第10話

部屋を開けると、カーテンが開いていた。


いつも閉めてままなのに、きっと妹が誰かが話をしている間に入ったのだろう。


「・・・」

カーテンの奥には隣の家の幼馴染が見える。


俺に気付いたようだ。


「優!!」


俺は無視して、幼馴染に見えるようにヘッドホンをつけて、カーテンを閉めた。


もう誰も見たく無いし、会いたくない。今のだけでも気分が悪くなった。


幼馴染の声と、後ろから、家族の声、特に妹の声が聞こえるが無視をして、お気に入りの無料ゲームの音量をあげる。




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