第2話 首都ラハシュへ

「――――――――――――」

 

 誰かの声が聞こえ目覚めた。


「――――――――――、――――――――――」


 周りを見渡すが、心当たりがない場所におり、そこら辺にいそうな黒髪の若い男と一線を画すほどの金髪の美女と白衣を着た中年の人がこちらをまじまじと見てきた。男がいきなり僕を持ち上げ何かを言っているが全くわからない。そして男が唇を近づけてた。このとき、脳裏に浮かぶのは高校生と大人の地獄絵図だ。これが現実になるのを防ぐために、右手で男の口びつを押さえつけた。


 そこであることに気づく。それは、右手があることだ。右手は目の前でなくなったはずなのに何であるだ。それに、あのときの地獄のような痛みもなない。美女の人の横にあった化粧台の鏡には、男の人に抱かれた黒髪の赤ん坊がいた。鏡に向かって右手を上げると、鏡の赤ん坊は左手を上げた。


 この状況はラノベで何度も見てきた。それが僕に起きたのか、あの転生が。なら、キス男は父親であの美人が母親になるのか。けれど、この世界で生きていくということはこの二人を父と母と認めて暮らしていかなければならない。この世界の両親もお腹を痛めて僕を産んでくれた大切な人を両親として認めないわけがない。


 父は母に俺を渡し、少し落ち込んでるように見えた。自分の子がキスを拒否したのだからしょうがない、僕は反抗期ましっぐらの赤ちゃんなのです。


 そして転生したのなら確認すしなければならないことがある。それは性別である。性別によっては俺は今後の人生が変わってくる大事なこと、僕もちろん前世と同じ男性であることを望み、Vラインをさわったら、そこには馴染みのある突起物がついていた。(心の中で歓喜の声を叫んだ。)


「――――――――――」

「――――――」


 両親が何かを言ったあとに白衣を着た人は笑顔で部屋をでていった。


 


 ー1年後ー

 

 この世界の言葉が理解できた。はじめは、英語みたいに毎日のように単語帳を開き、リスニングを繰り返すような生活をしることになるのだろうかと考えたが単語帳もリスニングの音源もないので、食って寝るを繰り返していた。そんな生活をしていても人間の適応力はすごいものだ。父と母の言葉を聞いているだけでも異世界の言葉がわかるようになった。


 それに、この1年は赤ちゃんの落下防止の柵が無駄に高く絶対に出られない刑務所プリズンとかしていた。俺は何も悪いしてないの捕まった気持ちになり自問自答の日々を繰り返す中で決めたことがある。

 

・絶対に僕が異世界から来たことがバレないようにすること

・人生を謳歌すること

・面倒なことに自分から関わらないこと

・死なないこと


  僕はこの4条を守って異世界で生きていくことを決めた。そして、1年の刑期を終えた後ベットは壊された。そのおかげで自由に歩き回れるようになった。この刑務所プリズンを出たとき言うと決めていたことを大きな声で心の中で叫んだ。


 シャバの空気はうまい


 刑務所プリズンを出て、自由に歩き回れると行ったものの外を歩き回ることはできなかったが


「ノア、今から首都ラハシュに冬を超すために買い出しとノアのカードを作りに行くけど絶対にお母さんから離れないでね、絶対に」


 自由に外を歩き回り、初めて異世界の世界の風景を見られると思うとテンションが上がり大きく元気な声で返事をした。お母さんは見慣れない耳飾りと両足にリングのようなアクセサリーを付けていた。

 

 この小さな集落のような廃村には中心の木を囲むように家が立っていた。建築についてはあまりわからないがこれが中世ヨーロッパの建築だと言うことはすぐに分かった。ある家では蜘蛛の巣が張っており、ある家では薪割りをしていた。そして我が家は2階建ての家で、周りの家々よりも綺麗に見えた。

 

