第三章 手繰る




 探索2日目。京都市を舞台に街中での探索に入る。

以下は街中での情報探索の想定場面として挙げられる箇所である。

〔図書館〕〔北野天満宮〕〔大学〕〔警察署〕〔黒谷奏の部屋〕〔五反田邸〕などがあるだろう。

また場面を問わない情報項目として〔マスメディア〕がある。

〔黒谷奏の部屋〕には〔北野天満宮〕を経由しなければ行くことはできない。



GM:昨日と同じ喫茶店に集まった時には既に陸奥が待っていた。


陸奥:「皆様、おはようございます。お待ちしておりました。」

六華:「おはようございます…、指の痣ですが写真と比べても特に位置は変わっていないようでした…はは…。」


六華:昨日買った缶コーヒーによるカフェインと不安と恐怖で全く眠れなく目の下に隈が出来ている


紫苑:「おはようございます…それはよかった…のかな?(六華さん…凄いクマ…大丈夫かな…?)」

紫苑:「そうだ、差し支えなければ最初に図書館に行ってみるのはどう…でしょう?みんななにかと調べたいことが多いと思うので…?(トリカブトについてもちょっと気になるし)」


GM:喫茶店では午前中のためか、昨日は流れていなかったラジオが流れている。

 メディアは新聞もテレビも連続殺人事件の話題で持ち切りである。『3つ目の殺人事件 京都の辻斬?』などと銘打たれている。


・第一の事件 11月6日(9日前)

 被害者は一ノ瀬信国。深夜、二条城近くの路上で殺害された。死因は出血死。日本刀などの大型で鋭い刃物による刀傷が見られる。


・第二の事件 11月10日(5日前)

 被害者は二宮虎徹。早朝、京都御所近くをジョギング中に殺害された模様。死因は同じく日本刀などによる出血死。


・第三の事件 11月13日(2日前)

