異世界に召喚され帰還した元勇者、帰還したら50年も経ってて浦島った上に現実世界もファンタジーに侵食されてた件〜しかも、いつの間にかダンジョンの番人扱いまでされてるオマケ付き〜
第53話 第3階層 Hなのは駄目!死刑!!
第53話 第3階層 Hなのは駄目!死刑!!
第53話
鏡side
:月ちゃん、めっちゃ強くなったね………
:守られるだけだったあの時の月ちゃんは遥か彼方の向こうへ行っちゃったんだ………
:というか、それよりも………
:────勝ち方、エグくない?
言いたい事は
何か浦島さんに鍛えて貰ってから、戦い方がエグい方向に行っちゃった気がするんですよね………
あの水から氷へのコンボをキメた時の顔、私達を鍛えてた時の浦島さんとそっくりでしたし………
────最早、親子みたいな似っぷりはですよ、あの顔。
「さて、次は第3階層ですね。何故か、色んな意味で1番か2番位に気を付けなきゃいけない層らしいですけど………」
浦島さん、何故か物凄く嫌そうな顔をしながら伝えてきましたけど、一体何が居るのでしょうか?
☆☆☆☆☆
「古びた協会です、か………」
「何か悪魔とかが出そうじゃない?」
「シスターの幽霊とかも居そう。」
「私、お化け苦手なんですよね………」
:ヨーロッパ辺りに在りそうな感じの場所だね
:此処もマジでダンジョンなのか疑わしくなるな………
:お化け嫌いって、月ちゃん………
:人間って妖怪や怪異、お化けの類なんだよなぁ………
まぁ、天然で言ってるのでしょうね、月ちゃんは………
しかし、こんな雰囲気だと、確かにヤバい奴が潜んでいそうでしょうが………
『は〜い、君達がシーンが言っていたお嬢ちゃん達ね?』
このパターン、3回目ですよ?
どうせ、この階層のボスモンスターさんですよね?
はぁ、2度ある事は3度あるとはこの事なのですね………
今回はどんな────は!?
『私はこの第3階層………マリア修道院のボスであるサキュバスクイーン・お清楚Vr.よ!』
眼の前に居たのは、悪魔の様な羽と尻尾を生やした凶悪な胸を持、じゃなくて修道服を着た女性だった。
しかし………
「うわぁ………」
「コレ、大丈夫?」
「え?何処がですか?」
:清楚とは?
:あの格好は矛盾してるでしょ………
:その胸でシスターは無理でしょ、巫山戯てんのか?
:サキュバスにとっての清楚だから………
「皆さん、落ち着いて下さい。さて、サキュバスクイーンさんでしたっけ?」
『ええ、シーンの奥さん!兼伴侶!!兼新妻!!!兼肉便器!!!!のサキュバスクイーンよ♡』
「はい?───いや、呑まれるな私!」
危うく、意識が飛びかけました………
おそらく、シーンとは浦島さんの事なんでしょうが、絶対に妄言の類でしょう。
それに、まだ聞きたい事を聞いていない!!
「そのハイレグレオタードの何処が清楚なんですか!?」
:うん、ナイスツッコミだぞ、鏡ちゃん!
:エッッッド!!
:江戸(えど) [1]は、東京の旧称であり、1603年から1867年まで江戸幕府が置かれていた都市である。現在の東京都区部に位置し、その前身及び原型に当たる。
:こんな所で江戸の解説なんか聞きとうなかった………
『はい?私は外の世界の情報を頑張って得て、コレがシスターの清楚な格好だと知ったのに?清楚な格好とは、私達サキュバスにとって覚悟の入る物、それを馬鹿にしてるって事?』
ああ、駄目ですね………
コレ、話を聞かない所か、話が通じないタイプですね………
『許さない、女に私の能力は効かないけど、八つ裂きにする位なら簡単なんだから!!かかってきなさい、まだ膜すら破れてない処女共が!!!』
なっ、こ、このモンスター………
:わぁ………
:酷い流れ弾で草
:ユニコーンは喜んでそうで草
:掲示板だともう歓喜の声上げてるぞ………
「「「殺す!!」」」
「えっ、何で皆急に怒ってるの?」
『良い度胸ね、生娘共!これから貴方達が挑むのは無限の性癖、性豪の極致!!さぁ、恐れずしてかかってきなさい!!!』
意味が
無限の性癖、性豪の極致って何なんですか!?
いえ、知りたくありませんね。
────絶対にロクな物ではありませんでしょうし
「えっ、本当に皆何で?」
:月ちゃんだけ着いて行けてないな………
:本気で困惑してるっぽいぞ?
:ピュアだな、月ちゃん………
:処女だとバラされても怒ってないのは色んな意味で凄いな………
『はっ、私の前でピュアぶるとは滑稽ね!確か、シーンに助けられた月と言ったかしら?絶対に貴方の性癖を────』
「しまった、月ちゃん避けて!!」
「はい?」
あのクソアマを月ちゃんに近付けては………
『───はい?』
────あれ?
何か、サキュバスクイーンが困惑して………
『ピュ、ピュア過ぎる………何て真っ白さなの!?真っ白過ぎて、穢す事すら出来なさそうな位の真っ白キャンパスじゃない!!??』
「え?え??な、何を言ってるんですか!!??」
『それに、この女からする匂いはまさか、シーンの………』
「えっ、私何か臭います!?」
『────喜びなさい、月。サキュバスクイーンは貴方のピュアさによって倒された。』
「ええ!!??」
何か良い笑顔で倒されましたね………
訳が
何だったんでしょう、コイツ?
☆☆☆☆☆
進&人間side
『酷かったね、やっぱり………』
「まぁ、頑張った方じゃねぇか?」
しかし、人の性癖とかやましい考えを見抜く魔眼を使ったせいで、アイツが逆にやられてるのは草はえるな………
それにしても、月ちゃんはアイツを倒せる程にピュアだったのか………
そんな存在が居るとはな………
『次はあのヤリチンビッチだけど、今度こそ危ないんじゃない?』
「大丈夫だと………信じたい。」
────大丈夫だよな?
信じてるぞ、インキュバスキング!!
続く
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