怪獣着ぐるみの中身が、学校1のマドンナだという事を俺だけが知っている ≪短編版≫

ミレニあん

高校生と美女と怪獣

「らっしゃいませー。あっ、味噌はあちらの棚にございます。はいありがとうございまーす」


 俺――青樹東馬あおきとうまは学校後のバイトに勤しんでいた。


 バイト先の名前は『タカーラ』。


 全国のほとんどに配置されている人気デパートで、その名を知らぬ者はいないそうだ。

 俺はそこの加工食品コーナーを任されている。


 今日も品出しやらお客さんの対応やらで忙しい。

 目が回るような仕事に追いやられる俺だが、その時に3人の子供が和気あいあいとしているのを発見した。


「あっ、『レジャーラ』だ!」


「レジャーラカッコいいなぁ!!」


 ――ズゥン……! ズゥン……!!


 瞬間、喧騒交わうデパートの中で響き渡る轟音。


 俺のいる棚の奥からゆっくりと現れる、巨大な赤黒い影。


 そして人間やそれとは違う……異形の獣を持った頭部。


 ――オ゛オ゛オオオオオオオオンン!!


 赤黒い鱗をまとった表皮に剣山のような背びれ、鋭い爪を備えた両腕と太い両脚、そして四本のうねった角を生やした爬虫類状の凶暴そうな頭部。

 その正体は、このタカーラのマスコット怪獣『レジャーラ』だ。


 ――オ゛オオオアオアアアア!!


「ヒィイ!! 近くで吠えられるとこわっ!!」


「なんだお前、レジャーラにビビってんのかよ!?」


「ビ、ビビってなんか……! ほ、ほぉらレジャーラさん……怖くない、怖くない……」


 ――ガアアアアウウ!!


「イヤアアア!! 噛み付かれそうになったぁ!! コエエエエエ!!」


 フッ、少年よ。失禁しないだけマシだったな。


 何で人気デパートのマスコットが怪獣なのかという疑問は置いといて、このレジャーラという存在はマスコットで収まらないくらいのクオリティがある。

 造形はさることながら、歩くたびに鳴り響く凄まじい足音、聞く者を震え上がらせる咆哮……まさしく怪獣映画から飛び出してきたような錯覚に陥る。


 ぶっちゃけてしまうと、身長以外は本物の怪獣さながらだ。


「やっぱSNSで言ってた通りだな! 他のタカーラのレジャーラよりも怖いって!」


「だな! 俺、この地域の子でよかったよ!」


 もちろん他地域のタカーラにもレジャーラはいるのだが、そんな中でここの個体ははるかにクオリティが高いと評判だ。SNSにもそう書かれている。

 

 子供達や怪獣好きの間では高い人気を誇っているし、何より彼らがついでに買い物してくれるので売り上げがかなりアップする。

 まさにタカーラ側はホクホクものだが、そのお客様の接客をしている俺からすれば疲労が溜まりますがな。

 

「ん?」


 と、そんなモノローグをしていると、レジャーラがこちらへと向かって来たのだ。

 子供達から俺にターゲットを変更して、その身体の肉を貪るのか……と思うだろうが、


 ――クウウウゥウン♪ グルウウウウ♪♪


「またですか……仕事中ですからやめて下さいよ……」


 レジャーラが俺の方に対して頬ずりしてきたのだ。

 まるで犬みたいだ。こんな全てを蹂躙しそうな破壊衝動の化身如き犬はごめんだが。

 

