたこと、長さん達は後悔すればいいんだわ!」
『そうだな。我が子を殺そうとしたことはけして許さん。』
本当にその通りだよ!こんなかわいい子を毛の色が理由で捨てたんだものしっかりと後悔すれば良いんだ!
それよりも鑑定で気になった事も教えなきゃ!
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