第二章 深淵薄氷
GM:というわけで響の自宅にレッツゴー。
PL:はーい
君たちは一通りの説明を聞いた後、陸奥の提案で響の自宅に向かうことになった。
すでに日は暮れているが、残された時間は少ない。今のうちに動くべきだろう。
響の自宅は2階建てのアパートだ。
響の部屋は203号室で2階の角部屋にある。明かりは点いておらず、窓にはカーテンが閉められている。
203号室の前まで行くと、ドアポストには新聞が詰め込まれ溢れており、ドアの前にも積み上げられている。
また枯れてカサカサになった花の植えられた植木鉢がポツンと置かれている。
六華:「新聞紙がこんなに…本当に帰ってきていないようですね。」
GM:〈博物学〉〈生物学〉が振れるよ
蓮:【博物学】1D100<= 40 > 70 ⇒ 失敗
紫苑:【生物学】1D100<= 50 > 9 ⇒ 成功
GM:医学の道を歩む紫苑は、玄関先に置かれた植木鉢の枯れた植物が"トリカブト"かもしれないと思う。もしこの花が何かを知りたければ、図鑑で調べる必要があるだろう。さらに〈目星〉を振ることができる。
紫苑:【目星】1D100<= 75 > 38 ⇒ 成功
蓮:「カサカサやなぁ…。」
紫苑:「あ…ちょっと待って…!!」
蓮:「!?」
紫苑は不用意に毒草と思われる植木に手を伸ばした蓮の手をガシッと掴み、触らないように制止する。
紫苑:「す、すみません。ちょっとその植木鉢、気になるとこがあるので私に見せてほしい…デス…。」
蓮:「え、はい……。」急に様子が変わったからなんやろなぁって思いながら離れます
GM:〈目星〉に成功した紫苑は、植木鉢が短い区間で頻繁に動かしている跡を見つける。植木鉢の下に[響の自宅の鍵]を見つけられる。
紫苑:「ちょっと植木鉢についてはまだ確証が持てないので…響さんに失礼かもしれないので後で必要になったら話します…皆さんは一応触らないようにしたほうがいいと思います。」
蓮:「わかりました。(なんやったんやろなぁ)」
六華:「……?わかりました。」
紫苑:「……で、多分この跡…あ、やっぱり。下に鍵がありましたね。」
六華と蓮からやや訝しげな視線を向けられながらも、紫苑は鍵を発見し侵入方法を見つけ出すのだった。
陸奥:「あ…、鍵、そんなところにあったんですね……。」
六華:「では早速お部屋の方に入ってみましょう。」
紫苑:がちゃ。ドアを開けます
GM:響の部屋はワンルームで、扉を開けた瞬間、中からふわりと珈琲の香りが広がる。
香りに釣られて目を上げれば、部屋の奥で誰かが倒れているのが見える。近寄ってみると二十歳前後に見える女性だ。栗色でセミロングの髪をしている。
拓光は彼女を知っている。
響と一緒にキャンバスを歩いているのをよく見かけた女性だ。
実家は北野天満宮の宮司らしく、響と仲がよく同じサークルに所属している。温和で柔らかな印象とは裏腹に剣道有段者である。
見知った女性が倒れている事に気付き、拓光は顔色を変えるのだった。
拓光:「…!!」荷物を下ろし倒れている彼女に近づく
六華:「え…!?ひ、人が…!」
紫苑:「拓光待って!!」
拓光は彼女を抱き起こそうとするだろう。
しかし紫苑は倒れている人間を抱き起こすのは危険だと医療従事者として判断し、拓光を止め抱き起こすのを阻止する。
ゆっくりと、しかし速やかに近づくと、倒れている彼女の息遣いは荒い。
六華:「だ、誰…?!何故ここに…あぁ、そ、それより生きてはいるようですね…良かった…。」
蓮:「とりあえず他に人はいないみたいです。」
他に人がいないことを確認して蓮が合流する。
紫苑:「拓光はこの人知ってるの?」
拓光:「黒谷奏だ。九頭龍の友人でよく一緒にいるのをよく見る。…どうしてここに?」
紫苑は倒れてる女性に声をかけつつ拓光の様子から察し詳細を尋ねる。
拓光は煙草の空き箱をポケットの中で握りつぶしながら、努めて冷静に説明するのだった。
六華:「友人…?そうだったんですね。ですが何故ここに…。お話を聞きたい所ですが容体はどうでしょうか。」
助け起こすと、顔面蒼白で目も焦点が合っておらず、上半身をはだけている。
そして何よりも目に飛び込んでくるのは、左の胸の辺りに蜘蛛のような形をした紫色の痣が浮かび上がっていることだ。目立った外傷はないようだ。
意識は朦朧としており「響…こんなのがいるなんて…。」とうわ言を呟いている。
紫苑:【医学】1D100<= 85 > 5 ⇒ 決定的成功!
