第34話 偽装工作
「コレは何......! 狭い......苦しい......! 誰か助けて......!」
俺が秋山の家に到着し部屋に入ると秋山は鉄箱の中から何とか脱出しようと動いている音が聞こえたので魔法を解除した。
「ここは......私の部━━ア゛ア゛ァ゛ァ゛ァ゛ッ!」
先程箱に入れる前に骨が折られた痛みが秋山に再び襲ったらしく俺の存在に気が付かないまましばらく悲鳴を上げていた。
「おはようございます秋山センセ」
「......お前は......私......?」
俺は秋山の姿のまま秋山の前に現れる。
「そう、貴女は私でもあるの。とりあえず動けない様に手足の骨をもう一回折っとくわね」
バキッ......!
「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ッ━━!」
「シーッ......授業中は私語厳禁ですよ。これから理科の授業を始めるんだから━━」
「な......何を......」
俺は動けなくなった秋山を寝室に運び、ビニールを敷いたベッドに寝かせる。
そして邪魔な服を脱がせてベッドの四つ角に鉄魔法で柱を生成し手足を有刺鉄線で縛りつけて拘束した。
「いっ......たい......! もうこんな事やめなさいよ! アンタ私に変装して一体何のつもり!? もし私に何かあればバックにいる奴らが黙ってないからね! 分かったら今すぐやめなさい!」
「バックにいる連中? ああ......今回アンタに依頼をした
「なっ......! 何故それを!」
「アンタのスマホからデータを抜き取ったんでこれくらいは。でも......こうした方がもっと分かりやすいかな?」
俺はメスガキになったあの殺し屋の姿に変身すると秋山の顔は驚きの顔に変わった。
「そんな......じゃああの時廃ビルに来たのは......!」
「そう僕です、あの時はそっちからベラベラ喋ってくれて助かりましたよ。おかげで多田井由美を嵌めようとしてる連中の存在も知れたし 《シーフィールド》っていう名前から俺の次のターゲットとも繋がってることも分かって一石二鳥でしたし」
「クソッ! アンタ本当は一体何者よ!? 私の姿にも殺し屋の姿にもなれるなんて普通の人間じゃありえない!」
「知りたいですか? なら地獄へ行く前に教えてあげますよ秋山先生━━」
俺は再び姿を変える━━。
「アンタ......黒羽真央......?」
「正解......僕の事を校長の前でクソ生徒呼ばわりするなんてひどいですよぉ......」
「いや......嘘よ......アンタは死んだはずじゃ......」
「地獄から蘇ったんですよ。俺を陥れた人間たちに復讐する為......イケメン高校生"明星亜依羅"としてね」
「そんな......私は別にアンタに恨まれる様なことしてないわよ!」
「え? 無実の俺を痴漢したクズの変態男とか言って散々罵った挙句に停学か警察に出頭しろって脅しましたよね? そのくせ今度は自分が加害者として校長に詰められた時は醜い言い訳しか出来ず結果俺を逆恨みした。そもそも俺をナイフで殺そうしてたし......先生は逆に俺から恨まれる事しかしてないですよ?」
「......アレは仕方なかったの! そうでもしないと教師として経歴に傷がつくし私の雇い主に頼まれたからやっただけなの!」
「じゃあアンタが死ぬ事も仕方ないですよね。さて、アンタが殺し屋に言ってた"黒トマト"に今度はアンタがジョブチェンジする番です━━」
「いや......やめ━━゛ア゛ア゛ア゛ァ゛ァ゛ァ゛ッ!」
ザシュッ......ブシュッ......。
俺は手で無理やり腹を裂きながら突っ込む。
秋山には気絶をしない様に精神耐性スキルを付与し、出血で簡単に死ねなくする為少しだけ回復魔法を使いながら先ずは副腎を抉り出していく。
「おっ、心の汚さの割に副腎は綺麗なオレンジ色をしてまさに健康そのものだ。これなら高く闇市で売れるかもしれませんね」
散々俺を陥れて殺そうとした秋山は痛みと恐怖でボロボロに泣きながら懇願してきた。
「ふひ......ひっぐ......もうやめでぇぇ......! 私がわるがっだ! だずげで......!」
「......何言ってんすか? まだ副腎を取り出しただけですし......これから全部解剖しますけど。先生なら臓器が人間にどれくらいあるか分かりますよね? ハラミだったりレバーだったり.....なんか徐々炎行きたくなってきたなぁー」
