第58話 第6階層 浮遊空域回廊と煙羅煙羅

第58話 


鏡side


「海、割れましたね………」


:何か巨大ロボが悟◯みたいな事して、花ちゃんがピ◯コロさんみたいな事したら、海が綺麗に割れたの草

:花ちゃんはモーセだった!?

:何か此処に居る奴等、無駄に派手なの草

:これ、毎回やってるのかな………

:ギミック凝ってんなぁ………

:絶対、良い趣味してる奴が設定とかしてるよね………


確かにそんな感じがしますよね………


まぁ、もう攻略しましたし、次に行くとしましょうか。


「さて、第6階層に行きましょうか。面白い階層だと聞いているので、楽しみですね。」


☆☆☆☆☆


「な、何ですか、コレ………」


第6階層に着いた瞬間、私達は


そして、


「底が見えませんね………」

「わ、私高い所無理なんだけど!?」

「そういう問題、コレ?」

「わ〜い、プカプカです♪」


第6階層は空だった。


というか、空としか言えない場所だった。


周囲には雲しか見えず、下の方には陸地が全く見えない。


そんな場所に、私達は浮いている状態で居るのだ。


訳が理解わからないにも程があるでしょ………


『ヒャッハー!獲物発見だぜ!!』


何か来ましたね………


「確か、アレはサンダーバードでしたか?」


大きいし、電気でパチパチしてますね………


「あっ、サンダーバード!そういえば、浦島さんが唐揚げにすると美味しいって言ってましたね!なら、〘水魔砲アクア・バレット〙!!」

「えぇ………」


月ちゃん、本当に浦島さんに染まり過ぎじゃありません?


確かに食べてみたいですけども………


:倒す理由【食べたいから】

:鳥はやっぱり唐揚げよね!

:チキンカツだろ!!

:ファミチキ食べたい

:誰だ今の!?


私はななチキ派ですね………


後、鴨肉も好きですよ。


『はは、そんなノロマな攻撃なんざ当たらんわ!』

「は、速い!なら、〘水魔機関銃アクア・ガトリング〙!!」

『ふふ、鈍い鈍い!!目を瞑ってても簡単に避けられるわ!!』

「く、悔しい!!当たらないよぉ!!」

『ひゃひゃっ!!そうだ、悔しがるが良いわ、小娘!!「〘聖域結界魔法サンクチュアリ〙。」チキン!?』


あっ、水の結界魔法にぶつかって、派手に嘴が砕けましたね………


まぁ、調子に乗って目を瞑ったりしたあの鳥の自業自得ですね………


「ふぅ、捕まえて解体しよう。」


:あっ、水ちゃんも食べたかったのね………

:涎がちょっと垂れてますね………

:何処からナイフとフォーク取り出したんだろうね、この子?

:何なら目が焼き鳥になってるぞ、この子!?

:意外な一面やね………


全く、食い意地張り過ぎですよ………


しかし、この感じだと素早い動きのモンスターが多そうですね………


はぁ、少し面倒になりそうで、今から憂鬱ですね………


『ま、まだ負けてないぞ!!』


あっ、まだ生きてたんですね、焼き鳥さん。


さっさと倒されて、唐揚げでもチキンナゲットにでもなってくれません?


『喰らえ、雷撃息吹サンダー・ブレス

「ふっ、無駄。〘反射結界カウンター・シールド〙!」

『チキンカッツ!?』


酷い断末魔ですね………


というか、自分の攻撃で死なないでくださいよ………


サンダーバードがサンダーで殺られるとか、バカ過ぎじゃないですか?


☆☆☆☆☆


「居ませんね、ボスモンスター………」

「居ないなぁ………」

「居ないとか?」

「迷子なんじゃない?」


流石にそんなアホみたいなボスは…………


────居そうだから困る。


正直、今までの中でマトモなの、最初の二匹だけでしたし………


:さっきから、唯の空の旅だよね

:速さに慣れたせいで、もう簡単にサンダーバードが焼き鳥化してるもんね

:毎回結界にぶつかって嘴壊されてるのはもう鳥頭過ぎて、草はえるわ………

:ダチョウと良い勝負なのでは?

:ダチョウを馬鹿にするなよ?ダチョウはもっと馬鹿なんだからな!

:お前がダチョウを一番馬鹿にしてる定期


そういえば、昔ダチョウをやたらと馬鹿にする動画があったらしいですね………


見た事は全く無いですけど………


『はぁはぁ、やっと見つけたぞ!』


ああ、やっとサンダーバード以外のモンスターが現れてくれましたね………


しかし、何かモクモクしてますね………


スモ◯カー中将さんなのでしょうか?


「〘捕縛ロック!〙」

『はぁ!?何だ、コレは!?』


ああ、水ちゃんがボスモンスターが見つからないイライラで、一撃必殺に走りましたね。


直ぐに結界でモンスターを閉じ込めちゃってるじゃないですか………


「さっさと消えろ、〘消滅ブレイク〙。」

『ちょっ、まっ、ピギュ!?』


:えぐっ!?

:結界で捕まえて押し潰す事で消滅させるとか人心無?

:瞬殺されたせいで、話しかけただけのモンスターになってるの草

:多分、あのモンスター強かったんだろうけどね………

:まぁ、相性が悪かったという事で………


「………ほら、早くボスモンスターを探しましょうか。」


しかし、本当に何処に居るのでしょうか?


☆☆☆☆☆


進&モンスターズside


「瞬殺されたな、煙羅煙羅………」

『されちゃったね………』


アイツ、方向音痴過ぎて、疲れ果てるのは無いだろ………


俺が初めて此処に来た時もそうじゃなかったか、アイツ?


『あの弱点が無きゃ、めっちゃ強いんだけどね、アイツ………』

『正直、あの煙の身体は厄介だからね。伊達に第6階層のボスじゃないよ。』

『本当に勿体無いのう、煙羅煙羅………』


流石の結果に、マトモな反応を返す変態共とケルピー。


何でお前も着いてきてるんだよ、乾燥して弱っても知らないからな?


「第7階層は面倒だぞ?」


煙羅煙羅みたいに楽に倒せる相手じゃねぇぞ?


いや、まぁ、煙羅煙羅がチョロ過ぎただけなんだけどね………


続く

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