第3話 教室
中学に行くのが憂鬱だァ...。絡まれるっていう理由もあるが、一番は...
何回も叫び声が聞こえることかァ?
「ぎゃああああああああああああ!痛い痛い!!そんな急に座らないでええええええええええ!!!」
...今の声は他の人の椅子だな。
バンッ
「痛いっ!?急に叩かないで!?」
うん、めっちゃ苛ついたから台パンしたら悲鳴を上げる...俺の机と椅子は静かなんだが、なぜか他の奴らの机と椅子はでっけェ声...鼓膜破れそうだ...。
大体なんでこんな能力ゲットしちまったんだよォ!!!?(´;ω;`)
「あ、私に突っ伏したまま泣いている。」
ホントは机に突っ伏したまま泣いているだろうけど机自身が言ってるから私って言ってて意味不明なんだが...
「蹴らないで!?蹴らないでええええええええ!!!」
ここのクラスの人の殆どが前の人の席を蹴っている。まぁ俺は後ろが女子だからかはわからんが蹴られないからこの椅子は泣かない...
俺が貧乏ゆすりすると泣くけどな。悲鳴は貧乏だけど。(???)
そんでもってここは教室。だから人の声、無機物の声が重なって授業が聞き取れない。かと言って目も良くないから黒板を理解するのが難しい...はやく席替えがしたい。
「もう許してえええええええええええ!!!」
あぁもう...授業の声聞き取れないじゃないか...先生になんか言われても聞こえないし...どうすればいいんだよ...!?
ただでさえ家で寝れないのに学校でも寝れない...これほどに最悪なことあるか!?
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