第16話 物作りは楽しい!

ダルシュテル大陸に送られてから無事に1日を終える事が出来た。


採取も沢山したし、精霊さんには拠点に良い場所を教えてもらえた。


ピンクスライムのモモも仲間になって凄く良い異世界生活1日目になったと思う!


「おはようモモ!良く寝れた?私はここが強い魔物が出る森だってことを忘れるくらい寝ちゃったよ…。まぁ、女神様に貰った加護で攻撃無効の結界が有るから大丈夫なんだろうけど。貰った装備品のマントも肌触りが良くてついね…。」


『ぷぷりゅぅ』


そう、女神様達がくれた装備品はどれも肌触りが良くて良い物揃いなのだ。


昨晩毛布変わりにと羽織ったマントも薄く軽いが温かくて速攻で寝落ちしました…。


モモは今もマントに包まれ気持ち良さそうにぷるぷる揺れている。


「さあモモ、朝ご飯を食べよう!今日は川で魚を捕ってその後ポーションを作るよ!」


昨日の残りのシャーモンの葉包み焼きにばあちゃんの手作り調味料のひとつ、食べるラー油をかけて味変した物を朝ご飯に食べる。

辛さは控えめだが、入っているニンニクチップと煎ったナッツ類の食感と旨味がたまらん!


今日はまた魚を捕りに行くけどそのうちお肉料理も食べたいなぁ。


「さて、食器もクリーンで綺麗にした事だし早速川に行こうか?!」


『ぷりゅ!』


了解と言わんばかりに体をピンと伸ばしたモモが返事をする。


うん。とってもかわいい!


モモを抱き上げると川に転移。


昨日と同じ魔法での追い込み漁である。

川にクラフトで作った魚網を入れてストーンバレットで魚を網へ追い込む!追い込む!追い込む!


モモがかわいくぽよぽよしながら応援してくれるのでちょっと頑張っちゃた!


昨日よりも多い30匹!シャーモンを多めにget出来たから量としては結構確保できたかも!


これなら数日は捕りに来なくて平気かな。


「漁はこれで終わり!次はここの砂を使ってポーションを入れる瓶を作るね!クリーンの魔法が有るから瓶は使い捨てにしなくて良いからせっかくならかわいい瓶にしたいねぇ。」


『ぷぅ』


「そうだ!良いこと思いついた!モモ砂をここに集めるの手伝ってくれる?」


『ぷりゅ!』


川岸の砂や砂利っぽい部分をモモと手分けして集める。


砂からガラス素材の物が作れるとか魔法って凄いよなぁ。


「これだけ集めれば良いかな。モモお手伝いありがとうね。じゃあ試しに1個作るよ。デザインをイメージして…クラフト!!」


『ぷりゅりゅ〜』


手の平に魔力を込めて砂にかざすと砂を集めた場所が光り輝き、光が収まったそこにはまん丸いフォルムに桜の花をかたどった蓋の付いた可愛らしい瓶が出来ていた。


「おぉ〜可愛く出来たぁ。うん。イメージ通り!女神様に貰った知識によればカラースライムを粉末にして混ぜたらカラー剤になるみたいだから、入れたらカラー瓶になるかな?そしたらポーションを色ごとに区別しやすくなるよね!早速試してみよう!なんか楽しくなってきたぁ。モモ!これから試しに色別に作るから瓶用の砂を集めてきてもらっても良い?」


『ぷりゅ!』


モモが砂を集めてくれてる間に昨日狩ったスライムを色ごとにだし、魔法でぷるぷる部分の水分を抜いていく。


カラカラになったら砕いて女神様がくれた道具の中から大きめの乳鉢を取り出して粉になるまですり潰す。


各色の粉ができたら砂と合わせて混ぜる。瓶の本体をポーションごとの色にしようと考えたのだ。


紫はブルースライムとレッドスライムの粉末を混ぜて。

桃色はレッドスライムとホワイトスライムの粉末を混ぜて。


蓋は透明のガラスで桜の花を型どった物で統一する。


「各色の粉末を混ぜた砂の準備完了!じゃあ、クラフト!!」


さっきよりも眩い光が辺りを照らす。


光が収まった後には、まん丸いフォルムの青・赤・緑・黄色・紫・桃色の瓶と透明なガラスで出来た桜の花を型どった蓋が沢山並んでいた。


「やった!大成功!カラフルで可愛くて良いね!じゃあ、この瓶にクリーンをかけて。次にこの瓶に各種類のポーションを作って入れよう。材料は昨日モモが教えてくれた場所で沢山取ったから足りるはず!モモ拠点に戻るよ〜!」


『ぷりゅう』


転移で拠点に戻るとアイテムボックスからテーブル、マジックバックからはお鍋をありったけ出す。

女神様が用意してくれた料理道具はこの世界の物らしいが元の世界の物と余り変わらないので使いやすい。


そこに薬草を種類ごとに沢山!


さあ、次はポーション作り!


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