 中心の木ところに人を乗せて休んでいる馬車がおり、お母さんは馬車の人にお金を渡し、馬車に乗せてもらうこことになった。馬車の中には腰に剣を持ち、ボロボロの皮服を着る男人、大剣を持ち、ガタイの良い男人、杖を持つ女、大きなリュックを背負ったひ弱そうな男人がいた。リュックからは草のようなものが見えた。もしかして、冒険者というやつなのだろうか。あの人達が冒険者なら、あの草は異世界の薬草なのだろうか。


 そして、体感的に30分ぐらい経ったが誰も乗ってこずに、馬車が出発した。初めて乗る馬車がここまで揺れるものとも思わず、酔いそうになったがどうにかの降り超え、馬車から見える景色には平原が広がっていた。


「お母さん、首都ラハシュはどんな所なの?」


 「首都ラハシュは、初代勇者様の名前からきている都市なの。

 町には、たくさんの食べ物が並んでいて、2大ギルドもある。

 そして町の中心には大きなお城が立っていて王様がいるの」

 

そんな話をしていたときに横で剣を持った人が

「あ……

 ラハシュについても気を抜くなよ。

 これは俺たちが生きていくために必要なんだから」


「分かってる」

「うん……」

「……」


 横の冒険者たちは空気が重く、暗くなた。その中で剣を持った男の人が口を口を開くやいなや


「今、聞いた話を口外するなよ。もし、口外したらあんたたちのことを警吏に教えるぞ」

「もともと、君たちのことを口走るつもりはころぽっちもない」

 

 そして、皆黙り込んだままに首都ラハシュに着いた。ラハシュは大きな外壁に囲われており、木製の大きな門があり、そこには門番が立っていた。門番による入場審査を待つ人の列があり、意外とテキパキした審査をしていた。門番は


 「顔と足を見せろ

 身分を証明できるものを提示しろ」


 僕たちの前に並んでいた人は身分を証明して門番の審査を受けているときに、お母さんは耳飾りと両足にリングに対して不思議な言葉を発していた。そして僕らの番になったとき、お母さんが知らないような人に見えたが、気にせずに審査を受けた。


「顔と足を見せろ

 身分を証明できるものを提示しろ」


 足と顔を確認させて、門番にカードのようなものを見せて、首都ラハシュに入った。僕も確認されると思ったが確認されずにお母さんと一緒に入れた。

 

 首都ラハシュには、町の大道りのようなところには屋台が並んでいて「新鮮な野菜が入ったよ」「魔肉があるよ」とあちらことらから聞こえてきて、僕たちのように冬を超すために買い出しに来ている人が多くとてつもなくにぎわっていた。


 お母さんは少し進んだ路地裏に入り、呪文を唱え、元のお母さんの顔に戻った。そして、大通りに戻り


「ママ、ここが首都ラハシュなの」

「そう。

 そして目の前に見える?」

「見えない」

お母さんは僕を持ち上げた

「大きな

 ここまで人が多いと迷子になるかもしれないからお母さんは絶対に離れなでねと念を押したのかと思いお母さんの手を握った。


 僕はてっきり人通りの多い中を進むと思ったのだが、大通りから外れた道を進み教会のような建物にたどり着いた、いや、これは本物の教会だ。

 これまでの人生で初めて教会に来た。教会には特に行く理由もなかったので物珍しさで気分が上がっている。

「ノア、静かに司祭様の話を聞いてね。

 話を静かに聞かないと邪神が食べにくるよ〜」


 この世界で子供を静かにさせる謳い文句が「邪神」なのか。


 お母さんの手を引かれるままに教会の中に入っていた。教会の中は静寂に包まれており、僕たちと同じように親子連れの人が3、4人いた。内装は前世の父親の親戚のとき見た結婚式場みたいなもので、ステンドグラスには女性の人が神から手を差し伸べられている絵だ。


 そんなことに、気を使っている内にダークスーツをきた司祭らしき人が現れた。

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異世界から帰還した勇者のせいで死んだんですけど 帰宅部エース @aaadsssjdjsjndjdn

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