 そんでもって周りのお客さんの目が凄いこと凄いこと……。

 めっちゃ恥ずかしいこの上ない……。


「あの、宝……」


「あれっ、もしかして青樹か?」


「本当だ。ここでバイトしてるんだ、大変だな」


 レジャーラに一言を言おうとしたら、2人の男子がやって来た。


 学校で同じクラスの奴らだ。

 仲良いという訳ではないが、かといって悪い訳でもない。至って普通の関係だ。


「ああいらっしゃい。まぁそんな大変って感じじゃないけどさ」


「そうなんか。……にしても何で怪獣が青樹にくっついているんだ? ペットかなんか?」


「ペットではございません。『宝井グループ』系列の百貨店タカーラのマスコット『レジャーラ』でございます。このタカーラが創立された当初から存在しております」


「お、おお……説明ありがとう……」


 ――グルルルルウウウウ♪


 こう話している間にも、レジャーラが鋭い牙で俺の頭を甘噛みしてくる。

 うん、痛い。チクチクしますよ奥さん。


「にしてもよく我慢できるな……」


「我慢?」


「だって怪獣の着ぐるみって……あんま言いたくないけど中身オッサンでしょ……? 俺だったらな……」


「おいおい、あんま本人の前で言うもんじゃ……まぁ気持ちは分からなくもないけど……」


 オッサンだと言っていた男子をいさめようとしたが、その友人もまた苦い表情を浮かべる。

 ……俺はそれに思うところを感じつつも、バイトで身に着けた営業スマイルを浮かべた。


「それも仕事ですから。ところで今回は新発売の『フォンタ 黄金の果実味』の割引セールになっております。あちらの棚にございますので、ぜひともお買いになって下さい」


「あー買っておこうかなぁ……じゃあ俺達はこの辺で」


「オッサンに懐かれて大変そうだけど、頑張れよー」


「ありがとうございまーす」


 男子2人が去っていく。


 俺が最敬礼45度のお辞儀をして見送った後、レジャーラの顎が肩をトントン叩いてきた。

 これは『とある合図』でもあり、俺は肩をすくませる。


「そろそろですか……では行きましょうか」


 ――オ゛オンン!!


 俺はレジャーラと共にバックヤードへと移動し、そこから『特別休憩室』と書かれた部屋へと到着した。


 レジャーラが部屋に入るなり、俺に対して背中を向けてくる。

 背中には一筋のファスナー。これで中の人が出入り可能だ。


「開けますよー」


 そう伝えながらファスナーを開ける。

 開けた直後に放たれたのは、モワンとするくらいの熱気だった。


 着ぐるみの内部はほぼ密封になっているので、熱がこもりやすい。

 聞けばほとんどサウナのような状態になっているというのだから、その過酷さが嫌でも分かるだろう。


 そしてその匂いはむせび泣くようなオヤジ臭さ……ではなかった。

 むしろそれは、むしろ柔軟剤のような柔らかい香りだった。


「んっと……」


 やがてサナギからチョウが孵化するように、中の人が出ようとしてくる。


「ふぅ……ありがとう青樹君。本当にいつも助かっているわ」


「まぁ、俺がいなければ脱ぐのもままならないですしね。どうって事ないです」


 今さっき、クラスメイトは中の人はオッサンだと決め付けていた。

 普通着ぐるみはガタイがよく体力のあるオッサンが適任だし、巨大で厳つい怪獣でなら尚更だ。


 しかし、怪獣レジャーラを着ていたのは――女性だ。

 

 もう一度言う、女性だ。

 俺とはそんな年齢が離れていない、うら若き女性だ。


「フフッ、そんな事を言って。本当はお姉さんの薄着姿に悶々としているでしょ?」


「……そんな事を言ってないで、はいこれ。そのままじゃ気持ち悪いでしょう?」


「ハイハイ、どうもね」


 俺からタオルとスポーツドリングを受け取った後、タオルで全身を拭く女性の人。


 この人は宝井美喜たからいみきさん。

 御覧の通りレジャーラの中の人で、そして御覧の通りかなりの美人である。

 

 ウェーブがかってふわふわとした長い黒髪、それに反して透き通るような色白の肌に、スラリとしつつも出ているところは出ているスタイル抜群の身体つき。

 まるで女優かモデルのようなその美しさは、凶暴で恐ろしい怪獣のレジャーラとは相反あいはんするものだった。


「…………」


「……どうしたの青樹君?」


「いえ…………ああいや、マジ見惚れていました。今の宝井さんに」


「あーやっぱり。そういう青樹君の正直なところ嫌いじゃないよ」


「どうも」


 レジャーラの中はサウナ状態。

 なので宝井さんは熱中症にならないようにと、かなり際どいショートタンクトップとショートスパッツを着用している。


 エロいのだ。

 タンクトップに包まれた胸は豊かそうでたゆんたゆんしているし、スパッツに至っては面積が狭いので足の付け根……言わば鼠径部そけいぶが見えてしまっている。

 

 グラビアアイドルの写真集に乗っていてもおかしくないし、何だったら写真に収めて鑑賞したい。

 ……うん、性欲ダダ漏れだな。俺って。


「しかし宝井さん、俺が仕事の時に懐いてくるのはどうかと思うんですが。あれも演技の一環とか?」


 ともあれ先ほどのじゃれつきが気になっていたので、それを注意する事にした。

 すると、宝井さんがマジな目つきをしながら俺を見つめてくる。


「演技とかじゃないよ。あれは私とレジャーラがそうしたいという想いがシンクロした結果。演技だなんてとんでもないわ」


「……そんなもんですかね?」


「そんなもんだよ。ねぇレジャーラ?」


 宝井さんが不意にレジャーラへと話しかけていた。

 

 もちろん、空になったレジャーラから返事はない。

 テーブルに掛けられるように置かれているその姿は、まるでテーブルに寝そべっているようにも見える。


「もー、そんなに緊張しなくてもいいじゃない。ほんとにあなたって可愛いんだから~」


 ――スリスリ……。


「ハァアアアアア♡ このゴツゴツとした体表の肌触り感……やっぱりレジャーラ最高よ♡ 怪獣大好きぃ♡」


 まるでレジャーラが生きているかのように接し、あろう事かハートマークが飛び交わんばかりに頬ずりをする宝井さん。

 

