第82話 一方、その頃の以下略②
第82話
一寸先は闇────
それを体現したかの様な世界が、私の眼の前に広がっていた。
ああ、嫌だなぁ………
この光景を見ると、どうしようもなく思い出してしまう。
自分が何者なのかを、自分が何者から産まれたのかを………
────どうしようもなく、思い知らされる。
(怨恨悪死陰虐亡嘲嗤怨恨悪死陰虐亡嘲嗤怨恨悪死陰虐亡嘲嗤怨恨悪死陰虐亡嘲嗤怨恨悪死陰虐亡嘲嗤怨恨悪死陰虐亡嘲嗤怨恨悪死陰虐亡嘲嗤怨恨悪死陰虐亡嘲嗤怨恨悪死陰虐亡嘲嗤怨恨悪死陰虐亡嘲嗤怨恨悪死陰虐亡嘲嗤怨恨悪死陰虐亡嘲嗤怨恨悪死陰虐亡嘲嗤怨恨悪死陰虐亡嘲嗤怨恨悪死陰虐亡嘲嗤怨恨悪死陰虐亡嘲嗤怨恨悪死陰虐亡嘲嗤怨恨悪死陰虐亡嘲嗤怨恨悪死陰虐亡嘲嗤怨恨悪死陰虐亡嘲嗤怨恨悪死陰虐亡嘲嗤怨恨悪死陰虐亡嘲嗤怨恨悪死陰虐亡嘲嗤怨恨悪死陰虐亡嘲嗤怨恨悪死陰虐亡嘲嗤怨恨悪死陰虐亡嘲嗤怨恨悪死陰虐亡嘲嗤怨恨悪死陰虐亡嘲嗤怨恨悪死陰虐亡嘲嗤怨恨悪死陰虐亡嘲嗤怨恨悪死陰虐亡嘲嗤怨恨悪死陰虐亡嘲嗤怨恨悪死陰虐亡嘲嗤怨恨悪死陰虐亡嘲嗤怨恨悪死陰虐亡嘲嗤怨恨悪死陰虐亡嘲嗤怨恨悪死陰虐亡嘲嗤怨恨悪死陰虐亡嘲嗤怨恨悪死陰虐亡嘲嗤怨恨悪死陰虐亡嘲嗤怨恨悪死陰虐亡嘲嗤怨恨悪死陰虐亡嘲嗤怨恨悪死陰虐亡嘲嗤怨恨悪死陰虐亡嘲嗤怨恨悪死陰虐亡嘲嗤怨恨悪死陰虐亡嘲嗤怨恨悪死陰虐亡嘲嗤怨恨悪死陰虐亡嘲嗤怨恨悪死陰虐亡嘲嗤怨恨悪死陰虐亡嘲嗤怨恨悪死陰虐亡嘲嗤怨恨悪死陰虐亡嘲嗤怨恨悪死陰虐亡嘲嗤怨恨悪死陰虐亡嘲嗤怨恨悪死陰虐亡嘲嗤怨恨悪死陰虐亡嘲嗤怨恨悪死陰虐亡嘲嗤怨恨悪死陰虐亡嘲嗤怨恨悪死陰虐亡嘲嗤怨恨悪死陰虐亡嘲嗤怨恨悪死陰虐亡嘲嗤怨恨悪死陰虐亡嘲嗤怨恨悪死陰虐亡嘲嗤怨恨悪死陰虐亡嘲嗤怨恨悪死陰虐亡嘲嗤怨恨悪死陰虐亡嘲嗤怨恨悪死陰虐亡嘲嗤怨恨悪死陰虐亡嘲嗤怨恨悪死陰虐亡嘲嗤怨恨悪死陰虐亡嘲嗤怨恨悪死陰虐亡嘲嗤怨恨悪死陰虐亡嘲嗤怨恨悪死陰虐亡嘲嗤怨恨悪死陰虐亡嘲嗤怨恨悪死陰虐亡嘲嗤怨恨悪)
「な、何だ、この声は!?」
「あ、頭がわ、割れる!?」
「貴様、一体、何をした!?」
ああ、やっぱり聞こえるんだね。
────まぁ、当然か。
お前等は罪人なのだから………
『この声は恨みの怨嗟、お前達が罰せられる事を願う嘆願書みたいな物さ。』
君達に殺された者達とも言う。
しかし、コレは………
「恨みの怨嗟だと!?」
『君達、何人殺してきたんだい?中には擁護しようのないクズも居るけど、殆どが罪の無い命ばかりじゃないか。』
「罪の無い者?我々が殺してきた者達は、全て滅せられるべき罪を背負って者達だ!殺されて当然の奴を殺して、何が悪い!!」
お〜お〜、コレは酷い。
この期に及んで罪の正当化か………
見苦しいにも程があるねぇ………
『そんな言葉が、この断罪劇で通用すると思ってるのか?此処は悪意の坩堝、罪過の終着点だ。此処に閉じ込められた時点で、君達に反論の余地は無い。』
「戯言を!我々の何処が悪意に満ちていると言うのだ!!」
「薄汚いモンスターが、正義を語るな!」
「どうせ、我々を殺したいが故の詭弁なんだろう?」
殺したい、か………
────そんなの決まってるじゃないか!!