GM:何らかの中毒症状を起こしているのではないかということが分かり、また奏はすぐに意識を取り戻す。
紫苑:「なに…?この…アザ?でも、症状的にはなにかの中毒症状…?」
GM:奏を知る拓光や陸奥の顔を見ると、鬼気迫る表情で口走る。
黒谷 奏:「陸奥さん…?どうしてここに…?そうだ、響!響を助けなきゃ…!」
奏は目に涙を浮かべながら刀袋を取ろうと手を伸ばす。
だが、奏は再び目の焦点が合わなくなり、苦悶の叫びを上げると、喉を血が出るほどに掻き毟る。
そして彼女の背中から虫のような足が飛び出したかと思うと、全身の穴という穴から赤黒いドロドロとした粘液が異臭を放ちながら垂れ落ち、床に広がっていく。
腹が急激に凹み、肋骨が浮かぶ。
目玉がずるりと抜け落ち、床の上をコロコロと転がっていく。
彼女の中身は全て流れ出てしまい、残ったのは骨と皮だけだ。
見れば蜘蛛の痣は左胸、心臓の辺りに達していた。
拓光:【SAN値チェック】1D100<= 75 > 26 ⇒ 成功
紫苑:【SAN値チェック】1D100<= 50 > 60 ⇒ 失敗 ⇒ 1D6 > 6
六華:【SAN値チェック】1D100<= 75 > 37 ⇒ 成功
蓮:【SAN値チェック】1D100<= 70 > 73 ⇒ 失敗 ⇒ 1D6 > 1
[大原蓮]SAN減少:70 → 69
[日比金紫苑]SAN減少:50 → 44
[東地拓光]SAN減少:75 → 74
[轟六華]SAN減少:75 → 74
紫苑:【アイデア】1D100<= 65 > 1 ⇒ 発狂!
紫苑:【一時的狂気決定】1D10 > 6 「自殺癖または殺人癖」
紫苑:【継続時間決定】1D10+4 > 4+4 > 8ラウンド
紫苑:やっべ
GM:精神分析持ちが発狂するのはあるある
黒谷が間違いなく死亡したその瞬間を目撃した直後、日比金紫苑に異変が訪れる。
突然にフラフラと、立ち上がり振り向いたその眼は、歪な光を宿し、虚ろな空を凝視していた。次の瞬間、彼女はフラフラと日本刀の入った刀袋に手をのばす…!
拓光:【組み付き】1D100<= 85 > 52 ⇒ 成功
蓮:【精神分析】1D100<= 61 > 47 ⇒ 成功
蓮:「日比金さん?日比金紫苑!落ち着け!こっちを見ろ!!!」
反射的に拓光は紫苑を取り押さえた。その隙に蓮は紫苑の両目を見つめ、呼吸を促し、ゆっくりと意識を正常に戻さんと処置を施す。
徐々に目には光が戻っていき、紫苑はハッと我に返るだろう。
紫苑:「はっ。」
六華:「い、一体…何がどうなってるの…?」へなへなと地面にへたり込む
壮絶な光景に思わずよろめいた六華は壁に手をつく。
直後指先にチクリと痛みが走る。見ると壁に5㎝ほどの紫がかった蜘蛛がいる。
六華:「痛ッ…え…!?キャア!やだ、虫!?」
六華は反射的に蜘蛛を振り払うも、小さな傷がジクジクと痛みとほんのり熱を発する。
先ほど、奏の凄惨な末路を思い出し、六華は恐怖に苛まれる。私もこうなってしまうのだろうか。あぁ、だとしたら、あとどれくらいで…?そんな不安が六華を侵食していく。
GM:〈生物学〉が振れます
紫苑:私はダメですか!
