第17話 ポーション作り

このダルシュテル大陸にあるポーションは全部で6種類。


傷を治す青ポーション。

体力・疲労回復効果のある赤ポーション。

石化を治す緑ポーション。

麻痺を治す黄色ポーション。

毒を治す紫ポーション。

魔力を回復する桃色ポーションである。


素になる素材はほぼ一緒で効能ごとに最後に入れる素材が変わるのだ。今回は石化を治す緑ポーション以外の5種類を作る。緑ポーションを作るには最後に石化能力のある魔物から取れる素材を入れないといけないが、手持ちには無いので植物だけで作れる5種類を作るのだ。


まずは1番大きな鍋に回復効果のあるヒールリーフとリカバリーフを入れる。


ここにお水、出来れば魔力水を入れる。魔力水はその名の通り魔力の込められた水だ。


私は水魔法でお鍋がいっぱいになる位のウォーターボールを作り、そこに自分の魔力を込めてからお鍋に入れる。

本来はこれを火に掛けて煮ていくのだが、私はイシュタルウェヌス様に頂いた浄化効果のある狐火の焔をそのままお鍋にドボン!

たちまち火に掛けていないお鍋から湯気が上がり、良い感じに煮えていく。


私の勝手な判断ではないですよ?!

鑑定さんが品質最良と認めてくれてるから良い感じで間違いないのです!


ここまでが全部のポーションの共通ポイント。ここから各色のポーションごとに最後の素材を入れていく。


因みに青ポーションはこれをそのまま瓶に詰めれば完成。

あ、瓶に詰める時は粗熱を取ってからね!


赤ポーションの為に入れるのは体力・疲労回復効果のあるファティナジーの実。

1cⅿ程の赤い実でクコの実みたいな見た目をしている。そのまま食べても少し回復はするらしいが、


酸っぱい…とにかく酸っぱい。


なので砂糖を入れてジャムの様にする。貰えて良かった調味料セット!これは狐火で火をつけた竈で煮て作っている。

モモが触手で木ベラを持ち、混ぜ混ぜしてくれている。


かわいい!!


黄色ポーションの為に入れるのはパララという植物の根の部分。

この根に素手で触ると麻痺の様に痺れるので素手で触らない様に注意!

この根は魔法で乾燥させてお茶の様に煮出して使う。


紫ポーションの為に入れるのはポイズンベリーの実。

ボイセンベリーを紫色にした様な実で、解毒作用のある実だ。

こちらは甘酸っぱくてそのままでも美味しいので、絞って濾してジュースにして入れる。


桃色ポーションの為に入れるのはマギマジの花。

濃いめの桃色をした菊の様な5cm位で甘い良い香りがする花だ。

これを乾燥させて粉末にして溶かし入れる。


大きな鍋から素となるポーションを他の鍋に移し、各色のポーションに必要な材料を入れて最後に魔力を込めて混ぜたらOK!

魔法で粗熱を取ったら各色の瓶に詰めて蓋を閉めて完成!!


鑑定さんによると今回作ったポーションのレベルは5とのこと。このレベルは高いのかな?品質最良って出てたから高いはずだよね?


とりあえず昨日使った分の補充は勿論、なかなかの数作れたので森を出て町か村に行けたら売れるか聞いてみようかな?


生活費を稼ぐ為の金策は多いほうが良いもんね!

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