 そう、ここまで来ればもう察しが着くであろう。

 彼女は、宝井美喜さんは、女性でありながら怪獣が大の好きなのだ。

 

「今日も相変わらずね」


「ん、何か言った?」


「いえ」


 もっとも俺はこういうの見慣れている。

 それにこうした場面に出くわしているのも、俺を信頼している証拠。


 そう思うと、怪獣の中身はオッサンだのと言っていたクラスメイトが哀れだなぁとか思うようになった。

 ……まぁ、まさか中身がこんな美人さんだなんて誰も思わないだろうが。



 ◇◇◇



 そんな訳で翌日。

 学生でもある俺は『さかき高等学校』で勉強をしていた。ちなみに1年A組だ。

 

 先に言っておくが、別に陰キャという訳じゃない。

 かといって陽キャという訳でもないが、友達はそれなりにいるしコミュニケーションもそれなりにある。

 良くも悪くも学校によくいる平凡的存在なのだ、自分は。


 その普通な自分が友人ABと一緒に自販機に向かった時、友人Aがある事に気付いた。


「おい、あれ。宝井先輩じゃね?」


「ほんとだ! いつ見ても綺麗だなぁ……まさにマドンナだわ」


 その方向に顔を向けると、確かにいたのだ。

 書類らしき紙の束を持ちながら上品そうに歩く美人……宝井美喜さんの姿が。


 遠くからでも惚れ惚れするその歩く姿勢は、まるで一輪の花が揺れているかのよう。

 友人達がメロメロになるのも当然と言えば当然かも。


「宝井美喜先輩……。2年はおろか学校1の美人、さらに宝井グループの令嬢で人気のある生徒会長だなんて、いくら何でもレベル高すぎだろ……。俺じゃあ到底付き合えないなぁ……」


「バァカ、あの宝井先輩だぞ? 俺らみたいなオタクじゃ、並び立てるどころか引き立て役にしかならんわな」


「くぅ……! やっぱりマドンナは遠くから見ているしかないのか……!!」


 友人Bの涙流した姿が俺に悲しみを与えてくれる……なんて事はなく、ただひたすらに「駄目だコイツ、早く何とかしないと」という憐みの視線を投げつけた。


 確かにそう、宝井さんは年下の俺らはもちろん学校全体から人気を集めている。


 男女と共に惚れる美しい姿を持っていて、なおかつ忙しいとされている生徒会長の仕事を難なくこなしている。

 女性が嫉妬でいじめを~なんてケースが起こってもおかしくはない(もちろんそんなのはあってはならない)が、宝井さんがパーフェクトすぎて嫉妬どころか尊敬の眼差しをされているとか。


 そして彼女は友人の言葉通り、宝井グループの令嬢なのだ。


 宝井グループこそが、かのタカーラを経営する大企業で「就職すれば将来安泰」と言われるほどの強者だ。

 そんな才色兼備なスペック持ちが、宝井さんを『マドンナ』と称される由縁だ。


「何と言うか、近寄りがたいって感じだよな。警備員に阻まれたアイドルって感じで」


 友人Aの言う通り、本来は俺たちにとって近付けない存在なのだ。

 そんな彼女にまさか俺がね……。


「……あっ、青樹君!」


「「えっ?」」

 

 すると唐突に宝井さんが俺に気付いた。

 そしてニコリとしながら手招きしてくる。


「……青樹、どういう事だってばよ?」


「マドンナと何か話でも……?」


「…………」


 まさか怪獣関連とかじゃないでしょうね?

 あるいは何か頼み事とかそんなんだろうか?


 埴輪みたいな顔をしている友人達を放っておいて、俺は宝井さんのところに向かった。

 目と鼻の先に着くと、彼女が俺の耳元に口元を近付かせる。


「青樹君、聞きたい事が……」


「……ん゛……」


「ん? もしかして耳が弱いの?」


「そこが性感帯なので……それで何なんですか、話って?」


 美人のささやかな吐息をかけられたら、そりゃあイッてしまいますがな。

 もちろん学校でそんな事態になりたくないので、すぐに話を促す事にした。


「話というのはレジャーラの事なんだけど、青樹君ってレジャーラのどこら辺がカッコいいと思う?」


「えっ、レジャーラのカッコいいところ?」


「そっ。あまりそういうところ聞いてないなって思ってね。本当はバイト先で話すべきなんだけど、それだと気になって勉強が捗らなくてね」


「そんな事で……まぁ顔が一番いいですね。あの全てのものに憎悪を抱いていると言わんばかりの禍々しいデザインがGOODかと」


「やっぱり顔よねぇ。他には?」


「全体のデザイン。太い両脚をする事で三角形スタイルを意識しつつ、明らかに人間のスタイルじゃない感を出してるのが怪獣らしさがありますね。そんで、そんなレジャーラの手綱を引いている宝井さんは本当に素敵だと思います」