GM:うーん、そうね…蜘蛛が視認できていればいいよ。〈目星〉をどうぞ。他の人もいいよ
拓光:【目星】1D100<= 25 > 79 ⇒ 失敗
紫苑:【目星】1D100<= 75 > 28 ⇒ 成功
紫苑:【生物学】1D100<= 50 > 23 ⇒ 成功
GM:〈生物学〉に成功すると、蜘蛛は見たこともない新種だと分かる。また〈クトゥルフ神話〉技能が振れます!
紫苑:【クトゥルフ神話】1D100<= 5 > 14 ⇒ 失敗
六華:「く、蜘蛛に…蜘蛛に噛まれたみたいです…あの、見間違いじゃなければ黒谷さんの胸にも蜘蛛のアザ…そ、それに背中から蜘蛛の足のようなものが出ていませんでしたか?!こここ、この噛んできた蜘蛛も何か関連性があったら…わ、わ、私も同じ様に…し…しし死ぬ…?か、考えすぎでしょうか…!?」
紫苑:「えっと…私の言えた話ではないのですが、落ち着いてください。私も逃げてった蜘蛛を見ました。一応、ある程度の生物について学んでいますが、どんな資料でも見たことがないので新種だと思います…現状でなにか症状はありますか?」
六華:「し…新種!?新種ですか!?しょ、症状…?今のところは…あぁ、呼吸がしにくい気がしますゥゥ…し、死にたくない…!」
紫苑:「な、なるほど…その呼吸の苦しさは単純に息があがってるだけなので深呼吸しましょう…。なにも症状がないのであれば何らかの関係があるかもしれないので部屋を見てみますか?もし毒なんかがあったとしても逃げた蜘蛛を捕まえれば血清が作れるかもしれません。」
六華:「な、なるほど…!ハァ…ハァ…少し落ち着いてきました…。ありがとうございます…。あの紫苑さん、もしよかったら私の体に蜘蛛の形の痣があるか確認してもらってもいいでしょうか…。」
紫苑:「あっ、わかりました!ちょっとここではあれなので、あっちで見てみますか。」ごそごそ
GM:呼吸が荒く、両手で自分の肩を抱きガタガタと震える六華を諭すように紫苑は落ち着かせる。そのまま身体を確認してみるも、奏の身体にあったアザのようなものは確認できなかった。
GM:めちゃめちゃセルフ発狂するじゃん
六華:怖いだろあんなん見た後で!!
GM:響の部屋は綺麗に片付いている。棚の上には剣道大会のトロフィーが多く飾ってある。部屋の隅には袋に入った竹刀が立てかけてある。
GM:遺体を見れば、奏は肩掛けの小さなバッグを持っていたようだ。
中身は身分証や学生証など、当たり障りの無いもののように見える。
彼女の持ち物の中からは【小さな鍵】を見つけた。どこの鍵だろうか?
蓮:「奏さんの荷物の中に鍵があったんですけど見たことあります?」
陸奥:「ちょっと、わかりません。けど…。ドアとか扉の鍵ではないように見えますね。」
六華:「ふぅ…。先ほど、黒谷さんが亡くなる前に紫苑さんが中毒症状といっていましたが。部屋に入った時にコーヒーの香りがしましたが、もしかしてコーヒーが原因でしょうか。」そう言いながらキッチンへ向かう
GM:キッチンには高そうなコーヒーミルがあり、カフェさながらに幾つもの種類のコーヒー豆が棚に並んでいる。
六華:「コーヒーを飲んだ形跡はありませんね……。」
GM:カレンダーには、月・水・金曜に青い丸がしてあり「部活 剣道場」、日曜に赤い丸がしてあり「ボランティア 北野天満宮」と書かれている。
また11月1日(日曜日)は花丸がしてあり、「初音」と書かれている。
紫苑:「"初音"って言葉に心当たりはありますか?」
陸奥:「いいえ、存じ上げないお名前ですね。」
GM:ゴミ箱からは殴り書きされた[破れたメモ]を発見できる。
これには「一ノ瀬 二宮 三東 四条 五反田」という単語と共に、五反田の下にだけ住所が書かれている。
