幕間18 かつての記憶 もう1人の幼馴染?

幕間18


魔王レイナside


俺は万桜まお 玲奈レイナ


前世では異世界にて、魔王レイナとして暴れまわっていた女だ。


「バブ………」


まさか、本当に転生できるとはな………


に頑張ってみるものだ。


俺はあの世界で諦めを押し付ける存在だったが、諦めないのも良い事だな、勇者!


「バブバブバブ!」


それに、この気配は間違いなく………


「バブバ!」


勇者だ!シンが近くに居るぞ、コレ!!


目茶苦茶弱々しい気配だけど、近くに居るんだ!!


この弱々しさは………


「バブバブバ!!」


俺と同じ赤ちゃんか………


もしかして、死んだのか?


俺と同じ転生か、それとも………


────奴が異世界に召喚される前の時間軸に俺が召喚されたとか!?


もし、そうなら………


────本当にシンと幼馴染になれる!!


☆☆☆☆☆


「そうおもっていたじきが、おれにもあったぜ………」


やっと肉の動かし方になれたと思ったら、奴が幼稚園で俺が保育園って何なんだよ!!


肉の強度が柔いせいで、無茶も出来ないし、アイツとは一緒に居られないし、最悪だ!!


しかも、一番質が悪いのが………


「だれだよ、あいつ………」


家は近くにある、なので一緒に遊ぼうとする事は出来た。


なのに、なのに………


「────なんで、もうどろぼうねこのどくがにかかってるんだ、しん!!」


アイツの隣には、俺の知らない女が立っていた。


ベッタリとくっつき、まるで自分の物だと宣言するかの様に振る舞うメス猫が居たのだ。


許せない………


「かんぜんにちからをつかえるようになったら、ぜったいにころす!!」


────心の底で、俺はそう誓った。


☆☆☆☆☆


小学生になった、今回はシンと一緒だ。


────余計な幼馴染(偽)まで着いてきていたが。


「ね、ねぇ、わ「シーくん♪」はぁ!?」


そして、何度も俺がシンに話しかけようとした瞬間に邪魔してくるのだ。


何度も、未来を見ているかの様な初動狩りを決めて妨害してくるのだ。


なので、俺がシンに話しかけようとした事すら本人には気が付かれなかった。


しかも、あのメス猫!!!!!!


「────ふっ。」


笑いやがったぞ、このクソガキィ!!!


絶対に殺してやる、ちゃんと俺の力が使える様になったら、全力の〚世界改変ワールド・エンド〛でぶっ殺してやる!!


それまでは、仮初の恋愛ごっこ(笑)を楽しんでるが良いわ!


それに………


「うんうん、シンの生命力はこの時から美味しいな………」


ふふ、俺にはこっそりとだが、コイツを楽しむ事が出来るからな、幼馴染(偽)のお前と違って。


お前とは違って!!


「今の内に溜めとかないとな………」


後々に役に立つようにしないと………


☆☆☆☆☆


「と、こんな感じをお前が異世界転移するまで繰り返してたな。」

「えっ、キモいです。」

「酷いなぁ、おい。この純愛劇の何処がキモいんだ?」

「全てにおいて、ですかね?」


全く、相変わらず辛辣だなぁ、シン………


「ほら、この小学校の卒アル見てみろよ。お前が映ってる写真には全部俺が映ってるだろう?」

「────確かに後ろに居ますね、どの写真にも。」

「だろう?それに、中学校の卒アルもそうだぞ。」

「えぇ………」


ちなみに、俺の真似をするかの様に映っていた幼馴染(偽)の方は全部黒く塗りつぶしてやった。


お前の顔なんか、会わなきゃいけない時以外には見たくねぇんだよ、メス猫め………


「1つ言っていいですか?」

「うん?何を言いたいんだ?」

「────これ、軽くホラーでしかないんですけど?」

「はは、ラブコメの間違いだろう?」


俺とお前のLOVE×STORY………


────これからも永遠に続く物語さ。


続く


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