第5話 貰った加護はもはやチート過ぎでした⁉

『じゃあ、まず私からの加護だよ!《鍛冶と物作りの女神|》である私の加護で材料と作る場所があれば武器は勿論、生活に必要な細々した物まで作る事が出来る様になるよ!手先が器用になるって言ったら分かりやすいかな?!料理に裁縫、工作、とにかくジャンルは問わず作る事が上手になるし、魔物の素材でどんなものがどう作れるかも分かる様にしておくよ!死の森に着いたらまずはスライムを狩ると良いよ!アイツらは色々な物に加工できるからね!』


イストルディア様!元の世界でもばあちゃんと物作りしていた私には凄く嬉しい加護です!!


『《太陽と大地を司る女神|》の儂からはまんまじゃが太陽と大地から愛される加護を授けようかの。これは自然に愛されるとゆうかの、そこにおる精霊や妖精達の姿を視ることが出来ると言うものじゃ。奴らは気まぐれじゃが気に入られれば力を貸してくれるはずじゃ。旅で役立つ事も多いじゃろう。因みに魔物は兎も角じゃが、動物達にも好かれやすいというおまけ付きじゃ。ほっほっほ。』


ティアデル様。精霊が視えるとかファンタジーで素敵です!しかも、動物達に好かれやすいですと!モフモフ大好き人間としては有り難すぎる能力です!あぁ、ダルシュテル大陸にはどんな動物達が居るんだろう?ペットとして飼えたりするかな?旅のお供欲しいなぁ〜。


『次は俺だな!《戦と勝利の女神|》である俺の加護があれば戦闘能力は上がるし、どんな武器でも使いこなせる様になるぜ!しかも戦闘に有利な威圧や気配察知に気配を消す''隠密''も使えるぜ!戦った経験が無くても大丈夫だ。どう動けば良いか分かるし、体が勝手に動くから怪我の心配もないぞ!要は俺以外の奴には負けないって事だぜ!』


ヴァルストーリア様…それすでに最強ですよね?!


『《時間と時空と全魔法の女神|》であります私の加護を授ける事で魔力のアップと全属性の魔法が使える様になりますわ。時間と時空の能力と各種属性の魔法を組み合わせる事で転移魔法や、容量に制限の無いアイテムボックスが使える様になりますのよ。勿論、時間停止機能も付いておりますから食材や狩った魔物がいつでも新鮮な状態で持運び放題ですわよ。』


ホーラレイヤ様!大変有り難い能力です!…が、やっぱりそれ最強ですよね?!


『《医療と知識と豊穣の女神|》の私からはポーションの作り方の知識ねぇ。各種状態異常を治せる青、赤、緑、黄、紫、桃色に加えて病気や欠損部分の治療薬であるエーテルの作り方とぉ、魔物避けの香や身体·魔力強化になる薬草を使った丸薬とかの作り方も教えるわねぇ。勿論、各種最高品質な物まで作れるわよぉ♡あぁ、でも殆どあなたは使う必要が無い物ばかりだろうから売って生活資金にしたら良いわねぇ。』


「ペミネルラ様。私が使う必要が無い物ばかりとはどういうことでしょうか?!」


『それわねぇ。私の知識とホーラレイヤの魔力であなたには全状態異常の無効化と、物理·魔力無効化結界が常備スキルになっているからよぉ。だから、状態異常や怪我なんてすることはまず無いから安心して良いわねぇ。ついでに、鑑定魔法も使える様になっているから便利なはずよぉ♡』


ペミネルラ様!それもはやチート過ぎでは?!!そしてメチャ良い笑顔!!!


「な、なんかとてつもなく凄い能力を沢山頂いてしまいましたが良いのでしょうか?」


これ確実に勇者召喚された従兄妹達より強くなってるやつ…。


『流石、5大高神…。私の加護要らなかった…。』


イシュタルウェヌス様が目に涙を溜めながら小声でつぶやいた。てか、5大高神ってやっぱり皆様すごすぎる女神様なんじゃないですか!


「そんな事ありませんよイシュタルウェヌス様!あなたが私に授けてくださった加護だってとっても素敵な加護です!」


『桜の言う通りだぜイシュタルウェヌス。』


『そうじゃな、浄化の力は全属性魔法があっても使える様になるものでは無い唯一の能力じゃからの。それに、お主にとっては初めて人間に加護を与えた事になるんじゃないかい?』


イシュタルウェヌス様。そんな大事な初体験を私なんかに下っさたのですね!!

なんか凄く嬉しいじょー!狐火の力、大事に使いますからね!


『そう。初めて。でも私はあんまり力が無いから浄化の力もあんまり高くない…。』


『それなら大丈夫ですわよイシュタルウェヌス。私の加護で桜さんは魔力がとっても上がっていますからその魔力とあなたの浄化の力を合わせればあなたの狐火はクリーンの魔法として使える様になるはずですわよ?』


『ほ、本当に?』


『えぇ。浄化の力を持つ高魔力の者だけが使えるクリーンとキュアの魔法。キュアはまだ生まれて間もないあなたの浄化力では無理でもクリーンなら使えますわ。』


クリーンの魔法ってもしや…


「クリーンって食べ物の浄化は勿論、お風呂代わりに自分とかも綺麗に出来るってやつですか?!それって凄く便利な魔法ですよね?!ならとっても嬉しいです!!ありがとうございます!」


これで洗濯とかも楽になるのでは?異世界ライフがさらに快適になる事間違い無しだね!


『嬉しい?役に立つ…あ、ありがとう。私も頑張って修行して神としての力付ける。あなたがいつかキュアを使える様に!』


今日1番のイシュタルウェヌス様の笑顔を頂きましたー!!何この可愛すぎるモフモフ女神様は!!


「女神様はどれだけ信仰して貰えるかで強くなるってティアデル様が仰ってましたから、私はダルシュテル大陸に行ったらイシュタルウェヌス様を信仰します!勿論、加護をくださったティアデル様、イストルディア様、ヴァルストーリア様、ホーラレイヤ様、ペミネルラ様も!皆様、本当にありがとうございました!!」


チート過ぎるくらいの能力をもらったのだ。この力でメガリスが悔しがる位には長生きしてやるんだから!









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