紫苑:「このメモなんでしょうか?」
GM:六華はゴシップ雑誌やテレビで目にした辻斬事件の被害者の名前が一ノ瀬、二宮、三東に一致するのに気づくだろう。
六華:「このメモに書かれている名前…これは…!一ノ瀬、二宮、三東は連続辻切事件の被害者の名前と一致します!」
紫苑:「なるほど一応これも持っときましょうか…。」
六華:「そうですね。…九頭龍響さん、ますます怪しいですね…。」
GM:机の上には、いかにも怪しい呪術の本や、蜘蛛の生態、陰陽道についての本が積まれている。どこでも手に入りそうな市販品である。
ラベルがついており、大学図書館で借りたようだ。貸出の日付は11月2日だ。また響と神職の格好をした父母らしき人物が3人で写っている写真がある。仲はとても良さそうだ。
GM:本を調べれば、蜘蛛の生態について「蜘蛛は風雨の当たらず静かな場所を好む」「コーヒーを飲むと酔っ払う」などと書かれている。〈目星〉をどうぞ
六華:【目星】1D100<= 85 > 72 ⇒ 成功
蓮:【目星】1D100<= 75 > 43 ⇒ 成功
紫苑:【目星】1D100<= 75 > 30 ⇒ 成功
拓光:【目星】1D100<= 25 > 16 ⇒ 成功
GM:〈目星〉に成功すると、本棚には明らかに一冊分の本が抜かれた隙間があることに気づく。
陸奥:「…日記が、無いですね。まめにつけてたみたいなんですが…。」
拓光:あと何だっけ?
紫苑:刀なかったっけ
GM:あるある
GM:刀袋を開いてみると、中には一振りの日本刀が入っている。
よほど丁寧に保管され手入れを欠かされなかったのであろうか、古く見えるものの、心を奪われるほど美しい。
握ってみると、まるで刀が生きているかのような不思議な錯覚を覚える。
拓光:【日本刀】1D100<= 85 > 49 ⇒ 成功
蓮:【歴史】1D100<= 80 > 65 ⇒ 成功
GM:〈日本刀〉〈歴史〉〈製作(刀剣)〉に成功すれば、この刀が名刀“鬼切丸國綱”だと分かる。
もしもこの刀が本物の鬼切だとすれば、千年近く前の代物なのだが、そうとは思えない美しさである。
また鬼切は現在、北野天満宮の宝物殿に納められているはずだということも分かる。
GM:あ、鬼切のデータ出すね。ざっくり言うとMP消費して命中率あげられて、HP消費して火力上げられる刀だよ
拓光:…これ命吸われるってこと?
蓮:そう書いてあるね
GM:ガチのアーティファクトだよ
拓光:これさ、薄緑って、もしかしてHPじゃなくてMPとかSAN値とか消費するやつじゃない?
紫苑:そんなもん振り回してる響って…
GM:その読みの正誤を答えることは残念ながらGMゆえにできないけど、なんらかを代償にするのかもしれないね
六華:やばぁ
GM:蓮は身に余る妖刀だと感じ、無言で拓光に手渡す。また、拓光も無言で受け取るのだった。
六華:ビビってコーヒー豆を持ち歩きつつ、死体の写真を撮っておく
GM:小心者なのか豪胆なのかわからんな…w
六華:「あ、あの。ずっと気になっていたのですが、先ほどあった蜘蛛の本で蜘蛛とコーヒーに纏わる事が気になって…。もしかしたら荷物になってしまうかもしれませんが、お守り代わりにこのコーヒー豆を持ち歩いても良いでしょうか…、すいません。本当に不安で…。」と死体をチラリと見ながら顔がまた青くなっていく
紫苑:「確かに…なにかに使えるかもしれないし拝借しますか…。」動転してるし精神安定にもいいかも…?
六華:「あ、ありがとうございます…!じゃあ、あとここですることは、あー…死体の写真も…一応撮らせていただきますか。」
紫苑:撮るの!?
拓光:見た人発狂するんじゃね?
GM:少なくとも新聞社に持ち込んだら一種のテロだな
六華:持ち込まないし!!