 被害者は三東宗近。早朝、鴨川の四条通り近くで浮いているのを発見された。死因は同じく日本刀などによる出血死。


拓光:「今のラジオ、昨日のメモのことじゃないか?」

紫苑:「あっ確かに。」


 紫苑はゴソゴソと[破れたメモ]を取り出す。

 これには「一ノ瀬 二宮 三東 四条 五反田」という単語と共に、五反田の下にだけ住所が書かれている。


蓮:「四条は人名じゃなかったのか…。」

六華:「…あ、そうみたいですね…。」自分の指の痣と睨めっこしている

拓光:「四条は四条通りのことだったのかもしれないな。辻斬り事件は数字順に殺されているから、次は4のつく人の名前なのか、それとも…。」

紫苑:「四条さんが人だったとしてもたくさんいるだろうから探すのは難しそう…。」

拓光:「確かに、まずは五反田さんが犠牲になる前に、記載されている住所へ行ったほうが良いかもしれないな…。」と煙草に火をつける

六華:「どちらにせよ、情報があるのは五反田の下に書かれている住所だけですしね。」

陸奥:「では、まずどちらから参りましょうか。」と立ち上がる

拓光:「五反田さんの安否が気になるな、住所の場所に行ってみるか。」


GM:五反田邸は洋館である。

鉄の柵門があり、その先に庭が広がっている。奥にはイタリア・フィレンツェを彷彿とさせるルネッサンス様式の建物が見える。


六華:【聞き耳】1D100<= 74 > 13 ⇒ 成功


GM:六華は、ほんのりと風に乗ってくる鉄さびのような香りが鼻につくのを鋭敏に感じ取るだろう。


六華:「あれ…、何か鉄くさいような変な臭いがしませんか?クンクン…。」


GM:インターホンはあるが、押してみても反応はない。

 柵門に鍵はかかっていない。玄関は扉が少しだけ開いており、そこからわずかに血溜まりが見える。


拓光:「ここで待っとけ!!」

六華:「え!?あ、はい…?」そう言いながら家の写真を撮る

紫苑:「えっ!!ちょっ、拓光!!」

拓光:「紫苑!!一人でこっちに来てくれ!!」煙草を消し紫苑に声をかける

紫苑:「えっ!?!?なに??」急いで走り寄る 


紫苑:状況を理解していないため呼ばれてちょっと嬉しがっています

蓮:写真の邪魔にならない程度に二人の前に立つ


陸奥:「如何されたのでしょうね…。」

六華:「拓光さんいつもは寡黙なのに、急にどうしたんでしょうか?」


六華:そこら辺の綺麗なお花などの写真をしゃがみながら撮り始める

GM:呑気かよ


GM:では少し描写を分けようか。拓光は扉を開けてすぐ、エントランスホールの床では初老の男性が血の海の中で死んでいる。屋敷の中は不気味なほど静まり返っている。

 拓光に招かれ、一緒に邸宅に入った紫苑も、惨状を目にするのだった。もちろん二人ともSANチェックだ。


拓光:【SAN値チェック】1D100<= 74 > 60 ⇒ 成功

紫苑:【SAN値チェック】1D100<= 44 > 50 ⇒ 失敗⇒ 1D4 > 1


[東地拓光]SAN減少:74 → 73

[日比金紫苑]SAN減少:44 → 43


紫苑:「ひぃ!!!」


紫苑:と驚きはしましたがすぐに患者に駆け寄って〈医学〉を振ります

GM:どうぞどうぞ


紫苑:【医学】1D100<= 85 > 18 ⇒ 成功


GM:〈医学〉に成功すると凶器は日本刀だろうと察せられる。死体は見るからに新しく、つい先ほど斬殺されたといった様子で、触れてみるとまだわずかに温かい。


拓光:死体見る前に外の二人を呼んで玄関の外で待機するようジェスチャーで伝えてて良い?そのまま屋内に他に人の気配あるか〈聞き耳〉できる?

GM:してもいいよ。紫苑もどうぞ。


拓光:【聞き耳】1D100<= 50 > 83 ⇒ 失敗

紫苑:【聞き耳】1D100<= 25 > 36 ⇒ 失敗


GM:聞き耳を立ててみるも特に何かを聞き取ることも、血の匂い以上の何かを感じ取ることもできない。


拓光:まだ居るかと思ったけどなぁ

紫苑:さすがに居ないんじゃない?失敗したからわかんないけどw


GM:はい、では一方そのころ。外で待機している六華、蓮、陸奥の組。ちょっと時系列を整理するよ。えーと、じゃあ門の外でしばらく待機していると、玄関で待つようジェスチャーで伝えられるよ。


蓮:「呼ばれたみたいだ、静かに向かいましょう。」

六華:「あ、はい!」


GM:玄関の傍で待っていると、中から悲鳴が聞こえてくる。死体を見た紫苑のものだね。


陸奥:「悲鳴…?」

六華:「紫苑さん…!?どうしたんでしょう!急ぎましょう!」とドアを開けようとする

蓮:「ちょっと待って!呼ばれるまで入ってほしくないみたいだったから。」手をつかむ

六華:「キャッ!…あ、そ、そうですね…。」


六華:〈聞き耳〉振っても良いですか!