「アンタ......イカれて......ン゛ク゛ア゛ア゛ア゛ア゛ッ━━!」
ブシャッ......グジュッ......。
「ミノ一丁!」
「はぁ......はぁ......イカれ......てる......」
「本当にイカれてるのはどっちです? 公務員が副業と称して裏社会の人間に生徒を売り飛ばそうとしたり臓器を売るために人殺したり、必殺技仕○人もビックリするようなサイコに言われたくないですよ」
「はぁ......はぁ......私が......死んだら......必ず......侠道会の連中はアンタを殺しに向かう......。そのすました顔をベロベロに剥がされるのは時間の問題よ......この状況が分からない......? アンタは終わりよ......!」
「ふっ......状況を分かってないのはそっちだよモルモット。一つ良い事を教えます......この前起きた宗教施設爆発殺害事件あるでしょ? アレ天使の仕業だの何だの人間には
「いや......そんな......そんなはずない!」
「あるんだなそれが......だから背中にお絵描きしてるちっぽけな人間共が束になって襲おうが何の意味もないんだよ。俺を確実に殺したかったら桐生○馬さんを大量に連れてくるんだな」
「......この化け物......ひっ......!」
俺は血がついた指で秋山の顎を持ち上げ真っ直ぐに目を見つめる━━。
「アンタみたいな
「っ......!」
「無駄話はこの辺にしてオペを再開しますね」
「やめ......て......ごろずなら......もうごろじでぇ......」
「ははは......簡単に殺すわけないでしょ? 私利私欲のために今まで罪のない人を殺してきた命の重さ、痛み、絶望を味わいながらゆっくりと死ぬんですよクソビッチ」
ザクッ━━!
「☆#¥€+>=#→☆・○*ッ━━!」
「これは
ズリュッ......!
「キ゛ャ゛ア゛ア゛ア゛ア゛ッ━━!」
「授業中だぞ鬱陶しい......発声練習なら音楽室でやれ」
俺はなるべく痛みが長く続くようにゆっくり一つ一つ丁寧に内臓を抉り出していく━━。
普通の人間ならとっくに死んでいると思うが魔法を使いながら抉り出している為、辛うじて生きた状態で意識もまだはっきりとしていた。
「良いザマだな......あとは肺と心臓さえ抜き取ればマグロの解体ショーは完了だ」
秋山の見た目は悲惨な状態になっていた。
内臓を取り出された為胴体は抉れ血が溢れ出ており、人体模型の様に肋骨や中の肉が見る事が出来た。
そしてビニールを敷いたベッドの隅には抉り出した内臓が無造作に置かれて精肉店の舞台裏の様になっていた。
「はひ......あへ......ぐぇ......ひっ......」
秋山はピクピクとさせながら意識が朦朧とした状態で俺の方を見て訳のわからない言葉を呟いていた。
「あんなにサイコを気取ってた美人教師も最期はただの材料だな......さようなら先生、アンタが担任だったことは俺の中で一生の恥だったよ。最期に最高の痛みをゆっくり味わうんだ━━」
「はが......あ......うお......!」
俺は秋山の胸の真ん中に指をゆっくりと突っ込んでいく━━。
「ン゛オ゛オ゛オ゛オ゛ォ゛ォ゛ッ━━!」
俺の指は皮膚を突き破り骨に到達し、指で骨を粉砕していく。
そして肺の一部を突き破り、その奥で鼓動している心臓に到達しゆっくりと握りしめる━━。
「これを粉砕すればアンタもおしまいか......だがそれだとあのおっさんがまた怪しむからな、アンタにはまだこの状態で辛うじて生きててもらう」
俺は秋山の心臓にとある仕掛けをして秋山の体から手を抜いた。
「この出血も回復魔法で一応止めておくか......あと脳内の言語中枢を雷魔法ででぶっ壊してまともに喋れない様にしよう、《
「ン゛カ゛ア゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ッ!」
脳みそから蒸気が出るのを見届けた俺は周囲に散らばった血を片付けて元の状態に完璧に戻した。
そして秋山の体から拘束具を取り外し服を着せた。
「これで良し。あとは色々な工作をすればOKだな」
俺は秋山の姿に再び変身しある場所に向かうため部屋を出た━━。
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