GM:六華は蒼白になった顔でおずおずと死体に近づき写真を撮り、そのままキッチンや本、カレンダー、部屋全体の写真も撮っていく。
六華が写真を撮影している間、拓光は奏の遺体に布団を掛け、手を合わせる。それを見た他の面々も順に弔い、他の響の自宅を後にするのだった。
響の家の探索を終え、外に出ると、六華が目眩を起こす。
その場に座り込んで壁などに手をつくほどの激しいものだ。動悸が激しくなり、もう冬近いというのに全身から脂汗が噴き出す。
キーンという耳鳴りがして、それはだんだん強くなっていく。体の感覚を失い、意識が朦朧としてくる。
やがて夢の中のような感覚に包まれる。
~幻視・壱~
闇の中に、旧く、長い石段がある。
その脇には赤と紫の鮮やかな花が咲き乱れ、朱色の灯籠が頂上まで悠然と列を成す。
頭上から色鮮やかに紅葉したもみじがひらひらと風に舞い散る。
石段の頂からは巨大な石鳥居がこちらを見下ろすかのように建っている。
そしてその遥か上空に浮かぶ紅い下弦の月までもがあなたを睥睨する。
山から吹き降ろす風が飃々と枝葉を震わせ、眼前にある煌々と燃える松明の焔が揺らめく。
六華:ヤダーーーー!!
GM:ではそのまま成功率90%でCON対抗判定だ。…六華のCON高っけえな
六華:身体は丈夫なんで!記者だからね!
六華:【CON対抗】1D100<= 90 > 5 ⇒ 決定的成功!
GM:ちっ。じゃあそれ以上の症状はないよ。眩暈や頭痛もほどなく治る
六華:「ぅ…。」
蓮:「轟さん?どうしました…?」
六華:「急に眩暈がしたと思ったら…。」と見えたものを話す
GM:次第に六華の気分の悪さは薄れていき、自分の足で立てるようにはなる。しかし手の噛まれた箇所に蜘蛛のような痣がうっすらと浮かび上がるのだった。
六華:【アイデア】1D100<= 50 > 14 ⇒ 成功
GM:六華は奏と同じ末路を辿るのではないか、と、ただ暗い結末を想起してしまう。余計なことに気付いてしまった六華は、蜘蛛への恐怖心を募らせる。SANチェックだ。
六華:【SAN値チェック】1D100<= 74 > 40 ⇒ 成功
六華:「ひっ!ゆ、指に…く、蜘蛛の痣が…!こ、これ…!!これって…亡くなった黒谷奏さんと同じ痣ですよね…!?ぁぁ、うぅ…お守りのコーヒー豆ェェ…にがぁっ…。」
六華は指を皆に見えるように突き出しコーヒー豆をガリガリと嚙み始める。誰がどう見ても奇行には違いないが、それを咎める者も、どうにかする説得力を持つ者も今はいないのだった。
紫苑:「そ!?そのまま!?」
拓光:「…缶コーヒーでも買ってきたらどうだ…?」
六華:「うぅ…ぅぅ…。」と袋からコーヒー豆を取り出し舌の上で転がしている
蓮:絵面が面白すぎる
GM:なんでセルフ発狂しているのか
陸奥:「…まだまだ調べたい場所はあるのですが、改めて次の日に集まりませんか。夜も更けて参りましたし…。」
六華:「わ、わかりました…。私は缶コーヒーを買って一度帰宅しようと思います…。」
紫苑:「また明るくなってから改めますか…。」
陸奥:「奏さんのご遺体は、……今は捨て置きましょう。こんな事件と死に様をお話するわけにも行きませんし…。」
陸奥:「また明日、10時には喫茶店でお待ちしています。」
六華:「了解しました…、それではまた明日…。」
拓光:「わかりました。」
紫苑:「みなさんおやすみなさい…!ではまた明日…!」
蓮:「じゃあまた明日。」すたすた
紫苑:「あっ蓮さんちょっと待ってください!今日は私の気が動転したとき、ありがとうございました。とても助かりました。お礼が遅くなってごめんなさい。」
蓮:「いえいえ、じゃあまた。」
紫苑:「(ちょっと色々ありすぎて頭ぐちゃぐちゃだし寝れるかわかんないからお酒でも買おうかな…六華さん大丈夫かな…)」
GM:拓光は煙草を買うためにコンビニに足を進めた。なお、この帰りのコンビニで缶コーヒーを求めふらふらと彷徨う者とヤニカスが思ったより早い再会をすることになるのだった。
紫苑:たぶん私も酒買ってるよ
蓮:蓮だけぼっちじゃーん
六華:コーヒー、ブラックのほうがいい?
拓光:そもそも経口摂取って意味あるのか?
GM:気休めぇ…ですかね…。はい次回、探索2日目!!
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