異世界に召喚され帰還した元勇者、帰還したら50年も経ってて浦島った上に現実世界もファンタジーに侵食されてた件〜しかも、いつの間にかダンジョンの番人扱いまでされてるオマケ付き〜
第54話 第4階層 殆どコイツが主役 前編
第54話 第4階層 殆どコイツが主役 前編
第54話
「幸せそうに寝てますね、この痴女………」
:良い笑顔だね………
:尊死するサキュバスとか初めて見た………
:何故だろう、この状態だとエッチに見えない………
:確かに、清楚な気がする………
何かしら、画面越しにでも伝わる洗脳能力とかを使ってるだけな気もしますが………
まぁ、勝ちは勝ちでしょう………
────何故か、色々と月ちゃんを除いてダメージを負うだけの不公平な戦い?でしたけど。
『サキュバスクイーン様!またこんな所で寝て!』
『全く、しょうがないですね………』
あら、モンスター達が出てきましたね。
この痴女をロリっぽくした感じの子達ですが、部下でしょうか?
『あっ、貴方達が浦島さんが言っていた娘達ですね!どうぞ、次へお進み下さい♪』
『ですが、気を付けて下さいね。今は色々な事があって事情が変わりましたが、第4階層は女性にとって厳しい場所ですので。』
と、彼女達は私達にそう告げる。
そして、サキュバスクイーンを連れて何処かへ去っていった。
「何だったんでしょうね、本当………」
次の階層では、もっと大人しいのが出てきて欲しい物です。
☆☆☆☆☆
「此処は牢獄なのでしょうか?」
「刑務所なんじゃない?」
「監獄だと思う………」
「インペルダ◯ンですね!!」
第4階層は牢屋が沢山ある地下室みたいな感じの場所だった。
しかも、ごく最近まで使用されていた痕跡もある。
一体、何を収容していたのだろうか?
:言ってる事、全員ほぼ同じで草
:月ちゃん、そのネタが通じるのは爺さん婆さん世代なのよ………
:国民的漫画&アニメなんだから、どの世代にも伝わる定期
:しかし、不気味な場所だなぁ………
「確かに、底知れない気味の悪さは在りますね………」
「こういうコンセプトのお化け屋敷とか在りそうだよね。」
「在るよ。今度、皆で行く?」
「えっ、私お化け苦手だから嫌!」
:緊張感無くて草
:ホラー配信とかも見てみたいな………
:ダンジョン配信者じゃなくてゲーム配信者にジョブチェンジか………
:それは“アリ”だ。
まぁ、たまにはそういう配信も有りかもしれませんね………
今度、社長に進言してみましょうか………
『おや、これはまた可愛い客人だ。』
はぁ、またこのパターンですか?
どうせ、またこの層のボスモンスターが話しかけてきたのでしょう?
「────貴方がこの第4階層のボスモンスターなのかい?」
『いや、普通に違うとも。私は見ての通り、囚われの一般モンスターさ。』
いえ、モンスターは普通に一般ではないと思いますよ?
ていうか、このモンスター………
「何で鎖でぐるぐる巻きなんですか?」
『私の趣味だ、良いだろう?それ以外に理由は要るのかい?』
「────ええ、まぁ、そうですね。」
面倒ですね、はい。
何で濃いのが続くのでしょうか?
胃もたれしてきましたよ、マジで………
:また変なの出てきたな………
:ていうか、何で牢屋に馬みたいなのが居るんだ?
:角があるから、ユニコーンだろ?
:でも、コイツの角2つあるぞ?
確か2つ角がある馬のモンスターは………
『おっと、自己紹介を忘れていたよ。私はバイコーン。しがない性癖のデパートさ。』
何て返せば良いのでしょう、コレ?
────というか、もう話したくない。
末端でコレなら、ボスモンスターはもっと濃い奴でしょう?
今の時点で胃がキリキリし始めたのに、私の胃はどうなるのでしょうか………
『………成る程、君達は外の世界からやって来た配信者という娘達だね。私達を超える為に挑んできた素晴らしき存在だ。』
褒めているのでしょうが、酷い光景のせいで言葉が頭に入ってきませんね………
『なら、私も何かとしなくっちゃならないですね………何もしないとなると、格好悪くてあの世にも行けません…………』
「いや、別に何もやらなくても構わないのですが………」
『諸君、私は女が好きだ。』
「無視!?」
『諸君、私は女が好きだ。諸君、私は女が大好きだ。女の赤ちゃんが好きだ。幼女が好きだ。童女が好きだ。少女が好きだ。同い年の女が好きだ。年上の女が好きだ。老婆が好きだ。貧困な胸の女が好きだ。豊満な胸の女が好きだ。清楚な女が好きだ。ビッチな女が好きだ。髪がロングな女が好きだ。髪がショートな女が好きだ。幼馴染な女が好きだ。同級生な女が好きだ。後輩な女が好きだ。先輩な女が好きだ。妹な女が好きだ。姉な女が好きだ。従姉妹な女が好きだ。叔母な女が好きだ。母な女が好きだ。祖母な女が好きだ。元気に満ちた女が好きだ。曇りに曇っている女が好きだ。希望に満ちた女が好きだ。絶望に染まった女が好きだ。ツンデレな女が好きだ。ヤンデレな女が好きだ。クーデレな女が好きだ。メンヘラな女が好きだ。寝取られる女が好きだ。寝取る女が好きだ。寝取らせをされる女が好きだ。純愛をする女が好きだ。欲に塗れた女が好きだ。凌辱される女が好きだ。催眠される女が好きだ。常識改変を食らう女が好きだ。WSSを食らう女が好きだ。光堕ちする女が好きだ。闇堕ちする女が好きだ。ドSな女が好きだ。ドMな女が好きだ。他にも色々に好きなタイプの女が私には居る。だが、これを聞いている者は絶対に忘れるな?大いなる性癖を抱いた時、全ての存在は私になれるという事を!!』
────私達は何を聞かされているのでしょうか?
理解不能、コレ以外で今の状況を表す言葉を私は知りません………
いや、マジで理解不能です。
この駄馬は何を言っているのでしょうか?
『因みに、私が一番好きな性癖は近親相姦だという事を伝えておこう。』
私の耳にゴミみたいな言葉を垂れ流そうとしないで下さい、ぶち殺しますよ?
続く
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