『ああ、殺したくてしょうがないさ!私が産まれたのも、君達みたいなクズのせいだからね!』
原典の
彼女は何故人を襲ったのだろうか?
それは、人の悪意に晒されたからだ。
彼女が自殺した理由は私にも
だが、彼女は死んだ後に死を侮辱された。
何も知らない人達に侮辱され、死後の尊厳さえも奪われた。
『私は人間と書いて、
────悪意は循環する者だ。
悪意が恨みを作り、その恨みが悪意を生み出し、また恨みを作る。
そうやって、少しずつ大きくなっていき、私を産み出した。
『私は人間という名の怪物、人の悪性の象徴さ!』
この世に生きる最も悪意に満ちた生物から産まれた存在なんだよ、私は!
悪意によって殺された私が、人間になるなんて、皮肉な話過ぎて嗤えるだろう?
「煩い、〘
ふっ、無駄だよ。
「なっ、魔法が使えない!?」
『残念だったね、此処は陰と闇の世界。光なんて物は存在しない。』
────強すぎる光は陰や闇を産む。
どれだけ強く美しい光だとしても、その影を継ぐ者が現れてしまう様に─────
そして、この世界はそうして産まれた影と闇でしか構成されていない。
光が介入する余地など、微塵も無いのだ。
『そろそろ、裁きの時か。』
「ぐっ、何だ、コレは!?」
「あ、頭の中に映像が勝手に入ってくる!?」
「や、止めてくれ!!こ、コレは………」
何故?
その映像に見覚えはある筈だろう?
何故なら────
『今見てるのは君達が犯してきた罪の光景だよ。』
「何!?」
『そして、今から同じ体験をして貰うね♪』
「そ、そんな………」
『君達だって人にやったんだ。同じ事をされる覚悟くらいあるよね!』
「や、止め────」
『聞く耳を持たない君達に、私が耳を傾けると思うかい?』
ふふ、絶望してるね。
でも、コレは自業自得、因果応報という奴だよ?
ゆっくり、味わって行くと良いさ。
なる早で、100万年くらいにしといてあげるからさ!
『さぁ、〚
────ご賞味ください、恨みの味を。
「誰か、助け────」
「い、嫌だ。もう、ゆ、許し────」
「こ、この、化けも────」
私が化け物?
ふふ、可笑しな事を言う………
「人の心を失った君達も、私と同じ存在だろうに………」
何を今更、人ぶっているんですか?
続く
オマケ
花見月 カレン(人間)の権能
〚
彼女の権能によって顕現する悪意に満ちた存在だけを閉じ込める世界。
この世界のルールは3つ………
①悪意に満ちた存在を閉じ込め、彼等の罪を強引に聞かせ続ける
②光の存在を決して許さない
③改心するまで罪を追体験させ続ける(閉じ込められてしまった時点でほぼ無理難題)
という物である。
コレは人間の悪意から産まれた存在という概念が形作った世界であり、其処にダンジョンの断罪人としての役目も付け加えた事で多少は緩くなった物である。
彼女は人間であって、人ではないので、デメリットは本来は存在しないのだが、彼女はこの権能を使った後に────
彼女は………彼女達は死ぬまで、死んでも悪人達を許さない。
────その罪を自覚し、反省するまで永遠に。
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