第48話 狂犬系男子のイカれた復讐
「まさか......笛吹や富田そして秋山を現実ではあり得ない手口で殺したのも......!」
「その通り、全部俺一人がやったんだ」
「お前......こんなこと許されると思ってるのか......? これは紛れもない連続殺人だ! 逮捕されたら確実にお前は世間に日本史上最悪の悪者と罵られて死刑は免れないぞ!」
「ははっ......御忠告ありがとう。だが小さな子供相手に傷害事件を起こしても身内に国民栄○賞が居れば、田舎の警察くらいなら揉み消しを図れるクソみたいな時代だから一概には言えないよ? それに警察なんてどの道俺にとっては大した連中じゃないさ」
「何だと......お前警察が怖く無いのか......!?」
「生憎だが、俺を逮捕しようとしてもこの国の腐った警察30万人ぽっちじゃ全員殉職させてあの世から警察密着2○時をお送りするハメになるさ。そんな奴らより俺が寝てる間に一発かまそうとしてくるヤンデレ幽霊の方がよっぽど怖いよ......」
「......何か言った?」
「いえ......何でも無いです......」
隣にいたレイの視線に思わずタマヒュンしそうになった━━。
「自惚るなよ黒羽。俺のバッグには警察組織だけじゃない......侠道会の連中や国の政治家とも繋がってるんだ。俺達親子が消えればそいつらも一斉にお前を消しにかかるんだぞ? 今解放してくれれば親父のコネで何とかしてやる━━」
「君さぁ......さっきから言ってる事が『ウチのパパ偉いんだぞ! 社長だぞ!』って自慢してるどっかの小学生みたいだな。もっと自分自身にプライド持とうよス○夫坊っちゃまは。それに侠道会なんて所詮は
「くっ......舐めやがって......!」
「舐めてるのは僕じゃなくて君の身体にへばりついてる虫達の方だろ。さてつまらないオープニングトークはこれくらいにしてそろそろ授業を始めよっか、まず復讐の内容をおさらいだね━━」
俺は湖の岸まで瞬間移動して近くにあった汚い水溜りに目を向ける。
その濁った水溜りには大量の虫の死骸や動物のフンが溜まっており、俺はそれを球状に浮かび上がらせて海原の元へ戻る。
「なんだ......それは......」
「これ? ただの化粧水さ......ただし美白成分とヒアルロン酸は配合してないけどな。だがその代わり虫のエキスと鹿のフン、それから━━」
グシュッ━━!
「やめろぉぉっ.....!」
俺は素手で海原父の心臓を抉り出し、それを水球に入れて血を絞り出す。
「パパの美容液を配合したスペシャルオールインワン化粧水だ。初めての方にこのドモ○ルン○ンクルをお売りする事は出来ないが今回は特別だ、君には昔ボウフラ入りの雨水で洗顔させて頂いたからその上をいくモノを用意しないと御満足頂けないと思ってね」
俺が浮遊させている水球は物凄い臭気を放ちながら徐々に海原の顔へと近づいていく━━。
「やめろ....! なぁ頼む黒羽......やめてくれ......!」
「冗談だろ? この状況を楽しもうよ海原君! 君もあの時楽しそうに俺の顔をバシャバシャやってくれてたじゃん♪ 俺はそのお礼をしたいんだよ」
「嫌だ.....頼む......!」
チャポンッ......。
「ぐぶぶぉぉぁぁっ....!」
汚水を顔面に受けた海原は必死に振り払おうと首を左右に激しく振るが逃げる事は出来ず、逆に水を飲んでしまったのか喉仏が何回か上下していた━━。
「ゴボボボボアァァッ......ばぶべべぐべぇぇっ!」
「いやー、斬新な化粧水の付け方だね、髪の毛まで化粧水つけてる人見た事ないよ。今30秒か.....窒息死されると困るから一旦この辺で......」
バシャァッ......!
「はぁ......はぁ......うぉっ.....オロロエェェェッ!」
海原は汚水から脱出すると匂いと苦しさに耐え切れなかったのか思いきりゲロを吐いた。
「海原君......ドブとゲロが混ざった匂いで臭いよ。もう一回顔洗った方がいいんじゃない? 寒い夜だから今度は温めてあげるよ...... 《イグニス》」
俺は火魔法で青い炎を生み出し直接汚水を温める。
するとたちまち湯気が立ち始め、手で触ると軽い火傷を負う温度まで持っていく━━。
「ホットココアでも作りたくなるくらいの暖かさだね。ほらほら寒いから遠慮せずたんとお飲みっ」
「やめ.....お願いだ.....ふぐっ......!」
バシャンッ━━!
「ヴガバボボボボボボッ.....ばぶべべぇぇ......!」
海原は熱さと苦しさで再び手足をバタつかせて何とか逃がれようとするがその度に有刺鉄線で縛られた手足は皮が抉れて肉が見え、ボロボロの状態に変貌していく。
それでも海原はなんとか息をしようと必死にもがくが、その行為が逆に熱々の
「ホットなのにまるで風呂上がりに水を飲むような良い飲みっぷりだな。遠慮せずにもっと飲めよ、それとも温度がまだヌルいかな?」
「コ゛ホ゛ホ゛ホ゛ア゛ァ゛ァ゛ァ゛ッ!」
俺は更に火魔法の出力を上げて温度を上昇させると汚湯は遂にブクブクと音を立てて沸騰する。
海原の顔は茹で蛸のように真っ赤になり、皮膚は爛れて見るも無惨な姿になってから1分ほど経過した。
「ゴボ......ゴボボボォォォッ......」
「ま、洗顔はこんなもんか。コイツが普通に溺死するなんて事は許されないからな━━」
パチンッ━━!
