第6話

その日も、後輩に仕事を少し手伝うことにした。


私から提案した。後輩は自分でやりますと言っていたが、流石にそんなことまで任せられない。


後輩マジで過労死してしまう。


「お兄ちゃん、ご飯持ってきて」


「はーい」


幸いなことに、うちはお兄ちゃんと言う、主婦が居るので家でのサポートは最強だ。


ーーー


「なぁ、春」


「なに、お兄ちゃん!!今忙しいんだけど!!」


「・・・そっか、じゃあ、後でいい」


「そう、後にして!!」


「でも、後でちゃんと話せる時に聞いてくれよ」


「わかったから、黙ってて」


「うん」


お兄ちゃんが忙しい私に話しかけて来ると言うことは本当に大事なようなんだけど、話せる余裕がない。


ごめん、お兄ちゃん


ーーー

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