狩ったキングホーンラビットを血抜き中。魔法で時短出来ないかと模索中。

なんか韻踏んでるっぽくなってる？のは置いておき、血抜きの時短魔法を考え中…。

血が切り口の方へ早く流れる様イメージして魔力を流してみるが少し早くなったかな位であまり変わらない。

「う〜ん。早く血抜きする良い方法なんか無いかなぁ。」

『ぷりゅりゅ！』

「あ、モモ！急にフードから飛び出したら危ないよ！って…え？えーと？モモさん…。」

突然フードから飛び出してきたモモがスキルの巨大化を使ったのか、キングホーンラビットの巨体をペロンと包み込む。

見るとモモの体の中でキングホーンラビットの血であろう赤い液体が次から次へシュワシュワとなっては消えていく。

１分程で赤いシュワシュワは無くなると、モモはキングホーンラビットから離れて元のサイズに戻った。

「キングホーンラビットの血抜き終わってる…。」

モモの離れたキングホーンラビットの胴体に近づき鑑定すると、血抜き完了の文字が…。そんな事まで教えてくれる鑑定さん本気（マジ）で優秀！

「モモすごいね！ありがとう。でも大丈夫？体におかしな所とかはない？」

『ぷりゅりゅぷるぅ』

モモは元気にぽよぽよと揺れながら大丈夫と伝えてくれた。

そう、はっきり大丈夫と頭の中に可愛らしい声が聞こえたのだ。

「大丈夫なら良かった！ってモモの言葉がはっきり聞こえた…これからモモとお話も出来るってことか！」

『ぷりゅぷりゅりゅぅ』

モモがそうなの？モモも嬉しいと伝えてくれる。

なんかよりテイマーっぽくなってる？従魔と話せるとか嬉しいじゃん！！

『ぷりゅぷりゅぷりゅぅ』

モモ赤いのチュウチュウする。ママ喜ぶ、モモのお仕事。

……だそうです！！

なんだこの健気でかわいい生き物は！！しかもママ呼び！母性本能くすぐられて嫌な感じはしない。全くしない！むしろ今の私の顔はにやけている気がする。

モモを抱き上げよ〜しよ〜しと撫で回す。モモも小刻みにぷるぷる揺れながら喜んでいる。

子は親を見て育つなんて言われるし、ママとしてモモに恥ずかしくない行いをしなければ！！

こうして異世界生活２日目にして私、九重桜はかわいいピンクスライムのママとなりました！

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