俺が指を鳴らすと汚湯は一瞬で消えて真っ赤な顔になった海原がダラリと顔を下げる。
そしてタンパク質が変質したせいか黒目が白くなっており皮膚は軽いケロイド状態になっていた。
「おいおいそんなに顔赤くしてどうした? もしかして恋でもしてるのか?」
「ゴホッ......うぅ......やへへくれ......」
「やめるよ......君が死んだらね。さて次の復讐をおさらいだ━━」
ザシュッ......ズリュ......ズリュッ━━!
「やめろ......それでなにしようってんだょ......」
「何って......コレ食べてもらうんだけど?」
俺が海原の目の前に持って行ったのは隣でレイピアが刺さった親父から引き摺り出した大腸だった。
「そんな......そんなの食べられるわけないだろ......?」
「いいや食えるさ。あっ......もしかして生のソーセージはダメなタイプ? ならこの袋の中に入ってる汚物ごと焼こうか?」
「無理だ......頼む許してくれ......俺が悪かった.....なぁ黒羽......!」
「悪いと思ってるなら食べなよ。もし断ったらお前の大腸と親父の大腸を蝶々結びするぞ......こんな風にな━━」
ザシュッ......!
「キ゛ャ゛ア゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ッ......」
俺はヤツの腹を手刀でブッ刺し、大腸や小腸が見えるように保護している皮膚と筋肉を全て抉り取った。
「腹筋ごと抉り取ったからもうあんなにデカい声も出せないか......。だが安心しろ、君には回復魔法と精神耐性のバフ掛けてるから簡単に死ねないさ」
「イ゛カ゛レ゛テ゛ル゛.......」
「お褒めの言葉ありがとう。さて本題に入ろうか、親父の
「うぅ......うぐっ.....」
海原は絶望の顔で涙をボロボロと流しながら親父の大腸を口一杯に頬張って食べ始めた。
「ははっ......もっと遠慮せずに食べなよ、コッチは田舎のおばあちゃんみたいに大量に用意してるんだから。ついでに白米もよそってこようか?」
その光景を見ていたレイがクスリと笑う。
「ふふっ......面白い。親子揃っていいザマね......」
「レイって結構笑ってくれるよね、俺のジョークは毎回失笑モノらしいから嬉しいよ。ありがとう」
「だって大好きなアイラをいじめてた偉そうなクズ人間がこんな情けない姿になってるんだもの。笑える━━」
「ああ......そっちで笑ってたのね......怖っ.....」
「うぉぇ......ふぐ......ウォェェェェェッ......!」
俺は精神的ダメージを多少受けながら海原を見ると見事にゲロを吐いていた━━。
「汚ないなぁ......お残しはいけないって親に教わらなかったのかよ。とりあえず三分の一は食ったみたいだし後は......《イグニス》」
「ウ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ッ......」
俺は再び火魔法を使ってヤツの胸にM.Kの焼印を付ける。
「これで良し。後は胸以外の皮を全部剥いで最後にアレやるか━━」
俺は敢えて道具を使わずに爪でヤツの全身の皮をゆっくりと剥いでいく。
「ク゛カ゛ア゛ァ゛......ヤ゛メ゛テ゛......ク゛レ゛......」
精神耐性を付与しても意識を失いそうになっているので恐らく海原の肉体と精神が限界に来ているのだろう。
俺はギリギリのラインを攻めつつヤツの顔以外の皮膚を丁寧に全て剥ぎ終えた。
その姿は血で全身が真っ赤に染まり何故これで生きているのか分からない状態になっていた━━。
「ふぅっ......かは......ひ......」
「なんか.....ブードゥー教のサメディ男爵みたいだな。さて似たモノ親子のお前らには似たような末路を迎えさせてやるよ」
海原の頭部に金属魔法と組み合わせた半透明のバリアを展開した。
「何を.....する気だ......」
「簡単さ、これから君の頭をレンチンするんだよ。今流行りのサウナで整うみたいな感じになれるよ多分」
「もう......やめてくださぃ......」
「携帯のタイマーをセットしてっと......スタート」
バリア内に俺が発生させたマイクロ波は病院にあるMRIなんかとは比べ物にならない程の出力で海原の頭部は一気に温度を上げる。
「やめろぉぉぉぉっ......!」
「海原君には地獄でお友達が待ってるよ。じゃあねバイバイ」
「ウ゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ァ゛ッ.......!」
頭部の水分は分子の振動により熱を上げて脳内や皮膚の中の水分は暴れて沸騰を起こす......そして━━。
ブクブクブクッ......バシュンッ━━!
チンッ♪
「これ見たらしばらくポップコーンは食えないな━━」
海原の頭部は親父と同じように破裂し、一部は完全に蒸発した所為なのか粉末になっていた。
そしてバリアを解除すると肉片は湖に全て落ち、全て魚の餌になった。
「お疲れ様アイラ」
「ああ......ありがとう。レイの復讐も果たせて本当良かったよ━━」
俺とレイは今までやられた事を思い返すように二人の惨めな死体を少しの間見つめていた━━。
* * *
いつも応援のハートやコメント本当にありがとうございます。+゚(゚´Д`゚)゚+。
とても励みになっておりますので改めて感謝を申し上げます!
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