GM:どうぞ


六華:【聞き耳】1D100<= 74 > 43 ⇒ 成功


GM:では先程よりも明確に、濃厚な酸化していく血の香りを感じ取るだろう。


六華:「さっきの鉄の匂い…まさか…。」


拓光:玄関の3人に状況を簡単に説明し、中に招き入れるよ


GM:という所で合流だね。もちろん後から合流した2人もSANチェックだ。


陸奥:「なんてこと…。」

蓮:「もう遅かったか。」

六華:「キャッ…!ひどい…。」


蓮:【SAN値チェック】1D100<= 69 > 67 ⇒ 成功

六華:【SAN値チェック】1D100<= 74 > 82 ⇒ 失敗 ⇒ 1D4 > 3

[轟六華]SAN減少:74 → 71


六華:「うぅ……。」と惨状に息をのみつつも写真を撮りながら散策する


GM:屋敷を回ると様々な場所に血の海と数名の惨殺死体を目撃する。〈聞き耳〉をどうぞ。


六華:【聞き耳】1D100<= 74 > 31 ⇒ 成功


GM:六華は血生臭さの中にわずかに珈琲の残香があることに気づいた。


六華:「クンクン…、こんなに血なまぐさいのにコーヒーの匂いがするような…。私からでしょうか…?!」と自分の服や肌の匂いを嗅ぐ


拓光:六華の話を聞き流しながら、豪奢な部屋の扉を開けて中に入る


GM:数ある部屋の中で一際豪奢な一室が探索者の目に留まる。

 五反田の私室らしい洋室だ。身なりの良い中年の男が斬られて死んでいる。部屋の中はヤニ臭く、壁が少し黄ばんでいる。また大きな書架と、様々な喫煙パイプが並んだ棚がある。


紫苑:【医学】1D100<= 85 > 29 ⇒ 成功


GM:〈医学〉に成功すると、即死ではなく失血死だと気づく。急所を外して何度も斬られており、苦しみながら死んだのだろうと分かる。


六華:「きゃ…!ここにも死体が…。」といいつつ写真を撮る

紫苑:「ひどい…。」


六華:【目星】1D100<= 85 > 32 ⇒ 成功


GM:〈目星〉に成功すると書架の影に光るものがあるのを見つける。それは銀で出来たペンダントで、猫が象られている。


陸奥:「そ、それは響がよくつけていたペンダントです!」

拓光:「……。」やはり響が犯人か…?と考え込んでいます

六華:「響さん…ますます怪しいですね。」


紫苑:「(あれ…?あのペンダント…前に一緒に買いに行ったやつだ…女の子にあげるのかなとは思ったけど、響さんへのプレゼントだったんだ…)」って湿度上げておきます


GM:湿度たけえ~。次はどこ見ます?

六華:書架いこうかな

GM:〈図書館〉どうぞ


六華:【図書館】1D100<= 85 > 27 ⇒ 成功


GM:書架に対して〈図書館〉に成功すると、[古い書簡]と[グラフの載っているレポート]を発見する。古い書簡には〈オカルト/歴史/人類学/サンスクリット語〉が振れるよ。

蓮:なんて!?

GM:〈オカルト/歴史/人類学/サンスクリット語〉

蓮:れ、歴史で…

紫苑:レポートには?

GM:そっちは〈生物学〉でどうぞ


蓮:【歴史】1D100<= 80 > 76 ⇒ 成功

紫苑:【生物学】1D100<= 50 > 51 ⇒ 失敗

[日比金紫苑]:幸運値使用:50 → 49 ⇒ 成功


・古い書簡

 題字には「那落迦宗」と書かれ、花をモチーフにした紋様が紫色の判で押してある。〈オカルト/歴史/人類学/サンスクリット語〉に成功すれば、「那落迦」とはサンスクリット語の「ナラカ(naraka)」の漢訳音写で、「奈落」とも呼ばれる、地獄を意味する用語だと分かる。

 トリカブトの判定に成功している紫苑は、紋様のモチーフとなった花はトリカブトであると気づく。


・グラフの載っているレポート

 京都における、あらゆる蜘蛛の個体数推定が、この十年で急増していることを示すグラフが載っている。


GM:書簡には「計画通りに神託の子である『初音』を養女として引き取ることに成功した」と書かれ、8歳前後の長い黒髪の女の子の写真がクリップで止められている。日付は十年前のものだ。


陸奥:「響…ではありませんよね。他人とは、思えませんね。昔の響にそっくりで…。でも、姉妹がいるなんて話は…。」

六華:「響さんを写真でしか見ていませんが、それでも似ているように見えますね。」

紫苑:「確かに似てるかも。」


GM:さて、ここで集まる情報はこんなもん。次は?

拓光:北野天満宮も行かないとなぁ。図書館とか行く?

紫苑:鍵持ってるし多分奏の家には何かあるでしょ

蓮:図書館も行きたいけど、北野天満宮かな

六華:図書館で蜘蛛とか調べたみある

GM:では次は北野天満宮から開始だ。

PL:はーい

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