「そ、そう……まぁありがとう……って何で私の良い点になってんの……? レジャーラの良いところ上げなきゃ……」


「レジャーラはシンクロするのが大事って言ったの、宝井さんじゃないですか。宝井さんがあってのレジャーラですし、レジャーラがあっての宝井さんです」


「……なるほどね。フフッ、これは一本取られたわね」


 なんて魅力的な微笑みを見せられて、少し顔が赤くなる俺だった。


 ……ただ応じてる癖して何だが、俺達は一体何の話をしているんだろう。

 別に宝井さんを悪く言うつもりじゃないけどさ。


「ありがとうね青樹君。その話を聞けてレジャーラを喜んでいるはずだよ」


「それは良かったです」


「じゃあ私はこれで。勉強頑張ってね」


「はい、ありがとうございます」


 手振りしながら去っていく宝井さんに対し、俺も手振りで返す。

 その宝井さんが離れた直後に、友人AとBが駆け込んできた。


「おい青樹! 宝井先輩と何の話してんだ!?」


「まさか食事のお誘いとか!?」


「そんなんじゃないよ。この間、先輩が道端でナンパされていてさ、それを俺が助けたんだ。そのお礼を今言われたんだ」


「はぁそうなんだ……」


「いいなぁ青樹……お礼を言われるなんて……」


「どうって事じゃないよ」


 こうやって嘘を吐いているのは、宝井さんの怪獣云々を学校内で言わないようにしているからだ。

 そう彼女直々から釘を刺されている。


(……世間の偏見があるからな。彼女はそういうもんだと思っているみたいだけど)


 俺もまた、宝井さんの怪獣好きを広めようとか毛頭思っていない。

 宝井さんからすれば、あまり面白い話とは言えないのだから。


 何故彼女がそう思うのか。

 まず初めに宝井グループの創始者……つまり宝井さんのお爺さんを語る事になる。


 創始者は超が付くほどの怪獣好き。

 彼がマスコットとして怪獣を考案させ、今現在でも人気が誇るレジャーラを生み出した……らしい。


 そして血は争えないというべきか、宝井さんはその祖父の嗜好を受け継いでおり、大の怪獣好きになっていた。

 だからあれだけレジャーラの事を溺愛しているし、さっきのように彼のどこが好きかという話をしてきたのだ。


 しかし同時に彼女は知っている。「女性が怪獣好きなんてあり得ない事」だと。

 前にそういう自分を理解されなかった経験があるらしく、その時から怪獣好きである事を伏せるようになったという訳だ。


(それで俺がバイトをしてすぐだったかな……アレはビックリしたな)


 俺はとある経緯があって、レジャーラの中身が宝井さんだと知った。


 その時の彼女が、怪獣好きである自分の事を自嘲していたのを覚えている。

 しかし俺はそれでも、宝井さんの怪獣好きを受け入れたのだ。


 だって好き嫌いなんて人それぞれだし、その人の勝手なのだから。


 俺の言葉を聞いた時の宝井さんの姿、まさに「豆鉄砲を喰らった鳩」そのものだったな。


 そうしたらすぐに憑き物が落ちたように「……ありがとうね」と言ってくれて。

 多少救われたのなら、その言葉を口にしてよかったと思う。


「青樹君」


 と、耳元に宝井さんの声が聞こえてきて、俺は彼女へと振り向いた。

 宝井さんは見る者を虜にするような艶やかな笑みを浮かべたまま、これまた艶やかなウインクをしてきた。


 ……うーむ、動作ですらエロい。

 フェロモンが凄いムンムンですわ……。


「オイオイ!! マドンナが青樹にウインクをしたぞ!!」


「お前本当にどんな手を……っておい先に行くなって! 青樹ぃ~!!」


 俺は先走りしてこの場を去った。

 友人達がウザく感じた訳ではない。


 ただ……フェロモン性物質を放つ大怪獣のそばにいたら、こっちが悶絶死してしまいそうだからだ。

 現に今、顔が熱いしね。


 ―完―



 ―――――――――――――――――――――――――――――――――



 最後までお読みいただき、ありがとうございます!

 連載を想定として手掛けた本作ですが、今回はお試しとして短編版を先に投稿いたしました!


 評価次第では連載版も投稿しますので、「面白かった」と思った方はぜひとも☆や♡やフォローよろしくお願いします!

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怪獣着ぐるみの中身が、学校1のマドンナだという事を俺だけが知っている ≪短編版≫ ミレニあん @yaranaikasan

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