第14話僕は、いじめに立ち向かった。

僕は、授業が終わって、楓に挨拶もそこそこに、小早川にいじめられてる内容を聞きに行った。


小早川って…どこのクラスだっけ?

うーんしまった。分からん。




しらみつぶしにクラスを見回し、小早川を見つけた。


「やぁ、小早川さっきの話なんだけど、色々聞きたいことがあって、会いに来たよ。」

僕は小早川にそう伝えた。



「友達になる気になった? ってことかな」彼は、希望に満ちた目で僕を見て言う。


僕は、小早川にいじめの内容次第だと告げた。それと、まず友達云々より、君を救う為にやれるだけのことはやりたい。そう告げた。



彼は、僕にどんないじめを受けて来たか、真剣に話してくれた。


それは…結構深刻だなと思った。



なるほど、佐藤めぇ、とんでもないやつだ。



「分かった、彼にもう、君に手を出さないように伝えて、もし手を出してきたら、僕は君と友達になり、全力で守る。」そう彼に言った。


「大丈夫かな?」 彼は不安そうに聞いた。


「大丈夫でしょう。僕を信じて、気長に待ってて」



「うん、ありがとう」彼と握手を交わし、僕は佐藤に会いに行った。


「おい、佐藤君に聞きたいことがある」

僕は彼に話しかけた。



「お前…まだ用があるのか? もうお前には、関わりたくないんだが」


「手短に話す。僕も君には、関わりたくないよ。そこは同意するよ。」


「小早川って人知ってるよね? 彼に何かしたか、心当たりある?」完全に彼を信用して、間違った糾弾していないか、佐藤に確認をした。


「小早川? ああ知ってるよ。そいつがどうかしたか?」

彼は、小早川を知ってることを認めた。


「話が早くて助かりる。君は小早川に対して酷いことをした覚えはあるかな? いじめのような事さ。」僕は彼にいじめたろ? とは聞かなかった。


「酷いこと? パシリに使っただけだ。あいつも喜んでやってる。あいつとの仲に、いちいち文句言われたくないね」佐藤は、不貞腐れてるように言う。


「そういう訳にも行かないね。彼に手をもう出さないと誓って欲しいね。関係ないだろ? と君は言うかもしれない。だが、普通の人は、パシリに使われてる人を見て、気分は良くないだろ?」




「何が言いたい? 手を出してらどうするって?」



「パシリに使ってる事は、君は認めた。なので、先生や保護者、僕の友達にも相談させてもらうよ。


「ただ、君が小早川君に謝ったり、手を出さないなら、何もしないで、穏便にすます。」


「君にとっても、悪い提案じゃないだろ?」僕は彼に問題解決の提案をした。



「ふん、チクリ野郎が…舐めやがって。良いだろう、今回は、俺は引いてやる。だが覚えておけよ?」

そう言い彼は、逃げるように言った。



「良し、一応解決か。」僕は小早川に早速そのことを伝え、彼は、ほっと胸を撫で下ろした。



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