第4話 長編プロットの書き方

Kindleマジでいいわ。

どうしてもっと早く買わなかったんだろ・・・。


どうも、こんにちは。

富本アキユです。


今回は、長編プロットの書き方について書きたいと思います。

そもそもプロットを書く必要があるのかという事から言います。


私は書いた方が、作品が安定すると考えます。

例えば家を建てるとします。その場合、それじゃ早速、建ててみますかって感じで、いきなり建て始めますか?

そうじゃないと思います。

家を建てる時は、設計図が必要になります。

間取りとか寸法も決めなきゃ、おかしな家が建っちゃいますよね。

トイレとトイレとトイレ、お風呂お風呂お風呂みたいな。

いや、それはないか。


まあ極端な話ね、そうなっちゃう可能性もあるじゃないですか。


それと同じで、それじゃ早速書き始めようかっていきなり書き始めるのは、筆が止まってしまう可能性が高くなってしまうのです。


とりあえずやってみる。その姿勢は大事です。

しかし、いざ書き始めて途中で書けなくなってしまうと「ああ、自分って才能ないのかも・・・」と、落ち込みそうになります。

それに何万文字も書いて読み返して、やっぱり辻褄が合わなくておかしくなっちゃった。この作品は没だ。なんて事になるのは、勿体ない。

今までの苦労が水の泡になってしまいますからね。


時間を無駄に消費してしまう。

時間は有限です。大切に使いましょう。


なのでまずは、計画を立てましょう。

それがプロットです。


焦る必要はないんです。

プロットに、自分のアイデアを全力でぶつければいいんです。

私は、プロット作りが一番好きな作業です。


さてじゃあ、プロットってどうやって書けばいいの?

私も最初は分からず、色々な創作本を買って読みました。

20冊くらい読んだかな。


そしてその結果の結論としては、プロットの形式は決まっていないということです。


いや、決まってないんかい。

どうすればいいの。


プロットというのは、自分流で作るべきなのです。

私の長編プロットの書き方は、こんな感じです。

私の完成済みの作品を例をあげて書きたいと思います。


〇作品タイトル

「彼女の作り方」


〇ログライン(この物語を一言で言うと、どんな物語か)

今まで一度も彼女ができた事のない31歳のオタク男子の矢口智也が、友人の横山から彼女の作り方を教えてもらい、彼女ができるようになる話。


〇あらすじ

今まで女性と一度も付き合った事がないまま、今年で31歳になったオタクの俺(矢口智也)

職場でも彼女作らないのか?と言われ続け、焦りを感じ始めていた。

大学時代の友人である横山と一緒にパチンコに行った日、横山に彼女ができない事を相談する。

「じゃあお前が彼女できるまで、俺がアドバイスしてやろうか?出会いから全部」

「本当か!?」

「ただし条件として俺に報酬として10万円払う事」


俺に彼女はできるのか?

愛と友情の物語。


〇登場人物

・矢口智也

今年で31歳になったオタク男子。年齢と彼女いない歴は同じ。

休みの日は一人でゲーセンに行ってゲームをしたりして過ごすか、大学時代の友人の横山と、たまにパチンコに行くくらい。


・横山

矢口智也の大学時代の同級生。チャラ男でギャンブル好き。

10万円で矢口智也に彼女の作り方を教えてやると言う。


・木下加奈

婚活イベントに来ていた女性。アニメオタク。


〇ストーリー構成


・横山にパチンコに誘われて行った帰り、彼女ができないことを相談すると10万円で彼女の作り方を教えてやると言われる

・横山からレッスンを受ける

・木下加奈と出会う

・木下加奈とデートして、告白する

・※※※※(詳しくは読んでみてね)

エンディング


と、まあ凄く簡単に書きましたが、大体こんな感じで書いてます。

これを詳細に書いていけば、プロットの完成です。

更に私が独自でやっているのは、イメージを膨らませる為に、キャラクターの設定資料集を作ったり、キャライラストを描いてみたり、キャラソンを作曲してみたりしています。

まあキャラソン作ったりとかは、完全に自己満の作業なので、息抜きのつもりでやっています。


自分の頭の中のイメージをアウトプットできるのは、自分だけなんです。

だからこそ、自分なりのやり方が必要になってきます。

難しく考えなくていいので、自分がやりやすいように試行錯誤しながら作ってください。


さて、これがプロットの書き方の一例でしたが、長編のプロットを書く場合には、少しコツがあります。

それは章立てして目標文字数を設定しておくことです。

例えば私の作品「彼女の作り方」の場合・・・


〇ストーリー構成


1章 契約(3000文字程度)

横山からパチンコに誘われてパチンコに行った帰り、横山に彼女ができないことを相談する。10万円で彼女の作り方を教えてやると言われ、10万円を横山に支払う。


2章 横山に指導してもらう(6000文字程度)

横山のレッスンが始まる。彼女ができるためには何をすればいいかを指導してもらう。


3章 木下加奈と出会う(5000文字程度)

木下加奈と出会う


4章 ※※※※(続きは読んでね) ←(2万文字程度)


5章 △△△△(続きは読んでね) ←(2万文字程度)


6章 〇〇〇〇(続きは読んでね) ←(2万文字程度)


7章 ◇◇◇◇(続きは読んでね) ←(2万文字程度)


章 エンディング(5000文字程度)


ネタバレしないように中盤を隠しましたが、例としては、こんな感じです。

章立てして物語の一連の流れを簡単に書き、文字数を先に設定しておきます。

この時、文字数配分については、書きたい事を全て出し終えてから配分を考えます。


こうやっておけば、大体狙った文字数で作品を仕上げる事ができます。


この目標文字数設定の方法は、もちろん短編作品のプロットにも使えます。

例えば5000文字で書きたいんだよねって時でも、文字数配分を視覚化することで整理しやすくなります。


これは富本アキユ流のやり方なので、正解かどうかは分かりません。

ですが私は、このやり方で長編作品を数本完成させています。


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