幕間20 北広島市は広島県には存在しない
幕間20
広島ダンジョンから脱出した後、レイナの力を借りて宮島に着ていた。
そこで───
「鹿可愛いね、影狼。」
『ワン♡』
「やっぱり、そう思うよね!」
『いや、母上。アレは美味しそうという意味の肯定かと………』
という物騒な会話をしていたり………
「き、綺麗な島………」
『ギャウン!』
「い、いや、此処を巣にしちゃ、だ、駄目だよ!?」
無邪気に恐ろしい事を考えるドラゴンを止める為に奔走するハメになったり………
「良い社だな………」
「………だな。異世界に行った後だと、此処の神秘性をヒシヒシと肌で感じるぜ。」
厳島神社を前にしてそんな感想を述べたり………
────思い思いに楽しんでいた。
「水族館行きたかったな………」
「流石にモンスター達を連れては行けねぇからな………」
と、まぁ、楽しめない場所も一つだけ在ったが………
☆☆☆☆☆
「美味しいな、この広島焼き!」
「広島風お好み焼きだ!間違えるな、ぶち殺すぞ!!」
「何でキレるんだよ!?」
宮島観光が終わった後、広島に居るレイナの分身(娘)の家に行き、広島のゴチソウを振る舞われていた。
「このお好み焼き、本当に美味しいですね♪」
「し、下の麺が食べにくいけど、そ、それがき、気にならないくらいに美味しい♪」
まぁ、それ食べにくいよな………
俺は此方のお好み焼きの方が好きだけど、気持ちは
『ワン♪』
『ええ、このソースも甘くて良いですね♪』
『ギャウン♪』
オタフクソース良いよな、ソースの中で一番好きだよ俺も。
しかし、コイツ等がお好み焼きを食べても大丈夫なのだろうか?
まぁ、よくよく考えたら俺の新宿ダンジョンの奴等も第14層で色んな料理食べてるし、大丈夫か!
☆☆☆☆☆
レイナside
────食事が終わった後、帰るのはゆっくり休んだ後にすると決め、レイナの娘の家と泊まる事になった。
そして、女子達(モンスター達は進の所)が泊まる部屋にて………
「う〜ん、ベッドで寝れるって最高!」
「ほ、ホテルみたいに、す、凄い部屋!」
「だろう?まぁ、似た様な感じの目的で建てたからな………」
セーフハウスというか、秘密基地というか、ラブホテルというか………
まぁ、隠れて色々としたり癒されたりする為に娘に建てさせた物だ。
金は無駄に有るからな、本当………
「───ふぅ、嫌だなぁ。」
「え、何がです?」
「───いや、これからやらなきゃいけない事がね。」
「や、やらなきゃいけない、こ、事ですか?」
「うん、やらなきゃいけない事。君達が知らなきゃいけない事だ。あの娘達に似てる君達ならね………」
はぁ、こういうの初めてやるから不安なんだよなぁ………
後で進に色々と慰めてもらわないと………
「───じゃ、話そうか。これからする話は遠い昔の話だ。今往復が可能になってる異世界にて死んだ、君達のお祖父さんの双子姉妹のね。」
続く
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