第5話

会社の社員の多くは、もうこの地獄に慣れて、もう諦めて社畜として一体化してしまっている。


「先輩、助けてください!!」


「・・・どれどれ?」


一瞬、反応が遅れてしまった。


「これです」


「これはね」

これは、確かに新人には分からない。つかこれ、ちゃんと教える人が決まってるのに、って辞めたんだっけ。なら変わりに教える人が、それが私になってるのか、


はぁー、仕事が多い。


「ありがとうございます」


「いいのよ」

この後輩は何も悪くない。むしろ一途に頑張ってるし、覚えは良いし、私よりすぐに使える社員になるだろう。



だから、こんな大切な後輩を一再大切にしないこの会社はマジで消えろ。

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