闇だった
ダメだった全てが終わりを告げたんだ
もう少しだと思ったのに
虚ろな目で捕らえるのは、動く景色に
動く人の影。
死のうかさえも考えた。
でも死にたくない。
矛盾ばかりが交差するスクランブル交差点、
そう例えるなら、迷宮入りした哀れで醜い、アヒルの子。どうだ?笑えよ、全てを失い消えた、何度もやったさ!でも負けたんだよ!意味は理解するべきじゃね、とか悔しいだけの敗北者。
「・・・・・っ!」
下唇を噛んだ。
わかってんだよ色々と。
"言えずに泣いた、終末論"
答えは捉えようだろ?自問自答し近くにあった鏡を割った、破片で傷つき血はたれる。
「痛くもねぇ、痛いのは心の中だけだ」
ゆらゆらと室内から出て屋上にでる。そして
下を見る。
夜風に吹かれる者は、虚ろの目で夜景を見ては目を細める。
「少し遊んでやろうか」
死んだ面でただ、核同等の威力を持つ魔法のクリスタルを、30階建ての屋上から落とした。
地面に落ちた瞬間、時が止まったかのようだ。
でもそれは錯覚であり、すぐに現実は動き出す。
見届けた彼女は、口角を上げて声に出して笑った。
我慢していた事に気づき、気持ちを改める。
「そうか、これが!私の!楽しいことなんだ・・・」
歓喜に満ちた声は悲鳴で消されてしまったが
確かに聞こえた者もいた。
「・・・・・・・」
でもそれは別の話。
だが続かない
冷たい世界、例えるなら0度以下の・・・・ bbキャンセル君 @aiumi
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