異世界に召喚され帰還した元勇者、帰還したら50年も経ってて浦島った上に現実世界もファンタジーに侵食されてた件〜しかも、いつの間にかダンジョンの番人扱いまでされてるオマケ付き〜
第37話 サキュバスクイーンとインキュバスキング
第37話 サキュバスクイーンとインキュバスキング
第37話
「
『きゃん♪』
ちくしょう、やり辛い!
「殴られる度に喜ぶのやめーや!」
『だって、DV彼氏みたいで子宮がキュンキュンしちゃうんだもん♡ああ、これが貴方の愛なんですね♪』
「お前の彼氏になった覚えはないし、愛を向けた覚えもねぇよ!!」
このドマゾ女め!!
何で俺の知り合いの女は変な奴等ばっかりなんだよ………
いや、月ちゃんは別か………
ありがとう、君こそが俺の救世主だ!
『あっ、別の女の事を考えた!浮気は駄目だっちゃよ、ダーリン!!』
「うおっ、雷降らすのやめろ!!お前はユニコーンか!?」
『やめて!あんな駄馬と一緒にしないで!!私は受けなのよ?攻めのバイコーンは兎も角として、何かわからせたくなるユニコーンは嫌いなのよ!!』
「どういう嫌い方だよ、お前!?」
サキュバス共は何故かユニコーンを見つけると全力で捕まえにかかる生態をしてる。
理由を聞くと、『存在そのものがわからせてくれと言ってるから』らしい。
で、捕まったユニコーンはR18も真っ青なレベルのプレイを強要され、バイコーンに堕落させられるとか………
正直、あの駄馬は嫌いだが、流石に同情してしまう………
「いい加減果てろ!
『ありがとうございます!!』
「黙って吹っ飛んでろよ!!」
俺に感謝をしながら吹っ飛んでいくサキュバスクイーン。
吹っ飛んた先に壁があったせいか、思いきりめり込んでしまった。
汚い壁尻だなぁ………
「満足したか?」
『バッチリです!流石、シーンですね♡』
「そうか、なら良かった………」
はぁはぁ、大分吸い取りやがったな………
『貴方の精力、本当に美味しい♡本当は小種の方が欲しいけど、これはこれで珍味で満足ですわ♪』
「お前を満足させないと、他の層にも迷惑かけかねんからな………」
サキュバスクイーンは女性器だけでなく、触れただけで相手の精力(生命力)を搾り取る事が出来るエナジードレインの遣い手だ。
なので、大抵の奴は触れられただけで枯れ果てる。
しかも、コイツはムラムラが頂点に達すると、下や上の奴等相手にも性欲を向けて暴れ回るので、色々と解消してやらないと面倒なのだ………
それに、こうなる原因を作ったのは10年前の俺だしな………
「じゃあ、俺は下に行くから。」
『ええ、もう行くの?あのヤリチン野郎なんてほっとけば良いじゃん!』
「もうお前は満足したろ?それに、お前もアイツも俺の責任みたいな物だしな………」
まぁ、酷い玉突き事故みたいな物だけど、責任はちゃんと取るべきなのだ。
正直、放置して良いなら俺も放置してるんだけどね………
☆☆☆☆☆
「くっ、此処はいつ来ても栗の花の臭いで充満してるな………」
はぁ、存在そのものがセクハラの塊みたいな場所だな………
「アイツが居る牢は確か………」
第4階層は牢獄エリア。
教会の地下へと続く階段を降りていくと、このエリアへと繋がっている。
そして、其処には女を貪るケダモノ達が閉じ込められている。
インキュバスが主に閉じ込められているが、人が来ると一気に開放されて襲ってくる仕組みになっており、性に飢えた奴等の相手は中々に面倒だ。
だが、今回は………
「気持ち悪い位に大人しいな、そんなに食われたのか?」
一向に牢から出てくる気配はなく、全てのモンスター達が大人しくしていた。
どうやら、もう既に奴が暴れ始めているらしい。
『ああ、やっと来てくれたんだね、僕の王子様。』
「おう、来たぞ。」
目的の場所に辿り着くと、そこで尻とタッパがデカい女が待っていた。
ボッキュボンの凄い体型であり、サキュバスクイーンと同じ位には男を誘う身体をしているので、かなりエロい。
────下半身に穢れたバベルの塔が建っていなければ。
「それ仕舞えよ、インキュバスキング。」
『おっと、失礼。子猫ちゃんに慰めて貰った後でね………』
インキュバス、女を食い散らかす男の淫魔。
その頂点に立つインキュバスキングだが、コイツは男も女も両方食べれる両刀野郎だ。
しかも、質が悪い事に………
『さて、王子様。あの………その………」
「………何だ?」
『わ、僕のメスの部分も可愛がってくれないかな?もうさっきから疼いてしょうがないんだ、頼むよ!君の慈悲が欲しいんだっ!!』
コイツ、俺に負けてからメス堕ちしました。
そのせいで、目茶苦茶エロい女にTSした上に、フタナリ状態へと進化しました。
────何でそうなった!!??
「ああ、ちゃんとやるよ。」
『ありがとう、王子様!早く僕の奥へ深く鋭く突いてくれ!!』
「くそっ、
『きゃん♡』
コイツを満足させる為に、全力で奴をぶっ飛ばす。
はぁはぁ、メンタルが擦り減るわ!!
でも、俺のせいだからな………
コイツがTSフタナリ堕ちしたせいで、サキュバスクイーンの奴の相手をしなくなったからな………
インキュバスキング曰く、『ふっ、男とヤる方が楽しいし、あんなビッチは君と同じ様に願い下げだよ』との事。
『もっと、もっと痛め付けてくれよ、僕だけの王子様!!』
「煩い、言われなくてもやってやるよ!!」
あの時、俺が学んだ教訓はというと………
「性癖を歪めさせると、ロクな事しか起きねぇな!!」
────性癖を歪めるのダメ、絶対である。
続く
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