第17話僕は水族館デートを楽しむ

さて、水族館の入り口に来て、楓と手を握った。そして、水族館に入った。


自然にさりげなく手を握った。拒否されたら、気まずい状況になっていだが…成功。


「一ノ瀬君、なかなか自然だね。」


楓が曖昧に言う。


しかし僕は、意図を把握した。


自然に手を握ったね。そう言う意図だろう。


「一ノ瀬君見て、お魚。大きいね」


「おっ、マンタって書いてあるね。確かに大きい。なんだかクワガタみたいだね。」


「ぷぷ、クワガタって、そうね、言われてみると、そう見えなくもないかな。」


僕と楓は、お魚について語った。


「ヒトデだ、お星様みたいだね。楓がそう例えて言う。


「うん、生々しいね。ヒトデって。不気味なのにお星様に見える奇跡だね。」僕はそう言って、自分は、ロマンチック男子だな。そう思った。


「ふふ、一ノ瀬君、私たちの出会いも奇跡だね。こうして話してて、楽しい。」楓が甘えるように言う。


楓、僕はもう、やばいよ。幸せで満たされていくようだ。


「僕も、楓と話せて、凄く楽しいよ。」


お互いに感謝を述べた。


「ニシキエビだって。輝きが凄いね。」楓が目を輝かせて言う。


「凄いね、ダイヤモンドを担いでるみたい。」

僕は感想を述べた。



「ぷぷ、一ノ瀬君ってほんとロマンチックだねー。凄い発想力だ。」楓が感心するように言う。


「ありがとう。ニシキエビの触手? がまた対象的だね。そこもまた、魅力的だよね。」



「そうね。違いが大きいほど、そこがまたいいのかも。一ノ瀬君ぽいかな。ふふ」

彼女が微笑んで言う。



へへ、幸せとしか言いようがない。僕は有頂天だ。楓と水族館来てよかった。もうデートと思っていいよね。心で楓に聞いた。


「次は、タコクラゲだって。」


「クラゲか、違いが分からないよ。クラゲなんて全部一緒に見える。」


「そうねぇ、タコって名前がつくから、何か違いはありそうだけど。」


「でも、見て。凄い綺麗よ。うっとりする。」楓は、タコクラゲを見つめて言う。



「そうだね、僕も綺麗だと思うよ。」楓も綺麗そう言葉にはしないけど。


「気持ちよさそうに、泳いでるね。」


「うん、華麗に泳いでるね。僕もお魚になった気分になれるよ。」


「もう、一ノ瀬君に笑顔にさせられちゃうな。チャーミングね。」彼女が笑顔で言う。


「えへへ、照れるなぁ。」そう言って楓と歩きながら、楽しんだ。


「サメだ。近くで見ると、やっぱり迫力があるね。」僕は楓に言う。



「おー、だね。迫力が凄くて、びっくりしちゃった。」楓が驚いたように言う。


「小人になって、サメに乗りたいな。」


「一ノ瀬君の発想って凄いね。」楓が感心したように言う。

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