第3話 NARUTOから学ぶ構造分析
ついにKindle paperwhite シグニチャーエディションを買いました。
これからは本棚を気にせず読書できます。
どうも、こんにちは。
富本アキユです。
さてさて、X(旧Twitter)の創作仲間のフォロワーさん向けに書き始めたこの記事ですが、ランキングも上がり、反響を頂いております。
需要あるのかなと思いましたので、第3弾を書くことにしました。
前回の記事を読んでコメントを頂きました。
その内容は「結末は決めてから書き始めます。しかし私の性格上、その結末まで一直線に書いていってしまうので、途中を描く想像力がないです。物書きとしては致命的でしょうか・・・」
なるほど。性格上、目標を決めたらそこまで一気に突き進んでいくタイプなんですね。とても素晴らしい性格じゃないですか。
物書きとして致命的だなんて、とんでもない!!
作品を生み出せるってことは、凄い事なんですよ。誇っていいんです。
では、今回は物語を書いている時に途中で筆が止まってしまった場合、どうすればいいかという方法をご紹介したいと思います。
こういう時は、まずあなたの思う素晴らしい作品を参考にしましょう。
参考にするというのは、内容をパクるって意味じゃないですよ。
”この物語、どういう構造になっているんだろう”
ここを見る事です。これを構造分析と言います。
なので今回は、私と一緒に構造分析をしてみましょう。
私、富本アキユが大好きな作品があるんですよ。
漫画なんですけど、皆さんもご存じのNARUTOっていうジャンプ漫画です。
あのワンピースにも並ぶジャンプの看板漫画です。
面白い作品には、共通点があります。
それは”物語を一言で表せる分かりやすさ”です。
では、NARUTOってどういうお話なの?
全く知らない方に聞かれた場合、こう答えます。
「忍びの里、木の葉隠れで一番の落ちこぼれの忍であるうずまきナルトが、里で一番の忍である火影になるまでの話」
うん、一言で表せる分かりやすさ。
やっぱり素晴らしい作品は、明確ですね。
前回の記事で私が説明した自宅という名のオープニングと、学校という名の目的地。
これがはっきりしていますね。
落ちこぼれの忍うずまきナルト→(途中)→火影うずまきナルト
では、”途中”の部分には、何があるでしょう。
答えとしては、主人公ナルトと仲間達の成長があるんですね。
じゃあどうやって成長するんだよ。
成長ってなんだ?
・修行して悪い敵と戦っていって、どんどん強くなること。肉体的強さ。
・仲間とぶつかり合いながら友情を深め、心が強くなっていく精神的強さ。
他にも色々考えられそうですが、代表的なものを2つあげるとこんな感じです。
作品を読んで、あなたの思う”キャラクターの成長の仕方”を考えるわけですね。
さらに細かくします。NARUTOの場合です。
里一番の火影になる為に任務をこなし、悪い敵と戦っていって、どんどん強くなる事って具体的に?
修行して新たな技を身につけたり、実戦の経験の中で養っていく。
じゃあ、こんな敵がいるな。あんな修業が必要だ。
そう考えると、必要なもの(書かなくてはいけないもの)が増えていきますね。
仲間とぶつかり合いながら友情を深め、心が強くなっていく精神的強さ。
何だろうな。才能への嫉妬心とかも必要かな。
あー、そういえばジャンプ漫画といえば、努力、友情、勝利。
そうか、これがこの部分のテーマになってるな。
みたいに考えていきます。
つまり、好きな作品をじっくり読み込んでください。
物語を楽しむのではなく、物語を書くための研究材料として読み込んでください。
私としては、NARUTOはとてもオススメです。
物語の型としても非常に優秀だと思うのです。
んー、でもね・・・。
書きたい事は書いたよ。もう書きたいことがないんだよ。
なるほど。そんな方もいるかもしれません。
ならその場合、サブエピソードを入れるという考え方をしてみましょう。
例えとして私の連載中の作品
「パーティーゲーマーの俺は、異世界で伝説の遊び人として生きていきます」
この作品は、異世界に転移した主人公サカキヒカルが色々な人と出会っていって、ゲームを通して人間的成長をしていく話なんですけど、すでに15万文字を突破していしまいました。まだ続いています。
いやいや、一体どうしてそんなに長くなってしまったんだい?って話ですよね。
はい、それはサブエピソードを沢山思いついてしまったからです。
主人公以外にも色々なキャラが登場するわけですが、例えばヒロインの一人であるお嬢様ベルナデッタ・グレンヴィル。彼女の家出の話とか。
主人公の親友キャラであるケイン・グレンヴィル。グレンヴィル家の家紋の秘密のエピソードだったり。喋る聖剣の話だったり。
アリスというヒロインの一人であり、主人公の弟子的ポジションの女の子と子犬のニコの話だったり。
かなり色々あるんですよ。
サブエピソードを可能にする方法は、何だと思いますか?
他のキャラを主人公にしても書けるくらい、登場人物を魅力的にする。
ね、例えばリゼロならスバル君じゃなくてレムを主人公にして書こうと思えば書けるじゃないですか。
登場するキャラは、魅力的なキャラを沢山出す方がいい。
そうすればサブエピソードが書けるので、文字数を埋める事も可能です。
キャラ作り、とっても大事です。
キャラを大切に書くと「いやー、キャラクターが勝手に動くんだよ」ってやつ、できます。
NARUTOの作者である岸本先生は、ナルトと会話ができるって、どこかのインタビュー記事で見た事があります。
そのレベルまでキャラクターを作り込めると、色々書けるかもしれないですね。
また反響があれば続きを書きたいと思います。
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