第2話 ガイル家

あら帰ってきてたのね」

母親らしい人が帰ってきた。

「その後ろの子は誰?」

「あぁ、こいつは記憶喪失みたいでけぇるとこないそうだから連れてきた。」

じっと見つめてくるんだが

「もしかして、あなた魔法使える?」

なんでバレたんだ。見てただけなのに

「いやね、あなたの瞳綺麗なスミレ色じゃない魔法の才能がある人って瞳がスミレ色だそうから」

そんなのあるんだ

「リリー飯にしようぜ腹がへってるんだよ。」

「はいはい」

母親はリリーって名前なんだ

「そういや、坊主名前は覚えてるか?」

拓って答えてもいいんだろうがこの世界にはあってないよな

「覚えてない」

「じゃぁエドヴァルドでいいな」

わかりにくいな

「エドでも良い?」

「あぁそっちの方がわかりやすな」

エドか、安直だがエドヴァルドにして名前を覚えられなくなるよりかは良いだろう

「立ち話してないで早よ入んなさい」

確かに外は寒い桜咲いてるし春か?

「わーかってるよ」

どこでも母は強しだな

「失礼します」

簡素な家の中に入っていく、以外にも家の中はあったかい、そこにある暖炉のおかげか

「おにーちゃん名前なんていうの?」

「エドだ」

「へーお兄ちゃんエドって言うんだー私ねーレイっていうんだー」

やばいめっっっっっっっちゃ可愛い

「レイーお客さんに迷惑かけちゃいけないよ。妹がうるさくでごめんね、あと私はリサっていうのよろしく」

リサさん笑顔の破壊力抜群すぎ

「はいはいご飯にするよ。エドあんたはそこに座りな」

夕食は茶色ぽっいパンとコンソメスープみたいのか。早速食べよう

「大地の神ヨロズ、水の神サラキーラ、火の神ショロートルに感謝を」

長いな、前世の宗教のやつ思い出したよ

「ささっ食べましょ」

まずはスープから食べてみよう、うん油の味しかしない塩けすら感じない、まっまあパンを食べよう、パサパサして食べにくい、発酵パンは無いのか、くっそまずい

「明日は豚を締めてベーコン作りだな」

締めるってことは豚を殺して処理するってことかなんか嫌だなぁ

「さっ湯浴みよガイルあんたはいっつも臭いんだからしっかりしなよ」

「へいへい」

確かにガイルは臭う

「じゃあ行ってきます。」

ん?待てよどこにけばいいの

「あのー」

「どうしたの?」

「どこいけばいいの?」

「ガハハ、まぁわかるわけねぇかついてこい」

笑わんくても良くない?

「レイおにーちゃんと一緒はいるー」

やばい可愛い

「だめでしょレイいっつもお母さんかおねぇちゃんと一緒には良いてるでしょ」

「飽きたんだもん」

どうしようこれ喧嘩になんない?俺一人っ子だったからわかんねぇこーゆー時は先延ばしや

「レイちゃんまた今度ね」

「うん絶対だよ」

やばいめっちゃ純粋。可愛いとにかく一件落着

「エドー行くぞ」

さっ風呂

「こっちだ」

家の外にあるんだまさか井戸で冷たい水でなんてことないよね

「ここだ」

まさかの温泉

「これって温泉ですか?」

「そうだこの村のそこら中から湧いてくるから風呂とし使ってる」

まあ井戸の冷たい水でを被らないでよさそうでよかった。

「服ぬいで入るぞー」

温泉は好きだ

「さっさっと入って帰ろうぜ」

そういえば女神が説明役みたいなの付けるとか言ってたが何にも反応無いな

(エド様からの命令がりませんので)

びっくりした。これ自分で考えてくれないのかな。そんなに便利ではないか

(エド様がお望みでしたらエド様の疑問に提案しますが)

そうしてくれるんならありがたい。そういや名前とかんのか?

(エド様が呼びやすいならなんでも)

名前かなんかあったかな?サエルでいっか

(サエルですね)

「エドいつまで入ってんだもう帰るぞー」

そんなに時間が経っていたのか

「はい」

ガイルはひと足先に外に言ってるようだ。

「エド早く来い今日は端が一段と綺麗だぞ」

空を見ると地球では見たことないぐらいの満天の星空だ

「すっごく綺麗」

「今日は月が出てないからな」

そーいえば地球でも月が出てない時は橋が綺麗に見えるって聞いたことがあるような?

「寒ぃから早よ帰るぞ」

「お兄ちゃんだー」

横から声が…この声はレイか

「おにーちゃんおんぶ!」

ん?おんぶ?えっ?

「はーやーくー」

どうやってするんだ?

「エドしゃがんでやれ」

しゃがむのか

「おいで」

「やったー」

背中にレイの重みがかかる

「行けー」

馬じゃねぇつうのまぁいいけど

こっちにリサが寄ってくる

「こらレイお客さんにおんぶしてモラちゃダメでしょ」

「大丈夫だよ」

「やったー」

「でも…」

あれ?リサちょっと不貞腐れてる?

「ごめんねぇ。あの子お姉さんぶってるけど、甘えん坊だから嫉妬してるのよ」

おばさんが急に耳打ちしてきた。まぁそうだろうなまだ10歳そこそこだろうし。そうしてるうちにガイルの家が見えてきた。

「レイちゃん着いたよ」

返事がない

「寝てんじゃねぇか」

あぁ寝てるのか

「エド、すまねぇが部屋まで連れてきてくれるか?」

「はい」

「こっちだ」

ガイルが寝室に案内してくれた。まぁそうだろうけど藁を敷いただけのものだった。

「ここで寝な」

藁で出来たベットが5つある。そうういえば椅子も5つあったな。まぁいいか。

「じゃぁ松明消すぞー」

ガイルが松明を消すと周りが真っ暗になった。寝るか。

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