第11話 初めての狩り

気配察知を使って生物反応を探す。狩りは初めてなのでまずは反応が1つの所に向かう事にした。反応は分かるのだがどんな魔物が居るかまでは分からないのでちょっと離れた場所に転移。


そう、転移が使えるのだ。


気配察知を使うと頭の中に簡易マップの様な物が浮かび上がり生物反応がある所が赤い丸で表示される。丸のサイズは様々で察知した生物の大きさによって変わるようだが、その丸の所へ行きたいと思いながら転移すると転移出来たのだ。行った事の無い場所には行けないと思っていたから本当に便利!


そんなこんなで小さい赤い丸の反応をひとつ選び転移。少し離れた木の影から反応がある方を覗き込むとぷるぷると揺れる青いスライムが1匹。


「スライム居たぁ!えーと鑑定!」


  ブルースライム 

【種族】スライム(食用可)

【年齢・性別】 48歳 (♂)

【レベル】   55

【体力】    100

【魔力】    50

【攻撃力】   99

【防御力】   99

【弱点】   核

水の魔力を宿したスライム。

水分をたっぷり含んでいる為、化粧水やパックの材料になる。

食用としてゼリーのままでも乾燥させて粉末にしても使える。

加工すれば耐水素材としても使える万能ぷるぷる生物。




居たのはブルースライム。この攻撃力とかがどれだけ強い部類なのかは謎だ。

通常、スライムは最弱というのがテンプレだけど、死の森と言われるこの場所の魔物だから強めだったりするかなぁ。


私はアルカナジャベリンを構えると隠密を発動させてブルースライムに近づき核を突く。


弱点を表示してくれる鑑定さん流石です!


核を壊された事で丸くてぷるぷるしていたスライムはテロンとなった。


弱かった…。いや、女神様がくれた武器がヤバいだけかな?


「ぷるぷるのゼリーみたいな感触だぁ。気持ちいぃ。イストルディア様が色々な物に加工出来るって言ってたし、ブルーのスライムって事は他の色のスライムも居るかもって事だし、よーし狩るぞぉー!」


と言う訳で、そこからは気配察知からの転移からのひたすらアルカナジャベリンでスライムの核を突くの繰り返しです!


慣れて来たら複数の気配がある所にも転移して、ラルジュナサイズで一気に狩る!

数時間で狩ったるやスライム700匹!



狩り過ぎかとは思ったけど、ブルーの他にレッド(火)・イエロー(雷)・グリーン(風)・ホワイト(氷)・ブラウン(土)・ブラック(重力)のカラースライムが居りまして…。


元の世界のゲームでアイテムは常に所持数限界まで集めたい派だった私としては、取り敢えず各100匹ずつ!と狩りまくってしまいました!


だって女神様がくれた武器で一撃だし、狩っても狩っても湧いて来るように沢山いるからついねぇ…。


アイテムボックスの無限収納だから各100匹以上でも容量には全く問題無いけど、流石にこれ以上は止めました!


「ちょうど日も傾いてきたし、そろそろ戻ろうかな。」


空を見上げると赤く染まり始めている。

狩ったスライムを全てアイテムボックスに収納し終えて帰ろうと思っていると、すぐ近く気配察知に複数動く気配が引っ掛かった。


「良し!これを今日最後の狩りにしよう!」


反応のある方に向かって歩く。すると、見えたのは複数のブルースライムが何かに群がっている光景だった。


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