第11話 非常しょk...間違えた、犬。
作者より
意味不明な言葉は縦読みするに限る。
そして4ヶ月の遅れ。
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「それで今、君は何をしてるの?ワン」
「お前、突然家に押しかけてきたのに、質問する権利ある?」
「スイマセン」
今日は買い物に行きたかったんだが、こいつがめちゃくちゃ着いてくる。
なんなら一緒に行こうとしてるような気がしなくもない...それは避けてェ。
ぜってー女子共の注目を集めっからな...
「僕いい子!!」
「だからって駄目だ、連れて行かねェ!!」
「お願い〜〜!!!」
「うわ、キモ、無理、どっか行け。」
「最低!!」
...という会話をしていたが、こいつの根気強さに負け、連れて行ってしまった。
「あぁクソ...なんで...」
「ワン〜」
「あー!みてみて!チワワだぁ!!」
「えーかっわいい〜!!飼ってる人、いいなぁ〜...!!」
「...いっそのこと、この女子たちに引き渡して...」
「ワ”ン”」(怒)
「...やめとこ」
途中もずっと車の音やらなんやらで耳の鼓膜破けて死にそうになったが、耐え、店で食べ物を選んでるところまで来た...が、ここが最大の難関だ。
「つそをはら」
「めこみやかぇ」
「たのすくいきすの」
「いひてこほいけい」
「よとなのうててぬねぼたづ」
「たはいじしるよとんくみいれ」
「すぼよごての!したら」
「けくねくよ?そょちのにてよ」
「てら?かねたこうよいきく」
「ワン...?!」
「あぁ...やっぱか...」
店に置いてある冷凍食品は、冷えてある温度を超えると、意味不明な言葉を発する。原因は知らねーけど、気味が悪い。
「とりあえず、必要なやつ持って買うぞ。」
「ワン。」
この犬、なぜか外に向かって吠えた。
俺の言葉の相槌なわけないと思った。こんな時、誰も人がいなかったら人の言葉を喋らせるんだが、ここは人が多い。それは使えない...
俺は犬に問う。
「どうした。」
「ヴワン。」
犬は外に居る黒の上着とズボン、白いシャツを着ている、女性というにはまだ幼い少女に向かって吠えていた。
「わ”ん!!!!!」
「えっ、あ、え。」
「わん。」
「どういうことだ、犬。」
「(犬じゃないんだけど)わん。」
「とりあえず、非常しょk...間違えた、犬。行けと?」
「(なんか聞きづてならないこと聞こえた気がするワン。まぁ良いかワン。)」
犬は吠えずに頷いた。
...困った。俺はほぼコミュ障だから、同じ男子だろうと友達になった人以外と話すのは難しい。
そうすると、犬が吠えていた少女に声をかけられた。
「あの、すみませーん。」
「あっあ、は、はい?ななな、なんですか?」
「その犬...と、どんな関係ですか?」
「あー...えっと。」
すると、俺の近くにいたはずの犬が、外に向かって歩いていき、立ち止まって振り返った。こっちに来い的なことを言ってると察すると、俺は犬のとこまで歩いていった。
少女も察したらしく、ついてきた。
犬は近くの河原の橋近くに来た。
そして、犬は喋った。
「ここなら誰も来ないと思うワン。」
「え、ちょ、お前喋って大丈夫なのか!?」
「心配無いワン、なぜなら、この子は同じ人間であり、同じ動物仲間なんだワン。」
「!?!?そ、そうなのか!?」
「えっと、私...ねこです。」
「えぇ...ロリ猫じゃん。」
「それは言うなワン。」
「...言うほどロリに見えますか?」
「そう見えるぞ。」
彼女の体は幼く、何歳くらいだと思うと聞かれたら、余裕で小学生低学年くらいと言うだろう。
それだけ彼女は幼かった。...と思っているのだが。
「お前、何歳だ?」
「じょ、女性に年齢を聞くのは男の恥ですよ!?でも...二桁は行ってますね。」
「は?まじかよ。」
どうやらまた一人変な人が増えたようです。
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